6月28日 ゼミ日誌

こんにちは。オリンピック中にプロ野球公式戦が中断される事が今から悲しくてならない21期の藤本です。


ワクチン接種などのバタバタで今まで更新をすっかり失念していました…

秋学期はしっかり更新出来るように気をつけます。




さて、6/28のゼミはNSと「株式会社の世界史」の輪読4回目でした。


 ◇NS

《日本は国防費をより増強していくべきか》


YES

・周辺国に合わせて増強していくことで国防としての意味を為す

・外交において対等な関係で臨むことができる


NO

日本国憲法9条(戦力不保持)に反する恐れがある、自衛を超えるレベルになってしまう可能性がある

社会保障費その他を圧迫することになるため、国の財政が悪化する


 


NSは韓国の国防費が急増しているという現状から、日本でも国防費を増やしていくべきかというものでした。


ゼミ員の意見は「ない袖は振れない」というNO側と「脅威に対して対応しなければならない」というYES側でほぼ半々に分かれました。


日本の国防費はGDP比で約1%と、韓国が2.7%と比較すると小さく感じますが実学で見ると世界で9位に位置しているのでそこまで危惧すべきではないか、ただサイバー攻撃への対策には力を入れるべきだという意見もありました。




◇ 輪読(三浦展『第四の消費』朝日新書、2012年)


第9章 欲望が作り上げた幻想


問い:人はなぜ不条理な「会社の命令」に従ってしまうのか 

答え:共同体への背信を恐れ、組織限定的な価値観によって支配されてしまうから


 第10章 株式会社という共同幻想と個人の欲望


問い:株式会社の周囲で引き起こす問題には何が関係しているのか 

答え:人間の欲望が関係している


【批評】

・p. 227 に、会社が会社であるためには皆が会社は永続していくという信仰を持っている必要性がある、とあるが、会社が倒産する可能性があることも認識しているのではないか。


・現状の株式会社のシステムに欠陥があるのにも関わらず現状を改善しないのは、共同体意識の束縛というよりは、単に新しいシステムに移行するコストが大きいためではないか。 (p.299 に現状の株式会社のシステムより効率的で有効な利潤追求システムがあると書 かれているが、どのようなシステムであるか)



【問題提起】

p.237 に「個人の価値観と会社の価値観が倒立して現れるとあるように、会社の論理と倫理 は、社会のそれらとは、もう一度逆転して現れるのである。」とあるが、会社以外でこの倒 立した現象が現れる例として何があるか?




株式会社という共同幻想は個人や社会とは真逆の価値観を生んでしまい、不祥事を起こすに至ってしまうという点は非常に興味深く感じました。


問題提起に関しては、視聴者を楽しませるという目的で始めたが、そのニーズに応えるために迷惑的な行為や時に犯罪的な行為に走ってしまうこともある迷惑系YouTuberや警察官などが挙げられました。


集団に属していると価値観が倒立してしまうというのは、今まで経験したことがない現象ですが、これから社会に出るとそのような経験もすることになるのかと戦々恐々としています。