12月7日(月)

更新が遅くなってすみません。
9期の佐藤卓です。
今週月曜日のゼミ日誌を書きます。


<<4限 3年生卒論発表>>

◎中村友紀ちゃん
テーマ「鉄道広告」

戦後の鉄道広告がどのような特徴をもっていて、
それが日本社会のどのような点を表しているのか、ということについての
プレゼンでした。

JR東日本企画の調査によれば、
07年の時点では「駅構内」「電車内」において
ポスターや、車内広告をみる人の割合は、ラッシュ時・平時を平均して
それぞれ約46.8、58.8%もいるそう・・・

今では、皆携帯電話をみているような気がしていますが、
先日ぼーっと電車に乗っていたら、乗客の方々が携帯をみる一方で、
チラチラと吊革の広告とかも頻繁に見ていたことに気付きました。

やはり、交通広告は自分たちが思っている以上に見られているものなのだなと
思いましたね。調べる価値大・・・!

今後は広告から見える地域性なども論証していくそうです。
楽しみですね!!


◎待井秀ちゃん
テーマ「子供服」

日本の子供服市場の発展経緯と、
子供ブランド服増加についての発表でした。

社会の変化や、親の子ども観の変化、子供自身の変化、
という3つの観点から考察を深めていくそうです。

・子供服の自家制作の衰退、ファッション性の強化
・DCブランドの流行と親の好み影響
・大人社会と子供社会のボーダレス化、などなど・・・
現実に生じている事の要因を探ったり、
歴史的な社会背景を明らかにしていくなど、非常に興味深い内容でしたね。
良く調べられていて、先生からも好評なプレゼンでした!

2人ともお疲れ様☆



<<5限>>

◎ニュース・スピーチ 渡辺くん

本年度の三田論でも扱ったテーマですが、
ペットビジネスが不況に強く、現在でも堅調である状況を説明した上で、
不況に強いビジネス・企業は何か?それは一体なぜか?
ということについて議論しました。

・経営者のビジョン、価値観、選択と集中
・不確実なもの<ギャンブルなど>は、不況に強い(あるいは弱い)
・市場を独占出来ているから不況に強い、などいろいろな意見が出ました。

「不況に強い」とはそもそもどのような定義なのかという先生からのご指摘も
ありました。利益が上がっているのか、それとも社員についての厚遇なのかなど、
確かにとらえ方はいろいろありますね。

言葉の意味をしっかりと吟味していく、その視点を鍛えられるというのも
ゼミの魅力なのだと思います。


◎輪読
P・ドラッカー『断絶の時代』
7章 経済学の無効

プレゼンターは急遽、木村君一人という状況に・・・・
しかし、難しいながらも非常によくまとまっていたと思います!!
さすがは4年生!内代表!といったところでしょうかね。

問いを
「今日の経済学がどのように無効であり、どのように換えていくのが望ましいのか?」
答えを
「今日の経済学の理論では経済の状況を説明しきれず、状況に応じて理論を換えていかなければならない」
と設定しました。

ドラッカーは当時の経済状況を説明できていない経済学を批判し、
それらの状況に応じて経済学の理論自体の変革を訴えていた訳ですね!
なるほど・・・・

問題提起では主に
★経済学が今現在の状況を説明でいるのか。というかそもそもそれは必要か
ドラッカーは生産性の向上に必要なものは知識と述べているがその他にはないのか。
の以上2つについて議論をしました。

現在や未来の社会を説明できる経済学があっても、
やはりそれはそれで問題なんではないか、という意見もでました。
学問って答えがない、わからないことだからこそ、研究対象になるんですかね。
この問いはすごく面白かったです。

また、本章の説明に当たって、
先生からの経済学史のレクチャーをありました。
古典派、新古典派ケインズマネタリズムなど一見すれば難しく感じる用語<実際に深く知ろうとすれば非常に難しいことは当然なのでしょうが苦笑>を
わかりやすく解説して頂きました。



2年生はそろそろ来年のゼミを本格的に意識する時期なのですかね。。

ゼミ日誌を読んでいたり、実際にオープンゼミに来ていただいたりして、
内容が難しく感じるかもしれませんが、
私も含めおそらくゼミ員みんなが「難しい」と感じていると思います。
みんな同じです★w

でも、簡単なことを学んだって成長はできません!ゼミの皆で考えて、議論して、勉強していくことで成長できるのだと思いますよ!←すごく個人的な意見ですがw

いろいろ不安になることもあるかとは思いますが、
何か質問などあれば、ご一報くださいね!!

優しくて、逞しい先輩方が親身になって相談にのってくれるはず★


ではでは、いよいよ寒くなってきましたし、現役生含め、
皆さん体調管理には気をつけていきましょう。

長くなってしまいましたが、以上でゼミ日誌を終わります。
あーたぶん、これで日誌書くの最後だーーー。
寂しいのう。