10月19日 ゼミ日誌

こんにちは。15期の鳥飼です。

先日10日に行われた第2回入ゼミ説明会、また14日に行われた個別説明会にはたくさんの2年生に足を運んで頂いたということで、元入ゼミ係として大変うれしく思っています!

平野ゼミの雰囲気をもっと感じて頂きたく、12月3日には日吉でのオープンゼミも企画しています。少し先の話にはなりますが、気軽に参加して頂いて、是非ゼミ選びの参考にして頂ければと考えています!


さて10月19日のゼミでは、ニューススピーチ、輪読、4年卒論報告を行いました。

以下、内容を詳述いたします。


〈ニューススピーチ〉

1本目(霜鳥):軽減税率を導入すべきか?

YESを支持するゼミ員は1人もいませんでした。

NO:・税率を下げる商品をどのように決めるのか、不明確である。
   ・複雑な税率設定による事業者負担の増大

最近テレビを賑わしている軽減税率ですが、ゼミの意見としては導入すべきではないに大きく偏る結果となりました。一消費者としては、必需品だけでも税率が軽減されるのはありがたい話ですが、それに伴うコストが必ずどこかに影響を及ぼすと考えると、少し躊躇ってしまいます。


2本目(齋藤):大学入試において、新たな方式(CBT方式、年複数回実施など)を導入すべきか?

YES:・センター試験の問題形式(マーク式)は従来より問題が指摘されており、改善する良い機会となる。
    ・一発勝負では力を発揮できない人もいるため、複数回実施が適当である。

 NO:・新テスト形式に対応できる教員が各学校にいるとは限らず、学校間の不平等につながる。
    ・部活動との両立が難しくなる。

現在のセンター試験方式は、暗記偏重の対策がとられがちであることから、一定の批判があることは確かです。しかし、公平性という視点から考えると、受験者の学力を平等に測ることができる現在の方式は、その役割を果たしているのかなという気はします。


〈輪読〉ガルブレイス『ゆたかな社会』第9章、第10章

第9章「生産の優位」

問い:われわれは「生産」をどのように見なしているか。またそれに対する態度はどのようなものか。

答え:生産は重要であったが、それに対するわれわれの態度は因襲的で非合理的である。

第10章「消費需要の至上性」

問い:消費需要をめぐる議論はどのようなものか、また生産の重要性との関連はどのようであるか。

答え:一般には欲望はてい減するとされているが、経済学的には欲望はてい減しないため生産の重要性も維持される。

◎問題提起◎

社会がゆたかになるにつれて欲望の強さは逓減するか。

顕示的消費との関連性や、昨今注目を浴びている「ミニマリスト(消費を最低限に抑えて生活する人々)」にも触れつつ、議論を深めていきました。今回の問いではあくまで消費に対する欲望がテーマでしたが、欲望は必ずしも消費だけに向けられるものではなく、個人的には広い意味での欲望についても考えてみると、さらに理解が深まるような気がしました。


卒業論文中間報告〉

中澤「外来祝祭と日本社会」

問い:祝祭が消費を活性化し、人々に支持されるイベントとなるには、どのような要素が必要であるのか。

仮説:企業や業界団体、地方自治体など祝祭を普及させる側の継続的なPR活動。


門脇「立地による消費の違い―駅周辺における消費の特殊性」

問い:立地条件による商業施設の変遷の違いはどのようなものがあるか。また、駅周辺の消費の特殊性は何か。

仮説:・立地条件により各時代にできた商業施設には違いがある。
   ・駅周辺は圧倒的な立地の良さ故にどの年代にも商業施設が新たにできていた。
   ・近年商業施設の集積が進んだといわれているが、様々な商業形態のうち、多くの店舗が集まった施設である寄合百貨店の急増が際立つという点で特殊である。


卒論報告も次回で一巡し、来週からは第5回の卒論報告が始まります。各々の卒論の分析結果が揃いはじめるのを楽しみにしつつ、自分もしっかり報告できるよう改めて気を引き締め直したいところです。

次回の日誌は、ないとうさんです!