こんにちは。14期の石田です。
更新遅くなりましてすみません。
おそらくゼミ日誌も最後の周でしょう。一つ一つ、学生生活最後の○○を経験しています。
寂しいやら、でも新たな生活が楽しみやら。しかし社会人生活にまつわる楽しそうな話はあまり聞きませんね笑
あと数か月を思いっきり謳歌するとします。
基本的にゼミは4,5限に行われますが、教室の割り振りの関係で、今回から今年度の月曜だけ5,6限での実施となるようです。これから寒くなるなか、ちと辛いですなぁ・・・
5限目
<NS? 政府は少子化対策として婚活支援に(積極的に)取り組むべきか>
YES
・仕事をし、異性との出会いが無いために結婚できない人に対してサポートできる。
・人口流出の多い地域においては地域内で結婚相手を見つけさせることで、流出を食い止めることができる。
NO
・「結婚しなければならない」というイメージを植え付けることになる。
・問題は出会いの機会ではなく、経済的問題である。
・民間サービスとの違いがあまりないのでは。
<輪読:山本理奈「マイホーム神話の生成と臨界」第2章>
この章の内容は
・nLDK型住宅に対する家族社会学からの批判と建築計画学からの批判を整理。
・前者による批判である脱nLDK論の意義を一部認めたうえで、近代家族規範の存在を自明視して解釈していたことに問題があると指摘。近代家族規範が住宅の間取りを介し、家族形態を一方的に誘導しているという批判の問題点を主張する。
・そして脱nLDK論が社会構造の変容を考慮して捉えなおすと、リビングルームに見られるように大衆消費社会の成立によって、nLDK型住宅が普及したと考えられる。
これらを受けてたてられた問題提起は、
「『公私室分離』はなぜ起こったか」
というものでした。
以前は個人の部屋なども無かったのですが、○○以降個人の部屋がみられるようになった理由を問うものです。
プレゼンターらの見解は
「都市化、耐久消費財の大量供給などをうけて消費者に『洋』の価値観が定着するようになり、その変化が住宅にも反映されたため」
というものでした。
個人的には先生の仮説が非常に興味深かったです。
「人間は常に他者との距離関係で自己を確認してきた。かつては親戚や地域とのつながりも強かったことから、『自己≒家族』と『他者≒家族以外』の関係性に対する意識が強かった。それは住宅において家族以外の客人を通す客間にも見られる。しかし家族以外との関係性が薄れて『他者』を再定義するうえで、『自己≒自分』と『他者≒自分以外の家族』という意識が強まった。その結果他者との距離を保つために個人の私室を必要とした。」
記憶があやふやですが、私はこういった解釈をしました。
微妙に解釈を間違えているかもしれません。すみません。
6限目 卒論発表
<NS? 来年10月に消費増税を行うべきか>
YES
・社会保障の財源を確保できる。
・国債の信認を維持できる。
・どうせ必要な物なら後ろ倒しにして苦しむよりも今のうちにやるべきである。
NO
・景気が悪化する。
・消費が落ち込む。
・全ての国民に一律に課税をする消費税を増やすべきではない。
<卒論>
各人の内容については割愛し、発表や研究に対する私感について。
●神尾「スポーツ雑誌における読者共同体の変遷」
・雑誌分析による定量的な分析が非常に強い説得力を持っている。
・読者共同体の形態に関する新たな定義付けを行っている点が研究にユニークさを持たせている。私たちの去年の三田論のようで親近感を覚える。
●杉浦「アイドルファンの消費 韓国におけるアイドル消費の考察から」
・韓国語文献をガンガン読み、研究を進められている。(私は英語文献でもちょっと・・・笑)
・最終的に日本のアイドル消費を絡ませるのであれば、日本についてはどのような結論になるのかが非常に興味深い。
今回で卒論発表は6回目です。今回が終われば、完成・提出まで発表はあと一回。
焦って中途半端な研究にならないよう、コツコツ進めていきたいと思います。
今回のゼミ日誌は以上です。
次は石塚よろしく!