12月18日 ゼミ日誌

12月18日 ゼミ日誌

こんにちは。17期の松坂です。

先日はオープンゼミ、お疲れ様でした。
来て下さった2年生の方々がゼミ選びをする上で、少しでも参考になってくれればと願っております。私たちもこのような機会を頂き、勉強になりました。

12月18日のゼミの内容は
ディベート一つ、NS一つ、輪読一つでした。

ディベート
テーマ「コンビニは24時間営業を廃止すべきである」のもと、6人対6人で行われました。

賛成側の立論は
1 コンビニ従業員の健康リスクを軽減できる。
2 コンビニの電力使用量が削減できる。
3 深夜のコンビニでの強盗犯罪が減る。

反対側の立論は
1 営業利益の減少
2 消費者の利便性の低下
3 深夜の犯罪抑止力の低下
でした。

先生のご指摘通り、反対側で「夜間の雇用創出」が立論に挙がっても面白かったのではないかなと思いました。

立論を大きく見てみると
従業員の健康と消費者の利便性
電力使用量と営業利益という広い意味でのコスト面
強盗犯罪と、犯罪抑止力というリスク面
が対立していました。

消費者に便利だから従業員に負担をかけて良いということでは無いですし、お互いの立論3は正面衝突ということで、バチバチの試合になりましたね。
NS
テーマは「日本において一定比率のEVなど伝道者の生産・販売を求める規制を導入すべきか」

Yes側
・大気汚染・騒音問題などの対策として有効。
・世界市場の流れに乗らなければガラパゴス化する。
・電機メーカーやIT企業などの新規参入が増え、経済が活性化する。

No側
・大量の電力を必要とするので、環境問題の解決にはならないかも知れない。
・エンジン部品などを生産する部品メーカーなどへの影響
・高価格、低寿命、インフラ不足など、課題が多い。

Yes側が大気汚染・騒音問題の解決に繋がると期待を込めて主張しているのに対し、No側は育てるに値する技術なのかという主張が目立ちました。
EVは先日のインゼミで伺った「破壊的イノベーション」に当たるのか、今後注目してみても面白いかも知れませんね。

輪読
吉見俊哉さんの「消費社会論の系譜と現在」を扱いました。
問いと仮説は以下の通りです。
問い:消費社会論はどのような変遷を経て現在に至るか。
仮説:様々な学問分野と交差しながら、消費は記号化を通じてアイデンティティを形成する社会のシステムとなった。

ゼミのテーマの重要な2つの柱として「経営史」・「消費社会論」が有りますが、本日は後者である「消費社会論」を広く取り上げている論文を扱いました。
ヴェブレン、リースマン、ガルブレイスボードリヤールブルデューらの仮説・理論を紹介していました。しかしゼミ員全員で数週間かけてボードリヤールを輪読した時に改めて感じましたが、各々の理論だけでも内容が厚く難しいので、初めて聞く2年生にはわかりにくい部分も大きかったのでは無いかと思います。こういうものも有るんだという感覚を持って頂ければ嬉しく思います。

問題提起は
「本論文は主に、1970年代までの消費社会論を中心に述べられているが、現在においても私たちの消費は記号的で有ると言えるか」でした。
今回は時間の関係で難しかったですが、輪読の際は毎回意見を交わすようにしています。

普段と異なり、場所は日吉、かなり大きな教室、沢山の2年生ということで、ディベートやNS、輪読の中にも独特の緊張感が有ったなと感じております。このような機会が有ると良い刺激になると思いますので、いつものゼミに持ち帰りたいと思います。お疲れさまでした。

インフルエンザが流行し始めているので、体調管理には気を付けましょう 笑
本日はありがとうございました。