12月11日 ゼミ日誌

こんにちは、平野ゼミ随一のデフレマインドを持つ男、鳥飼です。

前回の日誌担当、宮本さんに禁欲的な日誌を期待されているようですが、私の禁欲さはプロテスタントのような高尚なものではなく、バイトをしていないことによる金銭的余裕の無さから来る表面的なものなので、実はとっても貪欲な私に禁欲的な日誌は無理ですね(笑) ご期待に添えず申し訳ないです!

さて、今年も残すところあと3週間足らずとなりましたが、皆さんにとって今年はどんな一年だったでしょうか? そういう私はなんといってもやはりゼミ活動が生活の中心となった1年でした! それ以外に思い出せることといったら、ソチ五輪を連日徹夜で観戦したことと、つい最近親知らずを抜いたことくらいですかね… あれ、記憶力なさすぎですね(笑)

…とまあ、与太話はこれくらいにして、12月11日のゼミ活動をご報告致します。

4限:ニューススピーチ(石塚さん)、輪読(プロ倫)④
5限:ニューススピーチ(岩橋さん)、3年卒論中間報告(金澤さん、斎藤さん)

まずは4限から。


☆ニューススピーチ(石塚さん)

特定秘密保護法は施行すべきだったか」

Yes:・外交上、他国からの信頼・信用を維持するためにも、秘密は守る必要がある。
  ・国民の安全のためにも、重要なのではないか。

No :・大臣が自分に不都合な情報を意図的に秘密指定するなど、悪用が懸念される。
  ・秘密指定の方法や処罰の方法が曖昧であり、問題が指摘されている。

これは特定秘密保護法に限らず、すべての法律・法案に言えることですが、やはりいかなる法律も、法案の段階で徹底的に議論をして頂きたいものですね。さまざまな思惑があるのは分かるのですが、不十分な議論のまま制定された法律では、既存の問題を解決できないどころかまた新たな問題を生じさせてしまう、なんてことも起きかねませんので。


☆輪読:『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』第4回

(担当:小川くん、門脇さん、神尾さん、杉浦さん)

第2章 禁欲的プロテスタンティズムの職業倫理/第1節 世俗内的な禁欲の宗教的な基礎(後半)

問:禁欲的なプロテスタンティズムの4つの担い手のうち、カルヴァン派を除いた3つの宗派(敬虔派・メソジスト派・再洗礼派)の信徒たちが禁欲的な生活を送る理由は何か。

答:各宗派の教義によって方法は異なるが、自らの恩寵の地位を確信するために生活を合理化し、禁欲を浸透させて自然的な地位にいる人間の生活態度とは明確に異なる行状を維持することがどの宗派においても要求されたからである。

問題提起:世界的に見て、日本人は長時間労働を毎日繰り返している。その禁欲的ともいえる過剰労働を支える精神的土台は何か。

前回の輪読部分で、カルヴィニズムと資本主義の精神の関係性について論じていたウェーバーは、今回の輪読部分で、カルヴィニズム以外のプロテスタンティズムの担い手が如何様のものであったかについても論じています。いやはや、今回のパートは今までの中で一番読みにくかったです。改めて自分の知識不足・読書不足を痛感させられました。

問題提起では、昨今日本でも大きな問題となっている長時間労働を、今回の輪読本と関連させて内面的な面から考えてみよう、といったものでした。個人的には、転職市場の未成熟さゆえの転職行動の鈍化という消極的な理由から、ひたむきに労働せざるを得なくなっているのではないかなと思っています。最近では国が有給休暇取得の義務化について検討を始めるなど、解決に向けた動きはあるようですが、やはり一朝一夕では解決しないのでしょうね。


続いて5限。


☆ニューススピーチ(岩橋さん)

「全ての自治体は建築確認制度を廃し、建築許可制度を採用するべきか」

Yes:・景観の保護はやはり重要なのではないか。
  
No :・建築を厳しく規制することが、地域全体でみると経済的にはマイナスとなるのではな   いか。
  ・すべての自治体では必ずしも行う必要はない。

先日夕方のニュース番組で、京都の景観条例の話が取り上げられていました。町並み保存に力を入れている京都では、改築すら厳しく規制されているようで、誰もが知る飲食店・コンビニでも、店舗の外装を控えめにするなどの方策をとっていました。確かに古い建物を保存することは非常に意義深いことだと思いますが、そこに固執しすぎるあまり新しいことができなくなってしまえば、古いものを残す意味も薄くなってしまいます。このあたりのバランスって、非常に難しいですね。


☆3年卒論中間報告

金澤さん:「メイクの変遷からみる日韓の美意識」

問い①:戦後ー現在において、日本と韓国のメイクの特徴と相違点、その要因は何か。

仮説①:戦後ー現在における日韓のメイクの変遷は似ている。(その要因は日本のメイクが韓国のメイクに影響したから。)

問い②:また、2000年以降、日韓のメイクに対する意識の違いは何か。

仮説②:共通点はナチュラル志向である点。しかし、化粧に対する意識や具体的な特徴には違いがある。

    (日本:自信がない部分を化粧で隠すという発想からメイク 韓国:肌を整え、治していくためのメイクをする)


斎藤さん:「コンビニにおけるPB消費」

問い:日本におけるPB消費はどのように変遷し、消費社会とどのように関わったのか。また、その要因は何か。

仮説:①1960年代ー70年代はダイエーのPB戦略の影響や「質よりも量」という第二の消費社会的要因から、価格訴求型PBの消費が主流であった。
   ②1980年代はバブル期であり、「多様化」という第三の消費社会的要因から、質を重視したPB消費が見られるようになった。
   ③1990年代―2000年代前半はバブル崩壊に端を発する失われた20年が要因となり、不況による価格訴求型PBの消費が見られるようになった。
   ④2007年―はリーマンショックの影響からPBが再注目されるようになり、多様化の時代であるが、価格訴求型も注目されている。

前回から二人ともさらに内容を深めているなという印象です。自分の報告も次回に迫っていますが、みんなにおいてかれないように、頑張ってより良いものに仕上げようと思っています! 先輩方にコメントを頂ける最後の機会でもありますので(>_<)


以上、11日の活動内容でした!

次回の日誌では、13日に行われる平野ゼミOB会の模様を霜鳥さんが報告してくれます!

また次回15日のゼミは日吉でのオープンゼミとなっています! 日誌をご覧の2年生の皆さん、もしお時間ありましたら日吉キャンパスD201教室にて4,5限の予定でゼミを行いますので、是非お気軽にお越し下さい! ゼミ員一同お待ちしております!