10月15日 ゼミ日誌

こんばんは。15期の霜鳥です。
更新が遅くなって申し訳ございません。10月15(木)分のゼミ日誌を書かせて頂きます。

ニューススピーチ、輪読、4年卒論報告が行われました。

■4限
【ニューススピーチ:古川くん】
問題提起:「患者申し出療養制度」に賛成か反対か?
○賛成
・治療の選択肢が広がり、多様な患者ニーズ屁の対応が可能になる
・保険範囲外の治療が拡大し、公的医療制度の費用削減に繋がる

○反対
・所得の差=医療の差の進行を助長する
・安全性が裏付けられていない医療を助長してしまい、医療事故や健康被害が多発する懸念がある

…賛成側の意見が多い印象でした。しかし、個人的には昨年権𠀋先生の社会保障論という授業において、アメリカの医療格差の実情を目の当たりにしたこともあり、反対です。これを機に、日本の社会保障制度がどんどん形骸化されていく危険性があると考えるためです。

【輪読:ガルブレイス『ゆたかな社会』7、8章 村井くん、ムイちゃん、小川くん、あすみん】
『7章 不平等』
問い
アメリカの資本主義に基づく競争的社会において、競争による不平等への関心が減退したのはなぜか?
答え
?不平等の継続が過激な反応をもたらすほどにはひどくならなかったから
?金持ちの政治的・社会的地位が低下したから
?生産の増加により、不平等に伴う緊張が緩和したから

『8章 経済的保障』
問い
前章で述べた「不安」を解消する経済的保障と経済成長(生産増大)は両立するのか?
答え
する。経済的保障により、経済成長の阻害要因である不況が解消される。また逆に経済成長により、更なる経済的保障が可能となり、経済成長を促進する。つまり互いに必要な関係である。
問題提起
著者は「高度の経済的保障は最大の生産のために必要不可欠である(p.153)」と主張している。それは本当か?
…不況が起きる原因は、消費者(需要側)と生産者(供給側)どちらに原因があるのか。また、経済的保障は、経済成長にどのように影響するのか。明確な答えがない議論であるため、難しくもありました。

■5限
【ニューススピーチ:まゆかちゃん】
問題提起:今後、自動運転者を普及させるべきか?
○賛成
・事故が減る
・視聴覚障害など、今まで運転できなかった人が運転できる可能性がある

○反対
・事故が起きた時、責任の所在が曖昧
・運転する楽しみがなくなる

…こちらも賛成側が多い印象でした。議論にあがっていた意見の中で、「全部の車が自動運転機能を搭載しなければ、事故や渋滞軽減には繋がらないのではないか」というものに少し納得させられました。

【4年卒論報告】
霜鳥「日本社会におけるカフェ消費(役割)の特殊性」
問い
戦後(主に1960 年代以降)、消費者がカフェに求める役割はどのような変遷をたどっており、外食産業一般や消費社会全般と比較してどのような特殊性を持っているのか(or 持っていないのか)。
仮説
全ての時代でカフェは、日常生活で不足している要素を補う役割をも担ってきた。(=非日常性)
?画一的消費ーーーー個人経営のカフェ(個性的)
?個性化多様化消費ーーーーFC の珈琲専門店、セルフサービスカフェ(画一的)
?シンプル、自然消費ーーーーシアトル系カフェ(遠足型)

とりっぴー「市町村名と社会的要因の関係性」
問い
ひらがな自治体名のトレンドは、どのような社会的環境の変化の中で生まれたか?
仮説
?昭和の大合併と平成の大合併間のスタンス(特徴)の変化
?1987年「つくば市」の誕生をきっかけとした、外部志向型名づけへの意識の芽生え(公共空間が消費社会に組み込まれたことによる)
?地域活性化の手段としての、自治体名のブランド化傾向の強化

そして、次の担当はとりっぴーこと鳥飼くんです!