6月24日 ゼミ日誌

こんにちは!21期の尾下です。

同期のT田くんがワクチン接種しました。それからというもの、「体が磁石になるかも」とよくわからないことを言いながら、黒板に体がくっつくかもしれないと黒板に体をこすりつけていました。夏ですね。

 

本日は そんな多田くんを含めた4年生の卒論2本の中間報告と、3年生の三田論初報告を行いました。

【卒論報告】
藤本さん《プロ野球ファンがチームに求めるものとその決定要因》

 

ここでは「個別のチームのファンの求めるものの相違点は明らかになっているが、その要因などの包括的なファン研究には至っていない」という問題意識から、プロ野球ファ

ンがチームに求めるものを決定する要因は何かを問いとしています。今回の発表では12球団を地域性(首都圏からの距離)と優勝回数を軸としてグルーピングしており、その中でたしかに似てるなという感覚と、散布図が一致していて興味深かったです。また、昔の巨人一強時代から現在のプロ野球の変化、それに伴うファンの変化についてはこれから面白くなりそうです。

 

多田くん《1980年代からの日本における格差と格差意識に関する考察》

 

ここでは格差(ジニ係数)の拡大の一方で、人々の中流意識は高い状態を維持しているという実態と認識のずれを問題意識としています。また原因の仮説として階層固定化を挙げており、様々な先行研究があることから今後の方向性が肝になりそうです。問題意識がとても面白いので、次の報告が楽しみですね。

【三田論報告】
《現代でヒットドラマを生み出す施策は何か》

 

ヒットドラマの施策として、①SNS②ストーリー展開③原作実写化を挙げています。

体感として現代のドラマはSNSでばずりそうな要素(ダンスなど)をうまく扱っているきがしますね。去年の漫画研究でもそうでしたが、消費社会との関連と過去との比較方法が今後の大きな方向づけの課題になりそうですね。

 

《昭和から令和にかけて日本の女性アイドル像はどのように変遷したのか》

 

変化の仮説として、人数・服装・技術(ダンスやトーク)・応援の仕方が挙げられています。ファン研究にせよ、ジェンダー論にせよ、アイドル研究もたくさんあるので、女性だけでなくジャニーズや韓流など色んな先行研究の分析手法を参考にしてほしいですね。

 

今後のゼミの予定としては、ディベート、三田論中間報告、最後の輪読があります!

春のラストスパートもがんばっていきましょう。