1月19日 ゼミ日誌

こんにちは。行本です。友達何人かが旅行のお土産をくれました。食べると、現地に行ったみたいな気分になれて楽しいですね。気分だけでも。

今日はなんと学年最後のゼミです。先輩方と一緒にいられるのもこれが最後になってしまいました・・・・。

いつもと同様に、大切な時間にしていきたいと思います!NS2人と最終卒論報告6人です


◆NS 門脇さん
問題提起:シャルリー・エブドは『涙のムハンマド』を掲載するべきだったか
Yes側意見:
・テロに屈しない姿勢を見せられる
表現の自由は保障されるべきである
No側意見:
・宗教への冒涜である
・記者に危害が及ぶ危険性がある

非常に考え深い議題ですね。平野先生のご意見がとても興味深かったです。「対カトリック宗教戦争のように、権威の否定から変革は始める。こうした掲載がテロ対策の始まりにもなりうるのでは。」

◆NS 小川くん
問題:日本は電力販売自由化をとるべきであったか?
メリット:
脱原発の推進(クリーンな発電が増える)
・電気が安く買える
・日本企業の新興国へのインフラ輸出の幅が広がる
デメリット:
・政府による明確なビジョン設定が完成しないと
 事業者が本政策に投資できないし、多くのコストがかかる
・多様な発電所の設置による、周りへの影響
・海外企業との競争が生まれる

議論の争点は、自由化による技術発展と、電力供給の安全性の、どちらをとるか、ということでした。
※電力供給の安全性 自由化に伴い企業が大幅にコストを削減し、結果電気供給技術に問題が発生する恐れがある。




◆卒論① 石塚さん「女性喫煙者に関する言説の表象」
<問い>
90年代以降女性喫煙者が増加(もしくは横ばい)傾向にあったのはなぜか
<結論>
女性の社会進出が進むにつれて、男性社会への社会的逸脱という動機の下男性の象徴であった喫煙行動を行う女性の数が増加した。

◆卒論② 石田さん「機内サービスから見る日本における格安航空の不振要因の考察」
<問い>
欧米ではすでに台頭しており、なおかつ日本の現代社会のニーズに合っているように思える格安航空が、なぜ日本においては苦戦しているのか
<結論>
日本の従来の機内サービスの消費は、一般的な消費傾向とも欧米の機内サービスとも異なる、独特な様相を呈してきた。その独特さと日本人の特徴である不確実性回避性向の強さが相まって、格安航空が避けられるためである。

◆卒論③杉浦さん「韓国アイドルのファンダムにみるアイドルファンの文化」
<問い>
アイドルファンの文化(アイドルのファンダム)とはどのようなものか
<結論>
アイドルファンの文化(ファンダム)は(依然として)閉鎖的であり、属するファン達には非常に強い執着や熱狂的な行動といった性質が見られる

◆卒論④ 神尾さん「戦後スポーツ雑誌における読者共同体の変遷と日本社会の移り変わり」
<問い>
戦後スポーツ雑誌における読者共同体はどのように変遷してきたか。また、その変遷はどのような社会背景を反映していたか
<結論>
• 読者共同体は対面(50・60年代)→ 誌面(70~90年代)→ 表面(2000年代~)と変遷
• 変遷は各時代背景のもとに成立していた日本社会における絆の在り方を反映するものであったと考えられる



これでゼミが最後だと思うと寂しいですね・・・・・。
平野先生は本当に博識で、親身になって教えてくださる方です。先輩方も優しくて、質問にいつも答えてくれました。先生から、先輩から、同期から、たくさんアドバイスをもらうことができた1年間でした。
私たち3年生は、教わったことを次の代に伝えることが大切なのだと思っています。
卒業する先輩方にまだまだ頼っていきたい部分もありますが(笑)、頑張ってこうと思います!