9月7日 ゼミ日誌

こんにちは。17期の三枝です。
更新が大幅に遅れてしまいましたが、良知からのバトンを受け取り、夏合宿2日目の模様をお送りします。
2日目のスケジュールは「夏合宿伝統のディベート」、「平野先生の研究報告」、「飲み会」、3日目のスケジュールは「体育館でレクリエーション」でした。

【2日目】
1.ディベート
今回のディベートのお題は、マイケル・サンデル『それをお金で買いますか 市場主義の限界』で取り上げられているケースから出題されました。また、10月上旬に控えた八代ゼミとのインゼミディベートの形式に従い、反駁を「フリーディスカッション」に変更して行いました。

お題(1)「コンサートチケットのダフ屋行為を容認すべきか?」
YES:小松、原田、福西、永見、渡邉
NO:小野、三枝、高橋、田中、徳永、松坂
(ダフ屋行為とは、営利目的でチケットを転売する行為を指します。)
結果→YES側の勝利。

お題(2)「宿題、読書をやってきた子供にお金を与えるべきか?」
YES:伊藤、絹谷、星野、三村、山口
NO:秋田、大野、風見、加藤、世古
結果→NO側の勝利。

あらゆるモノ・サービスがお金という尺度で計られてしまう「市場の論理」、それがあらゆる領域に侵入したとき、友情や名誉といった人間の「道徳」は、どのように扱われるべきなのか。サンデルの本のなかで繰り返し問いかけられるテーマです。
ディベートも市場原理(YES)対道徳(NO)の構図で進みました。個人的には、自論を様々なロジックで防御するよりも「市場/道徳に任せるだけでは、なぜダメなのか?」といった、相手の立論の弊害を指摘できたら良かったのかな、と感じました。(自戒も込めて)
もっと個人的な話をすると、今年は未だにディベートで勝利していません。しかも、毎回相手のチームに福西がいて、手ごわい反駁を繰り出してきます。流石に苦手意識がつきました。次のディベートはいつになるか分かりませんが、何とかこの状況を脱したいと思います。

2.先生の研究報告
テーマ:「植民地期の京城(現・ソウル)における日本百貨店の進出」
問:植民地統治下の京城において、日本人経営の百貨店が進出した経緯は何か?また、それが植民地統治に果たした役割は何か?
仮説:植民地百貨店は、植民地支配の実行機関としての役割も担った。
   「経済的機能+文化的・教育的機能+政治的機能」

日本の百貨店が進出した経緯としては、韓国の植民地化に伴い、現地の人々に日本文化や国産品を紹介して日本について深く知ってもらおうという狙いがありました。メディアとしての役割を百貨店が果たしたのです!
また、日本の百貨店は、「日本文化の紹介」→「日本に対する憧れ・親しみの醸成」→「植民地の同化の促進」=「商品(モノ)による皇民化政策」の流れで国策の一部としての機能を果たしました。
正直、先生の報告に関して日誌を書いた経験がないため、どんなことを書けば良いのか、書いてはいけないのか分からないです(汗)聞いてて興味深かった部分は、日本の紹介した日本趣味の商品が、西洋の商品や、それを独自にアレンジした「洋風」であったことです。(とんかつやカレーライスなどもこの時に韓国に持ち込まれたようです。)日本の複雑なナショナリズムが感じられました。

3.飲み会
楽しかったの一言に尽きます。ここ2年の恒例行事、「ゼミ員ランキング」も行われ、大いに盛り上がりました。合宿を企画・運営してくれた企画係のみなさま、本当にありがとうございました。
様々な方向で存在感を高めてきてしまった三枝ですが、合宿前後で更にそれを加速させる結果となりました。


【3日目】
体育館でのレクリエーション
先生も参加されてのレクリエーションでした。バレーボールとドッジボールを行いました。皆和気あいあいとプレーしており、合宿の良い思い出となったことは間違いありません。
先生がキレッキレで、驚きました。ドッジボールでは、4年チームで一緒に戦っていただきましたが、外野として最後の3年生を当てて、とどめをさされていました。
後期は、定期的に港区スポーツセンターに通っている松坂や絹谷のアドバイスを受けながら、トレーニングをしようと心に決めました。


以上、合宿2日目、3日目のゼミ日誌でした。後期は三田論、卒論が佳境を迎えます。また、輪読もボードリヤールで行うとの発表がありました。わくわくが止まりません。
それでは。