5月21日 ゼミ日誌

はじめまして、16期のチョウです。

5月21日のゼミでは、ニューススピーチ、『第四の消費』の輪読、4年生の卒論発表がありました。

【ニューススピーチ1】

「司法取引に賛成か、反対か」

〈賛成〉

  • 麻薬や詐欺などの巧妙化する組織的犯罪の対抗策になる
  • 犯罪の事前抑止力になる
  • 捜査、裁判の迅速化に繋がる


〈反対〉

  • 冤罪の危険性がある
  • 情報の信用性に、注意を置く必要がある
  • 被害者側の不満が募る(公平性の欠如)
  • 弁護士の優劣によって、差が生じる可能性がある


この問題に対して反対派がほとんどで、やはり冤罪の危険性が一番懸念されました。先生からは、社会的考え方は国それぞれ違っていて、日本は現在司法取引を行っている英国や米国みたいにドライにならないというご意見もいただきました。


【ニューススピーチ2】

「救急車を有料化すべきか」

〈賛成〉

  • 消防関連の経費削減
  • 病院、救急員の負担が減る
  • 本当に重症な患者の元に早くかけつけられる


〈反対〉

  • 自分で、軽症か重症か判断が難しく隠れ重症患者が増える可能性がある
  • 弱い立場の人や貧困者(例えば高齢者など)が利用しにくくなる

(「軽症」の定義を「入院する必要がない場合」とします。)


救急車の有料化は救急車をタクシー替わりに使う人に対して対策になりますが、利用料金は欧米みたいに数万円の設定だと高すぎると感じます。個人的には有料化に賛成だが、価格設定は慎重に検討すべきだと思いました。


【輪読『第四の消費』第一章、第二章(1,2節)担当:橋本、宍戸】

<第一章「消費社会の四段階」>
問い:20世紀初頭から現代まで日本の消費社会の特徴はどのように変化したか。またその社会的背景は何か。
答え:社会的背景の変化によって第一から第四の消費社会へと移行し、各段階で消費の志向や担い手が特徴づけられる。(表参照)


<第二章「第二の消費社会から第三の消費社会への変化」>
問い:第二の消費社会から第三の消費社会にかけてどのような変化が起きたか。
答え:社会の変化に伴う形で消費の個人化と高度化が進んだ。


<問題提起>
「現在重層的に重なっているものはあるか。あるとしたら何か。」(p31の図参照)

意見:
服、車、食べ物が挙げられました。また、今の物は過去の物に何かを加えて、改善してから生まれたから、重層的に重なっているという意見も出ました。


さらに、今日から4年生の卒論発表が始まりました!


〈原さん〉
「OLのプライベートの変遷と背景」

問い:OLのプライベートの過ごし方はどのように変化してきたか?またその背景は何か?

仮説:1960年代1970年代のOLは、働く男性のアシスタントとして活躍していて、将来の結婚相手に見られる存在だった。そのため、プライベートは合コンなどをした。人との関わりを求めた。その後、女性差別撤廃が叫ばれるようになったのに伴い、1980年代からOLは存在感を増し、バリキャリが台頭する。すると、OL同士で競争意識が激しくなり、職場内の人間関係は希薄化する。その結果、競争・人間関係に疲れ、独りでプライベートを楽しむおひとりさまが増加した。


〈門脇さん〉
「駅消費―ターミナルデパートを中心に」

問い:東京、神奈川において、今日までの電鉄系百貨店と呉服系百貨店の発展にはどのような違いがあるのか
仮説:設立の時期に差が見られる。当初は沿線住民向けの比較的廉価な商品を扱う電鉄系百貨店に対し、呉服系百貨店は比較的高級品も扱っていた。しかし、今日ではその違いは少なくなってきている。


先輩たちの発表を聞いてとても勉強になりました!
平野ゼミの留学生第2号として、これから頑張っていきたいと思います。2年間よろしくお願いします。

チョウムイ