4月30日 ゼミ日誌

こんばんは!14期の神尾知嗣です。

今日のゼミ終わりに行った二郎で完食できて大変満足しております。(麺は半分にしてもらいましたが・・・笑)

次行ったときにはフル二郎を完食できるように頑張りたいと思います!笑



さて、30日は 4限 ニューススピーチ→輪読
        5限 ニューススピーチ→輪読 という流れでした。


○4限

―ニューススピーチ―

テーマ【中小企業の7割、事業の安定優先 政府、白書発表】(担当:中西さん)

問:日本の中小企業は今後、「規模の拡大」と「事業の安定」どちらを目指すべきか。


「規模の拡大」派

・拡大の結果として「安定」というものが可能になる。

・世界に目を向けて活躍の場を広げるべき。


「事業の安定」派

・中小企業にとっては1つの失敗が大きく響くので慎重な経営をするべき。

・大企業と渡り合っていくために自社の強みを絞って集中的な強化を図るべき。


僕としては「規模の拡大」こそが長期的に見て企業の安定的な維持・発展に必要なのではないかと考えたのですが、平塚さんの仰っていた「個々の企業によって取り巻く環境や経営事情が違うので、どちらかに結論付けるべきでない」という意見に、中小企業を一元的に見ていた自分の意見がとても浅いものであったことを実感させられました。


―輪読―

『デパートを発明した夫婦』第3章 (担当:兵平、宮本)

問:〈ボン・マルシェ〉は教育装置としてどのような機能を果たしたか。

答:あらゆる広告手段(教材)を通じて新興中産階級にアッパー・ミドルのライフ・スタ  イル教育を施し、①欲望の全面的解放と、②アッパー・ミドルへの一層の接近を促  した。

さらなる集客・売上の向上のために、アッパー・ミドルの生活やステイタス・シンボルとしての子供というものを消費者に刷り込みたかったので、新聞やアジャンダを用いた広告であったり従業員の文化的教育であったりといった手段を用いた。それが〈ボン・マルシェ〉の果たした教育装置としての機能である。
・・・といった内容でした。

問題提起

1.当時のフランス中産階級はアッパー・ミドルのライフスタイルを目指した。そしてボン・マルシェで買い物をすること、つまりは奢侈にお金を使用することが自然と正当化され罪の意識から解放されることとなったが、現代の消費活動において、同様に奢侈が正当化され罪の意識から解放される消費スタイルは存在するだろうか。また存在するならどんな消費スタイルだろうか。

2.ボン・マルシェはアジャンダ上で、大売出しの告知をすると同時に、より値下げ率の高いバーゲン・セールの告知もしていた。より多くの客を大売出しに呼び込むためには、バーゲン・セールの告知は大売出しの後に行うべきだと思う。果たして、大売出しの告知と同時にバーゲン・セールの告知をするのは妥当なのだろうか。


1に対しては「自分へのご褒美」がそれに当たるのではないだろうかという意見が複数出ました。また、兵平が言っていたゾンバルトの恋愛と奢侈に関する話も興味深かったです。

2に対しては大売出しとバーゲン・セールでは扱っている商品が異なるので広告戦術としては妥当ではないかという意見が個人的にしっくりきました。


○5限

―ニューススピーチ―

テーマ【ネット選挙活動解禁、改正法成立...準備本格化へ】(担当:平塚さん)

問:選挙活動にSNSを用いることは妥当か。


妥当である
 
・若年層の投票率上昇が見込まれるのではないか。

・用いることのデメリットは以前から存在していた。


妥当でない

・各党・各議員での発信力の差が大きいのではないか。

・SNSで得る情報は自分の好みによるところが大きいので政治思想に偏りができるの ではないか。


僕の見解では、諸外国ですでに導入されていてそれほど大きな問題は起きていないと考えられるので、少しでも若年層が政治に関心を持ってくれそうな機会となるのであればやってみる価値はあるのではないかと思いました。


―輪読―

『デパートを発明した夫婦』第4・5章 (担当:杉浦さん、杉村、長堀)

問:ブシコーはどのようにして社員のモチベーションを向上させたか。

答:制度面による人事管理システム、社員の地位向上、福利厚生の充実により従業員の  待遇改善を行うことで、従業員のモチベーションの向上を図った。

ブシコーは従業員のモチベーションを向上させるために、①昇進・昇給や株式譲渡といった制度面の改善、②店員のブルジョワ化、③福利厚生の充実、といった手法を用い、お店と従業員の利害が一致する利益循環サークルを作り上げた。
・・・といった内容でした。

問題提起

・フランスにおけるサラリーマンの誕生には、上流階級の一員になりたいという願望が大きく作用しているが、上流階級に憧れる機運がそれほど高いわけではない日本でサラリーマンの誕生に起因したものはなんであったか。


この問題に関しては何をもってサラリーマンの誕生と捉えるか、といった前提から意見が様々でしたので見解も自ずと多様なものになりました。その中でも特に僕が面白いと思ったのが、戦後に崩壊した、ナショナリズムという国へ向かっていた帰属意識が、会社に向かうようになったのがサラリーマンの誕生に関わるとする意見でした。


このように今日も活発な議論が行われたゼミでした。僕もこれから皆さんのようにより多角的に物事を捉えた深い意見を持てるように精進していきたいと思います。


次の日誌担当は杉浦さんです!
ではでは〜