5月12日(木) ゼミ日誌

はじめまして
こんにちは、12期杉原聖英と申します。
名前はきよひでと読みます。
ぜひ今後ともお付き合いお願いいたします。

さて、
では12日のゼミについて振り返ろうと思います。
全く文才ないのですが、がんばって書きます。笑



4限

【News speech】担当:あやかさん
問題提起「地域の製造業を活かした観光振興策は有効か」
見解「ツアーに組み込むことは有効だが、個人的・少数の観光客には有効でない
   また産業観光自体が目的化することはない」

大人の社会科見学というコンセプトにて、
地域産業を観光に取り入れていくことで、
観光の充実、地域振興にもつながることを目論んだ策です。

そして皆で産業観光について話し合いました。
個人的には日本全国には魅力的な製造業がそれぞれあるので、ニーズは必ずあると思います。
ただそのような製造業が大衆受けすることは難しく産業観光一つ立ちで成り立っていくのは少し弱いかな、とも思いました。


しかし先生によれば、
イギリスでは地域産業自体がすでに主要観光スポットとなっている地域もあるそうです。
機会あれば、ぜひ行ってみたいです。




【輪読】担当:3年とら、あきら、えいち、しん、ゆきちゃん
鹿島茂『デパートを発明した夫婦』 第3章
「教育装置としてのデパート」
問い:ブシコーはどうようにして中産階級の贅沢品への購買意欲を高めたか。
答え:アッパーミドルのライフスタイルを浸透させた。


アッパーミドルとは?
中産階級においての上位に位置する人々のこと。


問題提起:
●ブシコーの教育戦略は現代においても受け継がれているのか?
ブシコーの時代では階級差を使って購買を促していたが、現在はその戦略は階級差から別の何かに変化しているのか?
輪読側見解→デパートのコンセプトが多様化しているのではないか。


今もなお階級差、所得差別にターゲットを絞っている。
年代別、世代別に各デパートのターゲットが異なる。
などの意見が出ていました。

欧米と日本を比べ、時間軸からデパートみることも面白い
という先生の言葉もありました。


●ブシコーの時代と比べ現在の商店の広告手段はどのように変化したのか?
輪読側見解→インターネット(ブログなど)、口コミを使った広告手段に変化していった


どのように変化したか、だけでなく
その変化した背景、過程もまたそれぞれ考察・検証してみました。

少し前までは情報の非対称性から消費者には不利な状況が多かったが、
インターネットを通じ消費者もいろいろと情報を得られるようになり、消費者が権力を持つようになったのではないか。

そのため新聞による情報で企業の押し付けられた商品ではなく、
口コミなど各個人の発信された情報から
拾い上げた情報をもとに商品を選んでいるのではないか。


しかし、本当にそういえるのか?
機能だけで選んでいないのではないか?
ブランドイメージで選んでいるのではないか?のケース
もあるかもしれない。
(例えばH&MとユニクロIKEAニトリ)



5限

【輪読】
鹿島茂『デパートを発明した夫婦』第4章
「管理の天才、ブシコー」
問い:ブシコーは会社を安定的に経営するために何をしたのか?
答え:画期的な管理システムを発明した。
①昇進・昇給制度
②福利厚生制度
③店員の階級意識改造


問題提起:
●ブシコーは固定給+固定給という制度を実施し店員のやる気を引き出したが、完全歩合給制にしなかったのはなぜか?
輪読側見解→固定給のあることの安心感、プレッシャーからの解放


成果を出そうと店員は消費者に執着して退店の自由がなくなってしまうのではないか。
完全歩合制だと店員間の人間関係にも影響が出てしまうのではないか。


あとよねさんが
“固定給+歩合給によってやる気を引き出した”ことを前提で問題提起していたが、そもそも本当にその給与形態がやる気を引き出したと言えるのか
その給与形態は安定的経営を目指すためのものだったのではないか
という問題提起自体にも問いを投げかけていました。
問題提起にとらわれない考え方で、なるほどと感嘆させられました。


●現代の企業では社員食堂、寮などの福利厚生は当たり前になっているが、どのようなことが従業員のやる気を引き上げるのか?


・雇用の安定性
・大企業のステータス
裁量権がある仕事か否か
・出世
  賃金up
  より大きな仕事
  ステージがあがる など
によってモチベーションを与えている。

また金銭的インセンティブでない部分でも、帰属意識を高めやる気を起こさせているのではないか。たとえば、TDRやスタバでは低い賃金でも積極的に働く人々がいる。


【輪読】
鹿島茂『デパートを発明した夫婦』第5章
「利益循環システムとしての福利厚生」
問い:社員の労働意欲を引き出しただけでなく<ボン・マルシェ>への帰属意識までも生み出したブシコーの戦略とは何か?
答え:利益循環システムとしての福利厚生制度を導入した。

問題提起:
●ブシコーがとった利益循環システム以外で社員の会社に対する帰属意識を高めるような方法はあるのだろうか?
輪読側見解→社員旅行、慰安旅行などの企画


しかし、はたして帰属意識を高めることがより良い経営につながるのかどうか。
店員同士は慣れ合い、効率が悪くなることもあるのではないのだろうか。




問題提起はいかにして深く面白い議論ができるように
シュミレーションして考えたほうがよくなると先生もおっしゃっていました。
今後実践していきたいと思います。



おつかれさまでした。
これで3年生の輪読1冊目が終わりました。
1冊終わり、なんとなくですが感じがつかめたんじゃないかと思います。
次からは面白い議論ができるようにプレゼンテーションしていきたいなと思っています。


長くなりましたが、以上です。



杉原でした。
ソフトボールがんばりましょう。