4月19日(月)ゼミ日誌

今晩は。11期の小守林です。
さっそく今日のゼミについて綴りたいと思います。

【4限】
・まいうー、もといヒロの入ゼミレポート『観光後進国ニッポン』
観光産業に着目したレポートでした。
観光産業は人に依存しているため、雇用を生み出すことになり、経済への波及効果が大きい。
代替性の低いものを観光と定義。
現状では国際競争力が低く、入国よりも出国が多い。
日本には潤沢な観光資源があるが生かし切れていない。
言語ガイドなどの充実により観光産業が発展していく。

確かに長崎や広島などの遺産などはもっと外国に知ってもらいたいなーと思いました。
ソフト面で優れている外国の観光政策や戦略を調べて比較、検討するのも面白いと思いました。
実証するのは難しいけれど、とても興味深いレポートでした。


・輪読
『デパートを発明した夫婦』
初輪読、初発表でした。
記念すべき第一回目のメンバーは赤澤くん、阿部さん、そして僕でした。
以下内容。

問:ボン・マルシェの成功の秘訣は何か
答:①薄利多売
  ②流行の創造
  ③大企業の論理
  ④バーゲン・セールの発明
  ⑤大売り出し
  ⑥「誠実さ」の商品化

という流れで各項目ごとに論証をしていきました。

一つ一つ論証していきたいのですが、とても長くなるのでかいつまんでまとめると、
・薄利多売を軸とした戦略による回転率の上昇
・誠実さをモットーとしたリピーターの獲得
ということになりました。

問題提起は、
・価格比較がより容易になった現在において、目玉商品という戦略を取り入れるメリットは何なのだろうか。

集客力アップ、店のイメージ、購買意欲の刺激、ついで買い、などさまざまな意見があがりました。
意見を表明し、話し合っているときに
「あ、俺今ゼミしてるんだ・・・」
という気持ちになりました。
うれしくなりました。

閑話休題

デパートという業態に限った話であれば、上記のようなメリットが考えられました。
ただ、目玉商品という戦略が今後も存続するかどうかはわからない。

皆さんからご指摘があった通り、「比較」するということが大事だと感じました。
以前とはどこがどう違うのか、そこがはっきりしなければ革新的だといっても伝わらない。
もっと聞き手を意識した発表を心がけようと思いました。
リアクションペーパーによるフィードバックがありがたかったです。


この場を借りてグループのメンバーに厚く感謝を申し上げます。
ありがとう。

【5限】
・阿部ちゃんの入ゼミレポート「リユースへの意識改革」
リサイクルばかり注目されるが、省資源、環境面から考えてリユースの方が良い。
広まらない理由を消費者、企業(売り手)、政府の三つの視点から論じていた。
主な理由は、手間、コスト、法整備の不備が挙げられる。
政府からの補助金などで企業の開発、回収コストを助成し、また、消費者へもデポジットなどを導入しインセンティブを高めることが必要。
政治主導によるものが大きいが、エコ、ナチュラル志向が流行っている現在においてはそのような資源循環型の社会にするためには今が絶好のチャンスになっていると思う。
ブームに乗じて意識改革をできれば面白いと感じた。


・輪読
『デパートを発明した夫婦』の第二章。
メンバーは加藤さん、鶴崎君、佐藤君。
問:〈ボン・マルシェ〉はどのようにして消費者の消費意欲を喚起したのか
答:①デパート自体の魅力を高めた
  ②店内配置の創意工夫
  ③徹底した女性向け戦略
  
①について
デパート自体をスペクタクルに、視覚的対象にかえる。
人々の(特に女性の)潜在的消費願望を掘り起こす。
②について
意図的に混雑を作り出す。
ディスプレイによる不意打ちで驚異を喚起する。
重点商品の強調。
③について
女性の欲望の喚起
賢明な主婦の倹約の欲望に火をつけ、足を運ばせる→不必要なものも購入
ぜいたく品による誘惑

プレゼン中は3人の緊張が伝わってきました(笑
レジュメはとても見やすかったです。
文章が多かったのに、一枚にまとめられていてすごいと思いました。


問題提起は
①ブシコーは女性ではなく、男性をターゲットにできたのか。できなかった場合には、それはなぜか。
②現代に〈ボン・マルシェ〉のような豪華絢爤なデパートは存在しうるか。
また、消費願望が先にあり、実際の消費は後にくるという理論は現代に通用するのか。違いはあるのか。


①については、時代的なものと、女性の有閑身分顕示欲に関係する意見が多く挙がりました。
財力の誇示や代行消費によるものが大きかったため、男性はターゲットにはなり得なかったというのが見解でした。
②は意見が分かれました。
豪華絢爛のイメージがそれぞれ異なり、また、日本と外国によっても異なるので定義が難しいと思いました。
上昇志向があった当時であったからこそというのが大きく、社会構造に依る。

消費願望が先か、消費が先かというのは更に難しい議論になりました。
自律的な消費か、他律的な消費か。
欲求と欲望の違い。
欲望喚起装置としてのデパートを見れば他律的である。
等々。
卵が先か鶏が先か。
とても考えさせられました。

プレゼンお疲れ様!


一歩踏み込んだ議論になり、だんだん発展して意見が飛び交う。
「ゼミ」らしさを感じた一日でした。


拙い文章でした!