10月14日のゼミ日誌

お久しぶりです、24期の野村です。

少し遅くなりましたが、10/14のゼミについて報告させていただきます。

 

前回に続き、NS2本と輪読を行いました。

 

NS➀ 「牛丼チェーン店の深夜営業を禁止するべきかの是非」

 

Yes側の意見としては、効率が悪いことや他のサービスで充分であるという指摘。対してNo側はそれでも需要があるのだから店舗を選んで深夜営業を続けるべき、人々の生活の助けとなっているという意見。

 

もちろん消費者の目線では、深夜営業をしてくれた方が助かるという側面があります。また、経営者側としても採算がとれるなら続けたいでしょう。ですが、その消費が社会全体にとってプラスになるか、という目線はちょうど輪読の内容とも近しいものがありました。

 

NS② 「テレワークを促進するべきか」

 

Yes側の意見はテレワークのメリットを述べるもので、効率的な働き方やワークライフバランスを理由にしていました。No側からは、リモートではできない仕事もある、一度リモートワークが広まったのに対面が選択されるのは対面に優位性があるからだという指摘を受けました。

 

私もNo側の意見です。もちろん仕事や日程によって使い分けられるのがベストなの

ですが、選択肢としてのリモートワーク導入はもう一定以上進んでいるのかな、と考えているからです。リモートワークを導入したいのにその予算がないという企業には支援も必要かもしれませんが…

 

さて、輪読の方に話を移します。

内容は引き続き、満園勇「消費者と日本経済の歴史」で、第3章と終章を扱うので本日で最後となりました。

 

第3章の内容は1980年代後半の消費者像とその頃に登場した概念「お客さま」についてです。

 

消費者の自己責任論が広がったこと、また企業側が顧客満足を追求する中で「お客さま」という概念が広がっていたことが語られていました。それまでは消費者側が活動を通じて改善を試みたのに対して、「お客さま」という概念は企業側から生まれたものです。ただこれによって消費者運動は衰退してしまったと述べられておりました。

確かに現代においては何か問題がおきれば企業側がすぐに対処をする時代であり、「消費者が何かをしなくても」という気持ちはとても理解できます。

 

また、お客さまという概念はカスハラやブラックな労働環境などの問題を生んだという話があり、この辺りは現代の社会問題として目にすることが多いので、とても実感を持って話を聞くことができました。

 

もう1つ登場したのは「応援消費」という単語です。

もともとは震災復興支援を兼ねた消費で、意味を広げて推し活やブランドにも使われるそうです。ここには単純な資本取引だけでなく贈与の意味合いがあるという点で注目が集まっているそうです。

 

消費社会は基本的に資本の論理によって回っています。しかしその中に経済合理性で説明できないものが登場するのは興味深いことです。そういう意味で我がゼミの内容にふさわしい作品であったと言えるでしょう!

 

さて谷田から始まった流れでこの時期に食べたい物を書くと、マスカットです。

ぶっちゃけブドウと対して変わらないとは思うのですが、やはりマスカットには特別感がありますよね。最近はシャインマスカットが流行っているので目にする機会も増えました。

 

とか言いながらスーパーに行ったらマスカットパイが売っていて思わず買ってしまいました。それを食べたいのでゼミ日誌は以上にさせていただきます。

いただきマスカット。

 

以上です。