10月5日 ゼミ日誌

こんにちは。15期の金です。
10月1日は休みだったので、一週間ぶりのゼミでした。
この日はニューススピーチ、輪読、4年卒論の流れでした。

4限から、
【ニューススピーチ】

「NHKの受信料を義務化すべきか?」

Yes:受信料を支払う人とそうでない人の不公平性を是正できる
  :受信料の値下げが見込める
No :NHKを全く見ない人からも受信料を徴収することになる
  :事実上の税金化につながる
  :マイナンバー制導入への懸念
     
→No側の意見として、NHKを見ない人としては、受信料の義務化が不公平ではないかという意見がありましたが、他の議論においても「公平性」という言葉は誰にとって公平か否かを考えると、難しいなと感じました。


【輪読:ガルブレイス『ゆたかな社会』3・4章】

「3章 経済学と絶望の伝統」

問い:18世紀におけるアダム・スミス登場以後、経済学はどのように発展していったか。
答え:スミス以後、リカードマルサスによりその思想は引き継がれていったが、どの経済学者の考え にも大衆の絶望的状況が含まれるものだった。また19世紀半ばにはスミスの流れを汲みつつも従来と は異なる思想を持つマルクスが登場した。

「4章 不安な安心」

問い:主流派経済学の不安とは何か
答え:①不平等を改めることに損する人間は、熱心に取り組まないこと
   ②競争を前提にしている
   ③十九世紀、二十世紀はじめの深刻な不況

問題提起:なぜ、現在まで経済学は大衆に受け入れられているのか。
→通念だから、かつてより生活水準が向上し、不満がなくなったから、大衆は知識がないことから反論できないからなど様々な意見が出ていました。経済学の目的は現状分析に加えて富の再分配までかどうかなど、経済学という学問の意義についても考えられる問題提議だと思いました。


次は5限です。

【ニューススピーチ】

「今回の改正労働者派遣法に賛成か反対か」

Yes:正規雇用の促進につながる
  :派遣労働者を保護できる
No :派遣社員の受け入れ期間が事実上なくなり、生涯派遣である人が増える
  :「雇い止め」が常態化して、転職を繰り返さなければいけない恐れがある


【卒論:行本さん】

問い:女子力はこれまで語られてきた女性性とどう異なるのか。異なる理由は何か。
仮説:戦後の女性性は、家庭性と整った外見にあった。80年代から女性の社会進出が始 まったがパートに出る主婦が増えただけで、女性性に大きな変化はなかった。90年代に は、「女を捨てて男並みに生きるか、あるいは男並みであることを諦めて女性として生きる か」の二択が迫られ、働く女性にかつての女性性は失われた。2000 年代に入ると働く女性 に失われた女性性を復古するため、従来の女性性よりさらに男性を意識した、モテるため の能力である「女子力」が生まれた。女性が社会で働くための制度が整い始めた 2000 年代 後半になると、女性が家庭性とキャリア両方を得ることも可能になったことで、男性を意 識しない様々な消費や仕事上の能力・活躍を示す2種類目の「女子力」が生まれた。


では木曜日はあやなちゃんお願いします!