みなさんこんにちは、16期の宍戸です。
春学期のゼミが終わりました。三年生はブックレポートにペーパーレポートにお疲れ様でした。期末の試験がが終われば夏休みです(^◇^)もう一頑張り!
さて、今学期最後のゼミでは卒論報告と三年生による三田論の中間発表がありました。
卒論報告①チョウ 「日中の食事様式と人間関係」
問い ①日中の食事の分配法の特徴と違いは何か
②違いがあれば、それが生じた理由は何か
③その食事の分配法が両国それぞれの家庭内外の人間関係とかかわるのか
仮説 ①日本人は個人盛り、中国は大皿が主流
②食卓の変遷と大きく関わる(銘々膳からテーブル/ちゃぶ台にシフトとした時期にずれがあった。中国は宋代、日本は大正時代)
③日本家庭内:「タテマエ」から「だんらん」に変化(先行研究から)
中国家庭内:みんなそろって食事をすることを重視する
日本家庭外:大皿か個別盛りかを決めるとき、中の良さがかかわってくる、もしくはこれから仲良くなろうとしていたらわざと大皿を選ぶ?
中国家庭外:日本と同じく、食事を共にすることで仲が深まる
16期は食をテーマにした人が多いですね〜!中国の文献ではどんなことが書いてあるのでしょうか。気になるところです。
卒論報告②橋本 「宅配便サービスの発展とおもてなし」
問い 1970年代から現代において、なぜ日本で宅配事業が発展してきたか。また、その背景として考えられる要因は何か。
仮説高度経済成長期が終わると消費が個性化し、国の鉄道・郵便サービスでは対応できない分を補う形で宅配便が誕生した。その後、ニーズの多様化や製品の軽薄短小化にこたえる形で様々なサービスが生まれた。
背景として顧客満足度を高めるために日本独自の「おもてなし」精神が働いたことが多きな要因と考えらえる。
はっしーはもともと関心のあったクールジャパンを宅配サービスにおけるおもてなしというところで切り取って卒論にするようです。海外比較はどの国を選んで行っていくのでしょうか、気になりますね〜
卒論報告③佐藤 「都市のモール化」
問い 1990年代以降SC・SMが誕生し、2000年前後からショッピングモーライゼーション、モール化が起きている理由は何か?(人々がSMに何を求めているのか)
仮説・消費の多様化→画一化(均質な多様化)という消費社会の変容を意味している。
・都市化に伴う公共の喪失に対して、SMにある種の公共空間を求めていた。しかし、それは公共空間もどきであったため、2001年以降、地域の公共空間が注目されている。
・商店街がとりわけ注目されているが、商業性に欠ける商店街はすたれてしまっている。
あっちゃんは地元の港北ニュータウンの景色から都市空間のモール化について論文を書くようです。先生からはモール化に対する各論者の主張を整理しなおして港北ニュータウンについて論じれば面白くなるのではといったような趣旨のアドバイスがありました(記憶があいまいですいません)。自分も「街」をテーマに卒論を書くので今後の進展が気になります。
つらつらと書いてしまいましたが以上で16期11人の第二回卒論中間報告はこれで終わりです。お疲れ様でした(^^)夏休みが終わった後に第三回の中間報告があります。^^;がんばりましょう。
最後は17期の三田論報告です。
テーマ「メディアで語られるオリンピック―戦中戦後の体育教育の分析を通して―」
問い 新聞におけるオリンピックの報道は何によって変化したのか?
仮説 体育・部活教育が変化の原因となった。戦前、戦中はナショナリズム高揚の道具として体育教育、新聞が活用された。
しかし、戦後に体育教育の変革、部活動教育の導入などスポーツの自己目的化が起こる。この思潮に基づくスポーツへのまなざしがスポーツ報道を変えた。
リオのオリンピックを迎える今年らしいテーマだと思います。オリンピックに関する新聞報道から、メディア、そしてその報道を変化させた要因としての教育、そしてその土台に位置する社会をみていくという論文になりそうです。チームプレイでがんばってください!夏の報告も楽しみにしてます!
といったところで今期のゼミ活動日誌はおしまいです。
次回更新は8月24日の三田論報告会&エクスカーション@武蔵野ビール工場(&飲み会)になります。
お楽しみに!