4月22日(木) ゼミ日誌

11期の佐藤です。

遅くなりましたが、22(木)のゼミについて書きます。

【4限】

≪入ゼミレポート『女性専用車両の必要性』byかとてぃる≫

女性専用車両は比較的空いているが、周りの車両がかなり混雑している。
女性専用車両に対して、どれ程の乗客が納得しているのか。

という点に着目点から、「女性専用車両は導入すべきか否か」という問題設定でした。

国交省の調べでは、男女の7〜8割が痴漢犯罪抑止の面の理由で賛成、2〜3割が男女差別、他車両の混雑、迷惑行為の根本的解決にはならないとの理由で反対。

乗客は賛成が多いが、実際のところは、埼京線のように迷惑行為が減少している路線もあるが、中央線や京王線のように導入後も増加しているケースもある。

男児や身障者も利用できるが、その名称のせいか、認知度が低い。

他車両が混雑するし、女性専用車両の利用客は2割程度でしかない。

との理由から、導入すべきでないとの結論でした。

代替案として、①時差通勤、路線の複線化、②監視カメラの設置、③巡回強化、等を挙げていました。

設定時間外に男性が乗りづらいのでは?、とか、そもそも平等って何?など活発に議論が行われました。


≪輪読『デパートを発明した夫婦 第3章 教育装置としてのデパート』byさっしー、ふっしー、えみちゃん≫

問い:ボン・マルシェはどのようにして中流階級の人々の贅沢品消費を喚起したのか。

①理想の階級のライフ・スタイルを提唱し、その消費を合理化した。

②広告を積極的に活用し、ボン・マルシェの名とライフ・スタイルを広めた。

③ボン・マルシェを快適で清潔な空間にした。


①→ボン・マルシェがメインターゲットにしていた女性たちは、アッパーミドル階級の生活にあこがれていたが、どうすればいいのかわからないので、ヴァカンスなどの具体例を通じて、消費者を教育しよう、ということでした。ここでは、アッパーミドルについての説明を先生からしてもらいました。

②→印刷所を設立してアジャンダを配布したり、新聞記事やカタログによる通信販売を活用することで、教科書的役割を広告が担った、ということでした。

③→読書室の設置、クラシックコンサートの開催、サニタリー・スペースの充実、無料ビュッフェの設置等で、デパートに来てもらうことに主眼を置いた、とのことでした。

それを受けての問題提起は、

・デパートに託夫所を設置したら売上が上がるか。
・今日の日本でボン・マルシェのように消費者を教育しているものはあるか。

というものでした。

一つ目に関しては、他にたくさん娯楽があるやその分のスペースがもったいない等の理由で、下がるという意見がほとんどでした。

二つ目に関しては、メディアが多様化しているので、そのようなものはないのでは、という意見であったり、IKEAのモデルルームなどは消費者を教育しているのでは、であったりと様々な意見が出てきました。


【5限】

≪入ゼミレポート『PB商品はなぜ売れるのか』byけんたうろす≫

PB商品のメリット

・小売→他社との差別化、卸業者のカット

・メーカー→納入先の安定、小売りとの強いパートナーシップ

・消費者→安い、良品質

PB商品のデメリット

・小売→通常の商品がなくなることによる顧客離れ、開発費UP

・メーカー→需要の上下をもろに受ける

・消費者→選択肢が狭まるのでは

と挙げたうえで、

・大企業も取り組み始めたことで、品質UP

・通常商品を上回る安心感

・消費者の低価格志向の高まり

を理由に挙げて、PB商品が売れる理由を説明してくれました。

かくいう僕自身も、三つ目の理由がもろに当てはまる消費者の一人です…w


≪輪読 『デパートを発明した夫婦 第4章 管理の天才、ブシコー/第5章 利益循環システムとしての福利厚生』byまるちゃん、みやぽん、よね≫

問い:ボン・マルシェはどのようにして社員の意欲を引き出し、また安定経営の実現のために何をしたか。

①各種給与体系の構築

②店員教育

③福利厚生の充実


①→歩合給制度、昇進・昇級制度。歩合給制度は、店員などは売上、幹部は純利益に、それぞれ応じて支払われるようにしたため、お互いに牽制できる仕組みであった。また、昇進・昇給制度は、サラリーマンの誕生へとつながった、との説明を受けました。

②→店員のブルジョワ化(例:衣服の支給、店員専用の理髪店や化粧室)。これを行うことで、店員と顧客の階級格差を埋めたと説明していました。

③→生活面(例:無料社員食堂、無料独身寮、医務室)と社会保障面(例:社内貯金、退職金制度、養老年金制度)の両面で充実化を図った。特に、社会保障面では、店側にとっては資金調達が容易になり、従業員にとっては純利益が利息や退職金、年金に直接つながるということで、意識が高まったと、メリットの説明を受けました。

それを受けての問題提起は、

・当時、現業部門の労働者がストライキを起こした場合、経営陣は労働者に歩み寄るのか否か。またそれはなぜか。
・「社会全体がデパートであるような日本の社会」(本文p.231)とは何か。また、本当にそのような社会であるのか。

というものでした。

二つ目に関しては、難しい問題提起で、次回にまた議論することになりましたが、一つ目に関しては、歩み寄らないという意見が圧倒的でした。理由としては、待遇に不満があったとは思えず、また当時はボン・マルシェで働くことが夢であった、などが挙がりました。


こうして振り返ってみると、がっつりとゼミをやったって感じです。ただ、自分のプレゼンが終わっていたので、気持ち的には少し落ち着いてできたかな、と思います。

今回で3年生は初輪読が終わりました!!けれども、みんなのうまさにただただ感心するばかりでした。オレも見習いたいと思います。

そんなこんなで、11期生はお疲れ会的な感じで、飲み会に行っていましたね。かくいう私は、次の日に用事があったので、唯一行けませんでした…。今度話聞かせてね!!

次回はまとめと入ゼミレポが4人。GW明けは新たなテキストでの輪読、そしてブックレポの提出と、次々と課題が出てきますが、みなさんがんばりましょー。