5月2日(水) ゼミ日誌

こんにちは。みなさまは今頃GWをエンジョイしているでしょうか。

僕は課題に追われています。13期の平塚准貴です。

今回は僕自身の初輪読プレゼンということでそっちで頭がいっぱいになってしまっていましたが、今回も内容を振り返って行こうと思います。


☆4限

・ニューススピーチ(杉原さん)

【記事】農水省、独自基準「設けないで」、放射線物質検査、食品業界に要請。 2012/04/22 日本経済新聞

【概要】農林水産省が21日、食品業界に対し、食品に含まれる放射性物質に独自で過剰に厳しい安全基準を設けないように要請し、生産者側の負担と商品段階の混乱を避けたい意向を示した。

【問題提起】食品業界は独自の安全基準を設けることをやめるべきか。

【見解】やめなくてもよい。

理由としては、消費者に対する企業努力の指標、また消費者との信頼関係があがりました。
「やめるべき」派の意見としては、海外の基準に対して日本が厳しすぎることや、農業従事者保護の観点からの意見がありました。


・輪読 鹿島茂著『デパートを発明した夫婦』3章――教育装置としてのデパート―― 

担当:平塚、深沢、政木

【問い】消費者は何故、<ボン・マルシェ>によって購買欲を誘発されたのか。

【答え】消費者はブシコーによって到達すべき理想と目標を教育し、贅沢品を購入する行為を合理化させられたから。

【問題提起】①「<ボン・マルシェ>」は中産階級に属する人たち、あるいはそれに憧れる人たちにとって、共和主義的学校教育が果たしたのと同じ役割を果たすことになった」(『<ボン・マルシェ>、ブルジョワ文化とデパート1869‐1920』)とあるが、果して<ボン・マルシェ>は本当に同じ役割を果たしたのだろうか。

これに関しては、共和主義的学校教育の定義を明確にした上で、ブシコーの戦略がそれに当てはまるかどうかを議論しました。

②アジャンダ上でバーゲン・セールの予告を大売出しの前にしない方が、中産階級層の人々に何があっても必ず大売り出しに行かなければいけないという意識を芽生えさせ、より大きな売り上げを見込むことができたのではないだろうか。

こちらでは、バーゲン・セールと大売り出しの違いを明確にした上で、データを見るとバーゲン前後に買い控えがおきている、という賛成意見、反対意見では逆にバーゲンセールの予告をしなかったら消費者との信頼関係が崩れる、などがあがりました。


・消費社会論の諸問題

ここでは先生が、このゼミの研究分野である消費社会論とは何であるか、という導入論を、

①消費と消費社会の違い

②消費社会の成立

③消費社会の変遷

④消費社会論の論点

の4つに区分して説明してくださいました。



☆5限

・ニューススピーチ(土屋さん)

【記事】石原知事が尖閣上陸チーム 2012/04/27 読売新聞

【概要】東京都の石原慎太郎知事は27日の記者会見で、尖閣諸島沖縄県石垣市)の購入の第一関門となる島への上陸に向け、知事直属の専従チームを設置することを明らかにした。

【問題提起】知事の尖閣問題に対しての一連の行動は適切か

【見解】適切派の意見としては、大人しくしているだけでは中国に主導権を奪われてしまう、という意見、不適切派の意見としては知事のNYでの発言の場所、タイミングが悪く、中国を過剰に刺激してしまう、という意見があがりました。



・輪読 同上本 第4章――管理の天才、ブシコ―― 

担当:松村、山田(来)、山田(直)、吉川

【問い】どうやって社員をモチベートし、会社を永らく安定経営できるようにしたか。

【答え】①社員達の競争意識を高めた。
    
    ②人材の確保とサービスの質の維持に努めた。


同上本 第5章――利益循環システムとしての福利厚生―― 担当:同上


【問い】利益循環システムの形成のために何をしたか。

【答え】社内の福利厚生制度の整備をした

【問題提起】①<ボン・マルシェ>では中途採用しか行っていなかったが、現代日本においても、新卒一括採用にとらわれず中途採用枠を増やすなど、様々な雇用体制を積極的に取り入れていくべきではないか。

これに対しては、新卒採用のメリット、デメリットを挙げ、また日本人の国民性も考慮して、会社の利益向上を目標とすればどちらにするべきかを議論しました。

②<ボン・マルシェ>では固定給+歩合給のゲルト制度を導入している。固定給だけの給与制度とゲルト制度、利益向上を目標とすればどちらが優れているか。

これに対しても、アメリカ型の市場主義型雇用、日本型の共同体主義型雇用を分析し、双方のメリット、デメリットを議論しました。



これで今回の報告を終わります。輪読もブックレポートもあり、皆さん色々大変だと思いますが、頑張って乗り切りましょう!!(カラ元気)

ソフトボールも頑張るぞー!!