5月28日 ゼミ日誌

はじめまして、16期の村井です。

5月28日のゼミではニューススピーチ、「第四の消費」の輪読、4年生による卒業論文の中間報告がありました。
今回も時間の都合でニューススピーチは一回のみでした。



《ニューススピーチ》
担当:瀬高

「定額制の音楽ストリーミングサービスは日本で有効となるか?」


〈有効となる〉
・様々なシチュエーションに合わせた音楽を選ぶことができ、新しいサービスだと言える
クラウド上の音楽を聴くため、スマートフォンの容量を気にしなくてよい
海賊版の減少につながる

〈有効とならない〉
・有料であるため、加入者が伸びない可能性がある
・既存のCDなどの売り上げが減少する可能性があり、アーティストの賛同が得られない恐れ
・データ通信料が多くなってしまう

 このほかにも、無名アーティストにとっては名が売れる良い機会につながりやすいのではという賛成側の意見や、すでに無料で音楽をダウンロードできる違法アプリが横行している現状では普及は見込めないのではないかという反対側の意見がありました。

 実際に自分もダウンロードしてみたのですが、検索機能がついていたり、ジャンルやシチュエーションごとに曲がまとめられているなど機能的には非常に便利なのです。ですが、wifiがない環境ではパケット料がかかってしまい、通信料も安くはないため、この問題は今後の日本におけるネット環境の整備に大きく左右されるのではないでしょうか。



《輪読「第四の消費」》
担当:岩田・小竹・佐藤


第三章 「第三の消費社会から第四の消費社会への変化」

問い…第三の消費社会から第四の消費社会への変化はどのようにして起こったか、また第4の消費社会とはどのようなものか

答え…第四の消費社会は第三の消費社会がもたらした矛盾を解消するために起こり、個人間のつながりが自然と生まれることを目指す社会である


〈問題提起〉

いくつか存在する第四の消費の特徴の内、現代の生活においてもっとも合致しているといえるものはなにか


意見…主にシンプル志向に焦点を当て、業者に注文する手間を省き、自分で家具や家財を作ろうとするDIYや、デジタルからアナログへと移行するアナログ志向などが挙げられました。



《卒論 中間報告》

小川さん

テーマ:震災社会学 「絆」への着眼

問い:震災後に生じる「絆」は、一般的に継続している絆とどう異なるのか

仮説:1995年までの家族・企業への強い絆を特徴とする近代的な絆は、阪神淡路大震災を機に短期間で、少数組織へのさらに強い絆へと変わった。一方で、2011年までの多数組織への弱い絆東日本大震災を機に長期間で多数組織へのさらに強い絆へと変わった。



行本さん

テーマ:メディアから見る女性像の変化

問い:戦後女性像はどのように変化したか

仮説:女性は、家庭性と整った外見によって役割期待に応え、アイデンティティを満たしていた。しかし女性の社会進出が進み、家庭性と外見の維持が難しくなりアイデンティティが揺らいだ。そこで2006年以降、仕事と家庭においてそれぞれに「女子力」と名がつけられた理想の女性像が生まれた。


《所感》
 このゼミに入っておよそ二カ月が過ぎようとしていますが、ニューススピーチや輪読など日々の議論の中で、積極的に自分の意見を述べる三年生が増えてきて、みんなで議論を進めることの重要性が身に染みてわかってきました。議論で活躍する三年生を見て、頼もしく思うと同時に、同期として負けていられないと焦る気持ちもあります。
 四年生の卒論報告に関しては、問い・仮説がよく推敲され練られており、とても参考になりました。常にものごとの通時性を探し出す姿勢が重要だと思いました。三田祭論文など今後の参考にしていきたいと思います。

 また、今回のゼミにはOBの星野さんがわざわざ沖縄からいらして、ゼミに参加までしていただきました!時間がなくながく話すことはできませんでしたが、OBOG会など機会があればぜひまたお話してみたいです。ぜひまたいらして下さい!

 拙い文章でしたが、以上で僕の最初のゼミ日誌とさせていただきます。二年間よろしくお願いします。