1月6日(木)ゼミ日誌

[[]]あけましておめでとうございます!

11期チョコレート大好き人間の不死原です。

今年はうさぎ年ですね。うさぎみたいに軽快に跳ね回る元気な一年にしたいと思います。たぶん。

ということで、2011年最初のゼミを振り返りたいと思います。


【4限】
輪読『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』第2章、第2節

プレゼンター:ひろこさん、ごーさん、しゅーたこもりばやし、あやかまるやま

問い:なぜ予定説は拡大再生産(利益の追求)に拍車をかけることになったのか。
答え:予定説の中の「禁欲」によって労働で得た賃金を消費目的で支出することを悪とし、神のために再投資することを正当化したから。

このように問いと答えの形にして、論証してくれました。

問題提起は、、、
�本当にプロテスタンティズムの倫理が資本主義の精神をつくったのか。
�人間は生きるために働くのか、働くために生きるのか。

というこのプロ倫一冊全体から導き出される大きな問い。これについて全員で議論しました。

�は、救いの確証としての労働(非合理的動機)→消費を悪とした投資→拡大再生産(資本主義の発達)、と著者のウェーバーがいうプロ倫が資本主義の精神を作ったという流れだと見なせるのか。
それとも、金銭的な欲求(合理的動機)による労働が資本主義の精神をつくったが、それを正当化するために、プロ倫を利用しただけじゃないのか。といった議論に発展しました。
たしかに、ウェーバーのいう非合理的動機が合理的な資本主義を生み出したということも流れは納得できる。しかし、それはその投資による拡大再生産に見合うような消費があったと考えると、その流れだけでは説明できず、やはり金銭・消費欲求といった合理的動機があったからこそ資本主義が生まれたのではないか。しかししかし、ではなぜこの時代のこの西欧という地域に限ってそんなことが起きたのか。たまたまなのか。
...といったようになかなか答えはでない難しい問題でした。


�は、「働く」ということが何のためかということを考える非常に大きな問いでした。
例えば、宝くじ3億円があたっても、それまでどおりに働くのか。自分のやりたいような仕事でも、給料が下げられたやめてしまうのか。といったように金銭と労働意欲の関わりについての議論へ発展しました。
個人的にはもし宝くじが3億円あたっても遊んで暮らすというよりは仕事をしているんじゃないかなと思いました。もちろん仕事のやりがいとかにもよりますが、、。現代では労働する動機は多様になっているのではないかと思います。単にお金を稼ぎたいというだけではなく、周りの人たちとの関わりを求めたり、働くことに楽しみを感じることが多いのではないかなと思います。

ちなみに我が家の年末ジャンボ宝くじは、800円の損失で幕を閉じました。


【5限】
�ニューススピーチ byよねね
「TPP(太平洋圏での関税撤廃協定)で日米協議来月」(朝日新聞 2010/12/23 朝刊)

問題提起:日本はTPPに参加すべきか。
見解:参加すべきである。

日本は国内における農業分野の衰退、食料自給率低下の懸念などから、TPPへの参加に反対の声があがっているが、参加しないと日本が国際社会で経済的に孤立する恐れもある。
よねねは、それでもTPPに参加して、輸入作物と競争することで国内農業の経営改善が促される可能性があるから、TPPに参加するべきという見解でした。
自由貿易によるメリットとデメリットを考えると農業に限らずいろいろな問題が考えられると思います。TPPに参加するとして、関税撤廃によっておこると考えられる農業の衰退のようなデメリットをいかに補うことができるのかがまた問題だなと思いました。


�『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』まとめの議論

年をまたいでつづいた輪読のまとめの議論を行いました。
4限の議論の延長のような形になりましたが、ウェーバーの図式は正しいのか、日本で資本主義が取り入れられたのはなぜなのかなどの議論となりました。
非常に難しい問題で、なかなか議論が進まず、考えても答えには辿り着きそうにありませんでしたが、このプロ倫輪読を通して、「なぜ働くのか」といった大きな問題をゼミ全体で考えられたことは面白かったと思います!



長くなりましたが、こんな感じで今年の初ゼミは終わりました。

最後のゼミで行うディベートのテーマも決まったし、やること山積みですがみんながんばりましょう。4年生卒論がんばってください。

2年生は今度の第3回入ゼミ説明会でお会いしましょう!平野ゼミブースで僕と握手。

ゼミを休んだふじもんとべーさんはプロ倫読み直しておくよーに。そして不死原まで小レポート提出です。

あしたまにあーな