5月25日 ゼミ日誌

はじめまして、16期の橋本です。

5月25日のゼミではニューススピーチ(時間の関係上一回のみ)、『第四の消費』の輪読、4年生による卒業論文の中間報告がありました。


【ニューススピーチ 担当:宍戸】

「『女性の活躍』推進法案によって企業の女性登用に数値目標を課すことに肯定的か、否定的か?」


〈肯定的側〉
・世界的に見ても女性登用が進んでいないという日本の現状を打開するためにも強制力のある数値目標の導入が必要である
労働力人口が減少している中で女性の登用は急務であり、数値目標化することで女性の登用を進めていくべきである
・女性登用の進度を数値化し開示していくことで女性にとってより働きやすい職場を発見できる。また企業イメージの向上につながる

〈否定的側〉
・数値目標の前にある「賃金格差」「非正規雇用」「仕事と子育てとの両立の困難」という女性活躍を阻む高いハードルの改善が後回しになってしまう
・女性だから登用されたのだという評価をされ女性の能力を公平に評価されにくくなる可能性がある
・そもそも企業がそれぞれの実情に応じて設定できる数値目標に意味があるのか、現状と変わらないのではないか


これ以外にも昨今の女性登用の流れに乗っているという肯定的意見や、数値だけを追い求めることに意味はあるのかという否定的意見もありました。各企業が独自に数値設定が出来るので、この法案に意義があるのか疑問に思いました。



【輪読『第四の消費』第二章(3~6節)担当:近江、近藤、瀬高】
〈第二章「第二の消費社会から第三の消費社会への変化」〉

問い:第二の消費社会から第三の消費社会への変化の特徴は何か。

答え:消費の個性化、複雑化

〈問題提起〉
「自分らしさ」を求める商品と、求めない商品にはどのような違いがあるか。

意見:人の目に触れる頻度や自分と接する時間の長さに違いがあるということが挙げられました。また、人や時代によっても異なるという意見や、そもそも「自分らしさを求めない商品」はあるのかという意見も出ました。



【卒論中間報告】

霜鳥さん〉

テーマ:カフェと日本社会

問い:戦後(1960年代以降)消費者がカフェに求める役割はどのように変化してきたか。また、カフェの役割の変遷と一般社会・消費社会の変遷とは相関があるのか。(あるならば、どのような相関があるのか。)

仮説:社会全般と消費社会は関連しつつ変化し、カフェも社会全般と関連しつつ変化している。したがって、カフェと消費社会も間接的にせよ、関連しつつ変化している。
また、求められる役割は重層的になっている。


〈金さん〉
テーマ:メイクの変遷からみる日韓の女性像

問い:日本と韓国における20代女性の化粧には違いがあるか。また、違いがあるならば、その要因は何か。

仮説:〜2000年代前半は時期以外のメイクの特徴に違いはほぼない。2000年代後半〜は日韓のメイクの特徴に相違がある。
その要因としては、社会背景による女性像の違いが化粧に対する意識に影響したことが挙げられる。



2つとも普段自分があまり考えていなかったことだったので、大変興味深かったです。


以上で、今回のゼミ日誌を終わらせていただきます。

これから2年間よろしくお願い致します。