12月8日 ゼミ日誌

 こんばんは、宮本です。
マスク女子が好きな兵平くんに続きまして、日誌を担当させていただきます。


12月8日の5・6限のゼミの流れは、以下のとおりでした。
  ・5限:ニューススピーチその1,輪読『プロ倫』3回目
  ・6限:ニューススピーチその2,卒論中間報告・15期2巡目
それぞれ流れを追って、書き出していきます。


―5限―

【ニューススピーチその1】(担当:石田)
「Y電機は他社と競合するような駅前型店を出店するべきか」
YES側・顧客の来店機会を増やせるのではないか
  ・主要駅前での出店のチャンスは活かすべき
  ・Y電機にとって新たな需要開拓につながるのではないか
NO側・値引き競争の激化により疲弊してしまうのではないか
  ・社員への圧力が強まるのではないか
  ・他社との差別化が困難になるのではないか
 家電量販店同士の競合のみならず、某ECサイトとの関わりも想定したうえで議論が交わされました。ショールーミング性という要素を、いかに購買に結びつけるのかが重要であり、かつ難しい問題であると感じました。

【輪読『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』3回目】
(担当:原,古川,石塚,岩橋,宮本)
第2章 禁欲的プロテスタンティズムの職業倫理/第1節 世俗内的な禁欲の宗教的な基礎(前半)

問い:カルヴィニズムの予定説は、資本主義の精神の発達過程においてどのような役割
を果たしたか。
答え:世俗内的禁欲の宗教的な基礎として、改革派の心理的な原動力を生み出した。
信徒たちは、救いの確証を得る手段として職業労働への従事に価値を見出し、それにより生活態度の方法論的な合理化という帰結がもたらされた。
問題提起:予定説はなぜ、人々に受け入れられたのか

 ルターによる天職の観念がもたらした職業労働への献身という思想は、いかにして信仰における特定の形式と親和的な結びつきを得たのか。ヴェーバーはカルヴィニズムの予定説とその「救いの確証」という中心思想に光を当てています。なお、ヴェーバーはこの節で、プロテスタンティズムの担い手として、カルヴィニズム以外の形態についても触れていますが、それについては次回の輪読で扱うことになります。
 また今回の問題提起は、ヴェーバーの論考が「予定説はいかにして、人々に受け入れられたのか」という問いに終始しており、「なぜ」があまり問われていないのでは、という考えから設定するにいたりました。ゼミのみなさん、いかがでしたでしょうか。


―6限―

【ニューススピーチその2】(担当:石川)
「韓国は地域活性化のためカジノを中核とする統合リゾート化を行うべきか」
YES側・地域活性化起爆剤になりうるのではないか
  ・国の介入により、リスクの管理が行き届くのではないか
NO側・国が積極的に推し進めることそれ自体に疑問を感じる
  ・観光収入がリゾート外に波及せず、地域のメリットにはならないのではないか

 問題設定について、「議論の前提となる立場が不明確」という指摘もありましたが、そのぶんさまざまな視点から意見が出たと思います。


【卒論中間報告・15期2巡目】

(担当:中澤)「ハロウィンから見える日本社会の変化」
問い:日本の消費社会において、なかなか定着しなかったハロウィンが、なぜ定着したのか
仮説:ポスト・ポスト消費社会の到来により、ハロウィンが定着した

(担当:諸星)「農村空間へのまなざしと消費社会」
問い①:都市における農村空間へのまなざしは、どのように変化してきたか
仮説①:1990年を境に大きく変容/近代化が必要な農業生産の場⇒多面的役割を期待される場
問い②:一般的な消費との関係性はあるか。
仮説②:農村消費は、第三消費社会の1970年代に萌芽が見られ、1990年代から本格的な時代に入る

 2人ともテーマの独自性が際立っている反面、進めていくにあたり難しさがあるかも知れません。ゼミ活動の集大成として、なんとか形にしてほしいと思います! 15期の卒論の完成を見届けられないのが残念ですね。。。


活動報告は以上となります。最後の輪読担当・ゼミ日誌でした(しみじみ)。



 さて次回の日誌担当は、15期の鳥飼です!
なぜか同期から「まるで僧侶のよう」と形容されていた彼ですが、どんな禁欲的日誌を書いてくれるのか、ただただ楽しみです。ディベートでも彼の頭脳に期待しています!