11月5日 ゼミ日誌

こんばんは、15期の諸星映奈です!

前回の日誌で、ふるかわさまからお褒めのお言葉をいただけて嬉しい今日この頃・・・
だいぶ寒くなってきましたね。
特に朝方・・起きるのがつらくなってきました。
バイトで5時起きの時があるのですが、布団が、私が起きるのを邪魔してきます。
なんとか、がんばっています。

では、本題の11月5日のゼミ活動について報告します!


●NS1(小竹ちゃん)
≪問い≫転売チケットを企業が取り締まるべきか?
≪取り締まるべき≫
・購入したい人にチケットが渡らなくなる
・トラブルを防止できる

≪取り締まるべきでない≫
・2次流通や再販は購入者に認められた権利である
・取り締まりは警察に任せるべきである

警察にも限界があるといった意見や、一方で企業側が行なうと違法でないものまで取り締まってしまうといった意見が出ました。また、転売自体について倫理的な面からの意見も出されました。


●輪読『ゆたかな社会』(岩田、村井、小川、原)
19章:転換
≪問い≫生産の重要性が減退したゆたかな社会における我々の態度はどのようなものか?
≪答え≫我々は生産が緊要性をもたなくなった現状を把握しているものの、生産性という古い基準に依然すがりついている

20章:生産と保障の分離
≪問い≫生産に依存せずにどのように所得保障を行うべきか?
≪答え≫
・失業手当を賃金水準へ近似化、また支給日数の増加
・生産に向いていない人を対象に、生産とは無関係な所得を支給

問題提起にも挙げられていたように、生産とは関係ない所得を支給するという方策として、現代日本では失業給付制度や生活保障制度が行われています。これらの制度に関して多くの議論がなされている現状から、大変話し甲斐のある内容だったように思います。


●NS2(どぅーさん)
≪問い≫高校生が政治活動に参加することに賛成か、反対か?
≪賛成≫
・高校生に政治への関心を高められる
・選挙権が引き下げられることに連動させるべき
・生徒の自主性を認め、尊重するべき

≪反対≫
・デモ活動が暴徒化した際に非常に危険である
・学校は政治的中立を守らなくてはいけない機関である
・参加規制の線引きが非常にあいまいである

高校生の未熟さに関する議論や、シールズの存在に関する議論も行われました。
個人的には、高校生だからといって一概に未熟とは言えないし、自主性という面で賛成の考えでした。一方で、SNSを通じて簡単に影響を受けて参加してしまうといった危険性もあるように思われます。これは高校生に限った話ではないようにも思われますが・・・
難しい問題ですね。


●卒論中間報告1(ないとぅーさん)
「自動車広告の通時的分析―日本における自動車広告と社会の関連性―」
≪問い≫
日本の自動車広告は社会や人々の価値観などの変化に対応し、変遷してきているのか。また、どのような変遷を遂げてきたのか。
≪仮説≫
変遷している。
1960年代から1970年代にかけては、1960年代に公害問題が浮き彫りになったことや1971年に環境庁が設立されたことを受け、環境をアピールする広告が出現した。また、70年代中頃からの個性化・差別化の時代の到来により、走行性以外の付加価値をアピールするものや、表現方法によって差別化を図るものが現れた。1980年代には、バブル経済における消費の過熱と相まってこの傾向がより顕著なものとなった。一方、バブル崩壊後の1990年代前半以降は、経済の停滞と1993年の環境基本法制定に代表されるような環境意識の再興により、燃費や環境性能をアピールするものが存在感を増した。2000年代には、アジア諸国の成長によりナショナリズムの機運が高まったことで、日本を意識させるものが増加した。この傾向は、2011年の東日本大震災によって国への帰属意識が高まったことで、2010年代により顕著なものとなった。


●卒論中間報告2(みちこ)
「女性雑誌an・anからみる現代の女性像」
≪問い≫
女子力はこれまで語られてきた女性性とどう異なるのか。異なる理由は何か。
≪仮説≫
戦後の女性性は、家庭性と整った外見にあった。80年代から女性の社会進出が始まったが、女性が働ける専門職以外のポジションはなかった。パートに出る主婦が増えはしたが、女性性に大きな変化はなかった。90年代には、仕事一筋か過程に収まるか、の二択が迫られ、働く女性にかつての女性性は失われた。2000年代に入ると働く女性に失われた女性性を復古するため、従来の女性性よりさらに男性を意識した、モテるための能力である「女子力」が生まれた。女性が社会で働くための制度が整い始めた2000年代後半になると、女性が家庭性とキャリア両方を得ることも可能になったことで、男性を意識しない様々な消費や、仕事上の能力・活躍を示す2種類の「女子力」が生まれた。


2人とも問題意識・研究意義が明確化し、さらに分析も進んでいたため、より卒論の内容が深まったように感じました。


次回は小川くんです!
彼は何でも知っていて、何でもできます。個人的な相談にも親身に乗ってくれます。
そして、〇〇力も高くて・・・本当に尊敬しています。
そんな小川さん、よろしくお願いします!