5月19日ゼミ日誌

こんにちは。16期の村井です。
遅ればせながら5月19日(木)のゼミ日誌を更新します。

まず、四限の時間のニューススピーチは、
タトゥーの入った外国人観光客が温泉施設への入浴を断られた問題を受けて、

NS①
「日本はタトゥーを入れた外国人に対する規制を弱めるべきか」

について議論しました。


≪賛成≫

大きな経済効果が見込める

店や他の利用客に対する実害はない

≪反対≫

嫌悪感を示す元々の利用客が離れてしまう可能性がある(反社会的勢力を想起させる)

外国人のために日本の習慣を大きく変える必要はない


タトゥーは宗教上や民族上の理由から入れる人も多く、インバウンド消費が進む中でタトゥーを理由にした門前払いは国際社会では通用しないという意見が出たり、そもそも外国人のタトゥーと日本人のタトゥーへの印象の違いや規制を分けることの是非への議論へ発展しました。



続いて、毎年恒例「第四の消費」の第三章についての輪読を行いました。

輪読①
第三章「第三の消費社会から第四の消費社会への変化」 担当:星野・三枝


問い:第三の消費から第四の消費への変遷の中での、変化の特徴は何か
答え:
1、個人志向から社会志向へ。利己主義から利他主義
2、私有主義からシェア志向へ
3、ブランド志向からシンプル・カジュアル志向へ
4、欧米志向、都会志向、自分らしさから日本志向、地方志向へ
5、「物からサービスへ」の本格化、あるいは人の重視へ



問題提起:「自己充足的な消費の具体例はなにか」

意見として、コンサート系のビジネスなど、人とのコミュニケーションが目的となる消費が具体例として挙げられた一方で、そもそもの『自己充足的』の定義についての議論がわきました。将来への不安などが理由とした、今のみが楽しければよいという短期的、投機的な喜びが自己充足的という意見や、自己実現的な喜びこそ自己充足的と主張する人もいました。




五限の時間のニューススピーチは、
酒税法を改正し、量販店などによる酒の安売りを規制する法律が今国会で成立する見通しになったことを受けて、

NS②
「酒の安売り規制を行うべきか。」
について議論しました。


〈行うべき〉

・小規模店の保護に繋がる

・不当廉売、過剰競争を防げる

〈行うべきでない〉

・消費者の負担が増える
・各小売店の個性が失われる可能性がある


やはり議論の主題は自由競争の是非となりました。自由競争により企業の競争力が高められ、サービス面での競争が促進されるという意見や、自由競争による安値競争が消費者へかえってデメリットとなるという懸念の声も挙がりました。
先生からのご指摘の通り、公的介入をどこまで認めるべきかというところまで議論が及べばより実のある議論になったのでは、と思います。


輪読②
第四章「消費社会のゆくえ」 担当:秋田・松坂

問い:第四の消費社会はどのように展開していくか
答え:
①シェア型の街づくり・ビジネスの進展
②人生の意味や嬉しさを求める消費の展開


問題提起:第四の消費社会は本当にシェア型の社会に繋がっていくのか

つながりを求める声はよく聞くものの、実際は自身のプライベートを大切にする感情のほうが大きく、生活の深い面でのシェアは難しいと考える意見がありました。やはり、シェアの動きを、一時的あるいは部分的な潮流と捉える人が多いようですね。

今回のゼミ報告は以上となります。


新三年生が加わり、そろそろ二か月を迎えようかという時期です。
今年の三年生は自身の確たる意見を持ちそれを積極的に発信しようという気概のある人や、消費社会への知識や探求心を持つ人が多く、昨年に増して活発に議論が行われているのではないでしょうか。


夏も近づきつつ、軽暑の心地よい季節ですが、体を崩すことのないよう体調管理に気を付けて日々を過ごしましょう。

以上、私の面白くもないゼミ日誌の締めとさせて頂きます。