7月2日 ゼミ日誌

こんにちは!21期の藤本です。7月に入りましたが梅雨明けまではまだ長そうですね。気圧の影響を受けやすい体質をしているので、一刻も早く梅雨明けして欲しいところですが

さて、2日のゼミの内容についてですが、ニューススピーチと「日本社会のしくみ」第3章、第4章の輪読を行いました。


NS【運転免許証の返納年齢を設定するべきか?】

現在も、75歳以上の高齢者が免許を更新する際は、事前に高齢者講習と認知機能検査の受講が義務付けられているようですが、75歳という返納年齢を定め、その年齢を超えたら全員免許を返納すべきか、という内容でした。


YES側》

・事故の件数が減る

運転経歴証明書を発行でき、免許返納者はタクシーやバスなどの公共機関の運賃割引を受ける事ができる


NO側》

・車の運転が出来ないと地方では移動の自由が制限される

・車を運転しなくなったことによって、認知症を発症したり、症状が突然進んでしまったという事例がある


返納年齢を設定すべきだが、職能上必要な場合やそれほど運転能力落ちていない場合には免許の更新をし、生活での必要性や能力に応じて、一律に返納させるべきではないという意見が出ました。

話し合いをしている中で、実際に祖父などが事故を起こしかけたといったお話が出たので、やはり高齢者の運転ミスはよく起こるような事なのだなと驚かされました。



◆輪読『日本社会のしくみ』第3章、第4


3 歴史の働き

問い:企業を超えた横断的労働市場の形成要因は何か答え:企業を超えた基準やルールの存在が横断的労働市場を形成する。


第四章 「日本型雇用」の起源

問い:かつて日本にも三層構造があったが、その起源とは

答え:「職務」より「学歴」が重視された明治期の官庁制度


【批評】

p.205 長期雇用や安定した賃金について、アメリカは「職務の平等」、日本は「社員の平 等」という雇用慣行が出来上がったという旨が書いてあるが、日本は「社員の平等」を実 現していると言えるのだろうか。

現在でも高卒、短大卒、大卒などによって、初任給が異なることが多くあり、職場におけ る男女平等も近年ようやく実現に近づいてきている程度ではないか。

p.200「日本と他国の最大の相違は、企業を超えた基準やグループにある」とあるが、日 本にはグループ会社があるため、全てを企業という単位で括っていいのだろうか。


【問題提起】

「企業が重視するのは、大学や大学院で何を学んだかよりも、どんな職務に 配置しても適応できる潜在能力である。その能力は、偏差値の高い大学の入学試験を突破 したことで測られる」

果たして本当にそうなのだろうか偏差値の高い大学の潜在能力が高いのならば、資格や博士などによってよりその潜在能

力を可視化すべきではないだろうか?

日本の企業は、資格や修士、博士を重視せず、個人のコミュニケーシ ョン能力などの曖昧な基準で採用活動を行っている。

以上のような前提で、

「日    、海外の国々のよ うに就活の際に明 確な資格制度を 導入すべきかどう か。」という議論を行いました。


企業側としては教育コストが下がったり、資格の取得などで応募への制限をかけることで応募者の数を絞ることが出来るといったメリットが挙げられました。

そして応募をする学生側からすると、非採用になった時の理由がコミュニケーション能力などの曖昧な理由よりは明確になり、その後に繋がる、求められる能力が分かるので在学中から資格勉強に打ち込むことができるといったメリットが挙げられました。

しかし、応募者のほとんどが資格を持っているとなると結局採用基準は今と変わらず、人柄やコミュニケーション能力となってしまうとする意見もありました。


これから就職活動をする身として今回の輪読書の内容や問題提起には考えさせられました。



本日の日誌は以上となります。最後までお付き合いいただきありがとうございました!


21期 藤本佳奈