こんにちは、24期の野村です。最近寒くなってきましたね。おかげで夜は布団にくるまって震えるこの頃です。

 

さて、昨日のゼミではニューススピーチ1つと輪読を行いました。

 

ニューススピーチのテーマは、「官房機密費」についてでした。恥ずかしながら初めて知ったのですが、「官房機密費」とは、国の施策を円滑に進めるための経費だそうです。毎年数十億円の予算が計上されているものの、使い道は明らかにされないのだとか。「官房機密費の公開を義務化するべきか」というのが今回の問いになります。

 

ゼミ員の意見を聞いたところ、YesとNoでかなり意見が分かれた印象です。

Yes側の主張のメインは、使い道が不適切でないか国民がチェックすることができるというものでした。実際、今回の社説で述べられたように、議員の失言によってのみ情報が明らかになるという現状には、少し問題意識も感じます。

一方、No側の主張としては、情報によっては国の施策に不利益をもたらすというものでした。その例としてスパイがあげられ、情報が開示されたときは彼らが危険であるという指摘もありました。

 

折衷案に近いものが期限付きの公開です。アメリカでは重要文書の公開期限は25年と定められているので、それにならって一定の期間内の公開を義務化するという考えです。これなら、即時に公開すると困る情報を保護しつつ、国民が監視を行えるますね。ただし、その期限をどれくらいに設定するのか、官房機密費の使い道に問題があったとき誰が責任を負うのか、といった問題点は残っており、まだまだ議論の余地が多そうです。

 

輪読は、引き続きボードリヤールの「消費社会の神話と構造」です。

 

今回は第三部の3,4を扱いました。

3のテーマは「余暇」、4のテーマは「気づかい」になります。

「余暇」と聞くと、暇で自由な時間というイメージですが、実際にはそうではないと述べられています。余暇は有効に消費するべきという考えが社会的に広がっており、私たちの行動に影響を及ぼしているという話でした。確かに、一日中ダラダラして過ごしたあと罪悪感を感じたりしますよね。逆に空いた時間で有意義なことをすると、達成感を感じたり。だから、この話は少し納得がいくものでした。

 

「気づかい」の方では、人々が見せる気づかいも、また社会通念に基づいているのだと述べられていました。例えば、仕事でお客さんに丁寧な接客をすることも、おばあちゃんに席を譲ったりすることも、すべて「そうあるべき」という価値観に基づいているもので、親切心は関係ないという話でした。この話には少し納得いかない気持ちもありつつ、といった感じです。

 

どちらの章でも、私たちは自分たちの根底にある社会通念から逃れられないという話でした。面白い話だとは思いますが、ボードリヤールの主張を聞いていると、そんなことないと反論したくなります。論理はわかるけど、モヤモヤとしたものを感じるというか。そんなとき、自分ひとりでは思いつかないような反例をゼミ員たちが挙げる様子を見て、議論の楽しさを感じる毎日です。

 

長くなりましたが、以上がゼミの活動報告になります。お付き合いいただきありがとうございました!