9月28日ゼミ日誌

こんにちは。15期の門脇です。
一昨日は十五夜、昨日もきれいに月が見えました。もう九月も終わりですね。

早速秋学期2回目の昨日の日誌を書きたいと思います。
昨日はニューススピーチ、輪読、4年卒論報告が行われました。

《ニューススピーチ》
(鳥飼くん)
「改正公選法に合わせ、成人年齢を18歳に引き下げるべきか?」
Yes:高校卒業のタイミングの方が、生活の変化に合致していて良い
No:精神的、肉体的に未熟な年代の人々に悪影響である
→均等にばらけていた印象を受けましたが、個人的にはNo側です。お酒やたばこは身体的に10代には悪影響だと高校で習った気がするので、その事実は選挙の年齢に関係なく変わらないのでは?と思われるからです。もし18歳に引き下げることになったら、やっぱり大丈夫です等と言うのでしょうか…。

(近江くん)
「日本の牛丼チェーンは価格競争を続けるべきか」
Yes:安く消費できる、顧客数が増える
No:店舗従業員の負担が増える、価格値下げの連鎖は政策と逆行する
→個人的にはYes側です。ただ、身を切るような値下げなのか、単に原料の価格低下によるものなのかは考えなければならないと思いました。一度安くしてしまうと上げにくいという意見もあり、長期的視点の必要性を実感しました。

《輪読》
ガルブレイス『ゆたかな社会』1、2章 佐藤くん、瀬高くん、霜鳥さん、鳥飼くん
昨日から後期1冊目の『ゆたかな社会』を始めました。24章あり、終わるのは11月末?と長い道のりのスタートです。
1章 ゆたかな社会、2章 通念というもの
問い:「通念とはどのようなものか?」
答え:「親しみやすさゆえに人々に受け入れられる性質をもっていて尊重される概念、世界を解釈するものだが、世界に適応するのではなく聴衆の世界観に適応しているもの」
問題提起:
「経済学は通念だろうか?」
これに対し、新しい事実は絶対に出てくるのだから必ず陳腐化する、新しい経済学(環境経済学)が出てきていることが通念であることを証明している、という意見や、新しい経済学は昔の経済学に基づいているのだから通念ではないという意見が出ました。
→理論が必ずしも最新の事実に当てはまらないということは、ちょうど3限の清水先生のマーケティングの授業でも同じことが言われていて個人的に興味深かったです。

《卒論》
諸星さん「農村空間」へのまなざし変容とその要因
問い:戦後日本の「農村空間」へのまなざしは、どのように変化してきたか、またその要因は何か
政府のまなざし…一貫して生産の場、救うべき場
都市住民のまなざし…生産の場として観ながらも、経済的に豊かになる80年代以降、都市にない価値を期待し始める
田舎住民のまなざし…守るべき場として自然・伝統が存在する場としてとらえている
要因:社会・経済的な背景と、「新しいふるさと」という概念の誕生が考えられる

原さん OLのプライベートの変遷とその背景
問い:OLのプライベートの過ごし方はどのように変わってきたか。またその背景は何か
60‐70年代:OLは将来の結婚相手→プライベートで仕事仲間と接することが多い
80‐90年代:バリキャリ登場、格差発生→仕事仲間と遊びに行くことが減る
00年‐OL増加、競争意識芽生え、人間関係疲れる→おひとりさま、女子会

諸星さんからは、特にきちんと先行研究を踏まえたうえできちんと自分の論文での定義づけをしている点、原さんからは、仮説のイメージ図が描かれていたり、どこが問題点なのか自身で把握できている点を見習いたいと思います。

次回のゼミは4年の内定式と重なるためお休みです。
来週の月曜日はあすみんお願いします!