6月19日 ゼミ日誌

こんにちは、23期の髙木です。

 

6月も後半になりテストが近づいてきましたね!テスト形式や教科書について話すゼミ員も多くなってきました。

さて、本日はNS1本と輪読を行いました。

 

 

【NS①】

『研究者の「雇止め」は適切か』

 

▶Yes

・人件費に使える研究費が安定して確保できない。国からの運営費交付金は減らされている

・期間限定の競争的な環境の中で切磋琢磨することが研究力の向上に繋がる

・研究者がいろいろな研究機関で働ける流動性は重要である

 

▶No

・短期で成果が出やすい研究ばかり目がいってしまい、「確実ではなく時間がかかる研究」には取り組みにくくなる

・官庁や企業に人が流出し、研究者になりたい人が減る

 

 

今回の議論ではゼミ員全員「No」でした。やはり10年で成果が出る研究は限られているため、雇止めされる不安が無く無期で研究をし続けられる環境を作ることが重要という意見が見られました。

 

 

【輪読】

貞包 英之著『消費社会を問いなおす』ちくま新書,2023

第四章 さまざまな限界

 

企業先導のSDGs環境保全に効果があるのかという点や、「脱商品化」(公立学校、医療施設、介護施設など)は個々の消費格差を拡大しているのかという点について議論しました。

 

後者について、輪読班の「実際公立学校に進学することが全国民の既定路線であり、そのうえで自身の所得をさらに教育に使うのか、別に使うのかを判断しているという点では「消費選択の平等性」は確保されている」という意見には納得しました。商品化して消費の選択肢が広がることは素晴らしいことだと思いますが、選択肢を広げることにはお金がかかります。個人的には公立学校への支援を厚くし、全国民が最低限の教育を受けられるようにしている現体制に賛成でした。

 

また批評をするときには、部分ごとに対する妥当性のみならず、章全体に対する妥当性を考えようという指摘を先生からいただきました。

 

 

 

本日は以上です!次回は3年生の三田論テーマ発表と4年生の卒論報告です。今年はどんなテーマで卒論を書くのかかなり気になりますね。楽しみにしています!