11月1日 ゼミ日誌

こんにちは!21期の尾下です。

更新が止まっていたようです。申し訳ございません。

秋学期はボードリヤール著「消費社会の神話と構造」の輪読をメインで頑張っております。

 

本日はNSと 4年生の卒論2本の中間報告と、3年生の三田論中間報告を行いました。

【NS】  問:保釈中の刑事被告人にGPSをつける制度を導入するべきか

yes
・被告人の逃走や証拠隠滅を防ぐことができる
人質司法の解消につながる

no
・動向を監視することは、プライバシーの権利に反する
・装着を義務付けることは自由の侵害に当たる
・被告人の心身の負担につながる

 

心身負担の面やGPSのメリットについて意見交換しました。また、被告人であれば推定無罪である点や性犯罪者への同様の措置についても先生からご意見を頂きました。

 

【卒論報告】
①藤本さん《プロ野球ファンがチームに求めるものとその決定要因》

 

ここではプロ野球ファンがチームに求めるもの(優秀な成績、地域の誇りなど)を決定する要因は何かを問いとしています。分析の後、地域性が高い(都市人口規模が小さい)程、ファンは地域のシンボルとなることを求め、一方で過去の成績が良い程、ファンは常に優秀な成績を求めるという結果を得ていました。

体感として巨人は強さ、日本ハムが地域愛など人口規模は関係していそうですが、人口規模と地域愛の因果関係や社会的背景と絡めるのが今後の課題となりそうです。野球の変化から社会的背景が見えてきたら、もっと面白い研究になりそうです!

 

②森上くん《子どもマンガ週刊誌の時代によるコンテンツ変化とその要因について》

 

ここでは1982年と現代の子どもマンガ週刊誌において、ジャンルと描写の変化が生じた要因を考察しています。また、宇野常寛ゼロ年代の想像力」や大気な物語・小さな物語という概念から、勧善懲悪の内容→正義と悪の表裏一体という変化を吟味していました。去年の三田論とも重なるところがあり、興味深かったです!

 

【三田論報告】

《アイドル・ファンの変化と社会背景~イメージ・ファン層・消費行動の変化~》

「1970年から現在にかけて日本のアイドルとファン行動はどのように変遷したのか、またその理由は何か」という問いに対して、ジェンダーに対する価値観の変化や、モノ→トキ消費やAIDMA→AISASという消費の変化から考察しています。夏休みを経て、当時のアイドル活動を雑誌から調べたり、考察もまとまってきたりとかなり進んでいました!

 

三田祭でもゼミ展示があるようです!3年生の活躍に期待大ですね。