1月19日(木)ゼミ日誌

更新が非常に遅くなりました。
大変申し訳ございません。
小守林です。
卒業までの残り少ない時間を謳歌していました。
そして、人生最後のゼミ日誌です。
是非ご一読下さい。

最後のゼミは、ディベートでした。
まず最初のお題。

「日本は消費税を増税すべきか」

肯定側立論(増税すべき)
①逆進性対策を行うことで比較的公平に税を徴収できるから
②景気に左右されにくく安定した税収が見込めるから
③他の税に比べて効果的に徴収できるから

否定側立論
①消費税の逆進性が拡大するから
②中小・零細企業の経営がより圧迫されるから
③企業に非正規雇用者を雇おうとするインセンティブが生まれるから
④消費が冷え込み、景気が悪化することで、税収が減るから

肯定側は財政再建のために増税を行わなければならないという前提のもとにディベートを進めていきました。
否定側は財政再建をするにしても、なぜ消費税でなければならないのか、
消費税と他の税を比較して、消費税が効果的ではない、
過去の事例から消費が冷え込むなどの消費者側・政府側・企業側それぞれの視点で論じてくれました。
結果は否定側(増税反対)の勝利でした。
消費税増税の是非が問われている現在、増税のメリット、デメリットが非常によくわかるディベートでした。
最後にまいうーが「自分の子どもの世代に苦労をかけたくはないでしょう?」と聴衆に語りかけたのが印象的でした。
誰も世帯を持っていないのになぜか説得力がありました。

ディベート二つ目。

「日本はTPPに参加すべきか」
これも話題となっているお題ですね。

肯定側(参加すべき)
①輸入物品の価格が安くなり、消費が増加するから
②日本企業の海外市場での影響力が強まるから
③競争促進による企業努力が行われ、市場が活性化するから
④より強固な海上の安全保障体制が築けるから

否定側
国民皆保険制度が崩壊し、低所得者が医療を受けられなくなるから
②失業者が増加してしまうから
③食料自給率が低下し、食糧不足や安全性低下のリスクが高まるから

どちらもあらかじめ相手の立論を予測し、反駁の資料を用意しており、噛み合っているディベートだったと思います。
肯定側は競争促進、消費者の所得余剰の増加などのメリットを挙げ、否定側は現行の医療制度の崩壊や今でも低い自給率が更に低下してしまうなどのデメリットを挙げました。
白熱したディベートでした。
結果は僅差で肯定側(参加すべき)が勝利しました。

ベストディベーターに三年生が選ばれるなど、三年生の成長が感じられるディベートでした。


最後のゼミが終わり、思うことは、

「平野ゼミでよかった」

これだけです。

ゼミ生一人一人にしっかりと指導して下さる先生、苦しいことも楽しいことも共に経験した同期、先輩、後輩がいたからこそ、そう思えます。

平野ゼミで過ごした二年間は間違いなくプライスレスです。
お金で買えない価値がある。

これで僕の最後のゼミ日誌が終わります。
感慨深いです。

ばいばい!