1月8日ゼミ日誌

あけまして、おめでとうございます

2015年第一発目は私古川尚貴が担当させていただきます。

年越しは紅白を見ながらインターンのESを書いていました。味気ないですね。

それと15期のみんなから年賀状が届きました!すごく嬉かったです

みんなありがとー!(年賀状送るの忘れたなんてとても言えない…)


さてさて閑話休題、本題に入りましょう、今日はNSと最終卒論報告6人です


◆NS 宮本さん

JA全中を「解体」し、農協改革を進めるべきか?」

<賛成>

・農業経営の効率化・競争力の向上につながる

・より安価な、魅力的な国産品が市場に出回る

<反対>

・競争力を欠く生産者の淘汰へつながる

・生産者は農業に専念できなくなる

僕は賛成です、TPPの動向によって安価な外国産農作物が流入する恐れが高まる中、日本の農家も競争力をつけるべきかなと。

しかし、農家の大半が高齢者なのが現状、激化する競争に対応できる経営能力が彼らにあるか懸念です。



◆卒論① 岩橋さん「新聞から見た 日本のスポーツ報道の変化」
 
<問い>

一般紙のスポーツ報道はどのように変遷してきたか。またその変遷の要因は何か。

<結論>

技術論記事中心からドラマ記事・社会系記事中心の紙面へと変遷してきた。

同時にドラマ記事の在り方が曖昧なため、画一的記事が増加した。

その要因は、新聞社の構造的な問題点とスポーツ報道の諸問題から説明できる。



◆卒論② 杉村さん「ゲーム産業におけるイノベーションのジレンマ

<問い>

ゲーム産業においてイノベーションのジレンマが起こっているのか

<結論>

起こっていない、以下理由

・持続的技術を用いたハードも一定のシェア

・参入障壁が高く破壊的技術が起こりにくい

・持続的技術はゲームへのニーズを満たしやすい



◆卒論③五十嵐さん「箱根駅伝から見る日本社会」

<問い>

箱根駅伝はメディアを通じてどのような日本社会を表してきたか

<結論>

・戦後期は戦後の復興と高度経済成長における精神的側面を反映していた

・80年前後は日本の管理社会を反映していた

・90年代以降は国際化する社会と、絆や伝統を志向する社会を表している



◆卒論④ 石川さん「ハリウッド・ミュージカル映画の盛衰」

<問い>

①ハリウッド・ミュージカル映画の衰退要因とは何か?

②衰退の過程でハリウッド・ミュージカル映画作品はどう変化したのか?

<結論>

①(60後半〜70年代前半)のカウンターカルチャーミュージカル映画の「夢物語」性質の相反。社会派作品への固執。(70後半〜80年代)若者向けの青春映画にシフト。若者層・元来のファン層の両方逃す。

②(60後半〜70年代前半)反体制的作品に(高潔さ・伝統の敬意以外の)道徳的規範が盛り込まれる。(70後半〜80年代)ロックと社会体制の壁を打ち破ろうとする若者青春映画中心に。



◆卒論⑤ 長堀さん「企業スポーツの持つ意味合いの変遷〜企業と企業スポーツの関係性から〜」

<問い>

①日本の企業スポーツは、企業の発展とどのように結びついてきたか

②また、その中で企業スポーツの持つ意味合いはどのように変化してきたか


<結論>

①企業の発展と企業スポーツは、一方向の関係ではなく、双方向性を持った相互依存関係である。

②企業スポーツの持つ意味合いは、「社員の福利厚生」「大きなコスト」「社会貢献」と変化してきた。また、社内へもたらす影響として「社員の一体感醸成・同僚間相互効果」が、不変的に存在していた。



◆卒論⑥ 兵平さん「地域ブランド構築における住みよさの検討」

<問い>

地域の住みよさ(≒暮らしB)は観光地Bや特産品Bと比べ、地域Bの構築と関係しているか。

<結論>

暮らしBは地域Bを構成する他の領域よりも、地域Bの構築に関係している。




卒論連続6人、ついてくのが大変でしたが先輩たちの最後の報告ということで感慨深いものがあります。

岩橋さんのテーマはスポーツ新聞報道の変化について取り上げたもの。技術的記事からドラマ記事、社会系記事へ移ったのかなぜか?主に供給側の新聞社に視点を当ててその要因に迫りました。


杉村さんのテーマはクリステンセン著『イノベーションのジレンマ』がゲーム産業にも当てはまるかどうか見たもの。ゲーム産業でイノベーションのジレンマが発生しないのは消費者側の特徴が大きいことが面白い発見です。


五十嵐さんのテーマは日本社会の特徴が駅伝報道に反映されてるかどうか見たもの。一見無関係に思える二つの間にも関連性が見られるという結果に驚きました。もしかしたら駅伝以外のスポーツ報道にも日本社会の特徴が反映されているのでしょうか。


石川さんのテーマはハリウッド・ミュージカルの盛衰要因を見たもの。入ゼミテーマから一貫してこのテーマを続けているため研究に深みがあります。50本以上もの映画を分析材料に扱い、その労力はあなどれません。


長堀さんのテーマは企業スポーツの役割を見たもの。研究報告を見て改めてスポーツの果たす役割、意義を再考させられました。就活で体育会が強いのもこうした価値観が影響しているのでしょうか。


兵平さんのテーマは地域ブランドを構築する3つのブランドのうち、どれが重要であるかを見たもの。近年ゆるキャラや特産品が乱立する地域が多い、しかし、地域のブランドを向上させるには「住みよさ」の向上が実は重要であるということが明らかにされました。



みなさん個性あふれるテーマで毎回の卒論報告がとても楽しみでした。本当にお疲れ様です。



以上です、次回はディベート