6/29 ゼミ日誌

こんにちは!16期の村井です。
いまだにエクスカーションの楽しい思い出から離れられない僕ですが、今回もしっかりゼミの報告をしていきたいと思います。

前回と同じくNSと輪読、三年生による輪読発表でした。

NS1「国立大学で人文系の学部をなくすべきか」 (原さん)
 
賛成:
・(社会)将来の仕事に結びつかない人文系知識を学ぶ場をなくすことで、税金の無駄が減る
・(企業)学生が、大学にいるときから仕事に結びつくことを学ぶので、入社後の社内教育負担が減る

反対:
・(学生)勉強できる学問の幅が狭まる
・(大学)すぐに成果が出る学問分野に力を入れてしまうことになり、過度に効率重視になるため、大学本来の意義が失われる

今回賛成はまったくおらず、意見は反対側に偏りました。やはり、教育機関の一環である大学が自ら学問の可能性を狭めることに対して疑問を呈する声が多かったですね。
 個人的にも、どのようなマイナーな学問であっても必ずその学問を学びたいという人は存在するわけで、効率性に欠けるという理由でそうした可能性を削ってしまうことに対しては違和感を覚えてしまいます。


NS2「日本動物園水族館協会(JAZA)は、追い込み漁によるイルカ入手を断念するべきであったか」

賛成:
・世界動物園水族館協会(WAZA)除名による弊害
 (動物園はWAZAのネットワークを通じて海外施設と希少種の貸し借りをする機会が多い)
・動物愛護の必要性

反対:
・動物を目にする機会の減少により、動物に対する関心が低下する
・欧米の価値観の押しつけにすぎない

 他にも、動物のやり取りやノウハウを取り入れる重要なチャネルともいえるWAZAとのネットワークを絶やすことは得策ではないという賛成側の意見や、イルカのみを禁止とする欧米の考え方の強制に焦点を当てた反対側の意見が多かったです。
 

【輪読】
「十分豊かで貧しい社会」 R&E スキデルスキー

第六章 近江、瀬高、小川さん
 
問い:「よい暮らしを形成する七つの基本的価値はなにか」
答え:「健康・安定・尊敬・人格または自己の確立、自然との調和、友情、余暇」

問題提起
本書が提示する七つの基本的価値の中で、日本において重視されている基本的価値はなにか?またその理由は何か?

 問題提起への回答としては、友情や余暇などほかの要素も突き詰めれば安定が根底にあり、日本でも安定が重要視されているといった意見や、精神論が重視されることの多い日本では精神面での健康というものが重視される傾向にあるなどといった様々な意見が出ました。


【PR報告】

池浦
「冠スポンサーとスポーツイベントのスポンサーフィットが及ぼす影響について」

問い:スポーツイベントのスポンサーを行う企業は、観戦者からどのように認識されるか

答え:それらの企業は、観戦者からCSR活動に熱心な企業と認識され、その延長としてスポンサーに対しても好感度を抱かれる

テーマ案:ACミランにおけるミランブランドはなぜ失墜したのか


チョウ
「LINEの既読無視はなぜ非難されるのか」

問い:LINEの既読無視はなぜ非難されるのか

答え:非難されるのは、「大学生の同調圧力弱化仮説」、「感情ギャップ仮説」、「道具的使用状況における非難仮説」、「グループLINEにおける既読無視仮説」の四つの仮設に起因する

テーマ案:モバイルSNSの変遷と人間関係について


橋本
「クールジャパンの理論的分析」

問い:これからのクールジャパンの意味するものはどのようなものか

答え:グローバルマーケティングの展開を考えるすべての企業にとって重要なコンテンツになっていくものである

テーマ案:日本の国家ブランド戦略で焦点が当てられているファッション・食・地域ブランドの三分野にロジャースのイノベーション普及理論を当てはめることはできるか


宍戸
「再開発による超高層集合住宅の徒歩圏における生活の利便性」

問い:再開発によってできた超高層集合住宅において『施設の遠隔化』、『選択肢の限定』は起きているか

答え:起きている。『施設の遠隔化』に関しては再開発の規模と相関性があるが、『選択肢の限定』において相関はない

テーマ案:戦後から現在においてのシェア型住居の使われ方の変化と社会的背景

 今までは四年生の卒論発表を見ている側でしたが、今度は僕ら自身も卒業論文を視野に入れて活動しなければいけない時期に差し掛かってきました。そのための情報収集が今までのPRやBRだったわけで、これらの課題を通して蓄積した情報をいかにして卒業論文のテーマへと昇華していけるかが今後の課題となりそうです。

 次回のゼミは僕が初めての司会を務めます。司会はゼミが円滑に進行していくために重要な役割なので、タイムマネジメント・発言の整理などを心掛けて臨みたいと思います。

それでは、また...