12月9日 ゼミ日誌

こんにちは!19期の田上です(^^)/

 

気づけば早いもので、ゼミ日誌を担当するのも最後です...が、これから年明けにかけてOB・OG会や卒論提出など、イベントが盛りだくさんなので笑、引き締まっていきましょう!

 

この日は、日吉キャンパスでOPゼミを実施しました。内容は、ディベート(日本で大麻を合法化すべきか)、ニューススピーチ(児童福祉司の国家資格化)、輪読(ソースタイン=ヴェブレン『有閑階級の理論』12章)の3本立てです。

 

ディベート:日本で大麻を合法化すべきか

YES側

・医療の充実

・公的組織の収益増

・雇用創出

NO側

労働生産性の低下

・治安の悪化

・医療難民の増加

結果

・NO側の勝利!おめでとうございます

 

②NS:児童福祉司を国家資格化すべきか

YES側

・専門性を高める機会の提供?

・仕事そのものの重責性?

NO側

・労働力の質が低下する恐れ?

・現場検修でも代替可能?

 

③輪読:ソースタイン=ヴェブレン 『有閑階級の理論』12章

要約:信心深い思考習慣は有閑階級と親和性が高く、掠奪的生活など古代色の濃い文化のもと発展した。なお、現代産業制度では、機械的・合理的な思考習慣が求められるため、有閑階級以外の日常生活では、信心深い思考習慣は勢いを失っている。

 

以上、イチョウが色づいた日吉キャンパスからお送りしました。

12月5日 ゼミ日誌

こんにちは!19期の中嶋です。

12月5日のゼミでは、NS1本と3年生3人の第1回卒論報告が行われました。

 

◇NS

学校は外部に校則を公開すべきか。(教育委員会が強制すべきか。)

〇Yes側

・時代にそぐわないブラック校則を見直すきっかけになる

・入学前に校則を知っておくことができる

〇No側

・ブラック校則は内部の問題であるため、公開しても意味がない

・公開しても学校の実情が明らかになるわけではない

 

ブラック校則を公開しても問題解決には繋がらないというNo側の主張に対し、Yes側から内部の声だけでは解決しない現状があり、外部からの客観的な声が必要だという主張がありました。

 

◇第1回卒論報告(3年)

〇青山くん

問い:企業スポーツ休廃部数が増えたのは何故か?

仮説:成果主義が雇用システムとして広がり、企業スポーツを持つ動機が薄れたから

 

〇梅川さん

問い:現在2.5次元舞台が話題となっているが、その要因や人々が惹きつけられている要素は何か

仮説:①原作再現度の高さ ②「会えるアイドル」化 ③再現不可能な時間や空間であるというコト消費の性質 ④コスプレ文化の広まりやオタク市場の拡大により、2.5次元文化への参入障壁が低下

 

〇島くん

問い:①なぜ人は奢侈品を購入するのか? ②奢侈品の価格は何に決定されているのか?
仮説:①マズローの 5 段階欲求で挙げられた自己実現欲求を満たすため(具体的には他人指向で「消費」をすることで認知環境下における自分の地位を高めるため ) ②そのものにつくタグ(性質)の累積で決定されている(ここでのタグの評価は相対的なモノである)

 

今後も3年生の卒論報告が楽しみですー!

以上です。

 

12月2日 ゼミ日誌

 

こんにちは、19期の平田です。

早いもので、今年も最後の一ヶ月となってしまいました。

年末に向けて体調管理に気をつけていきたいところです。

 

さて、12月2日のゼミでは、

NS2本と、ソースタイン・ヴェブレン『有閑階級の理論』の輪読を行いました。

 

◆NS①

羽田新飛行ルートを容認すべきかどうか

○YES側

防音対策に比べても約6,500億円と見込まれる経済効果は大きい

○NO側

・落下物などの事故が起こる可能性が高まる

・上空が飛行ルートとなる地域の住民として心配

・地域住民に経済効果の還元はない

 

◆NS②

SNSにおいて、いいね数を非表示にするべきか

 

○YES側

・いいねを得るための悪徳なビジネスがなくなる

・投稿に対するプレッシャーが軽減されたという実体験

○NO側

・いいね数が話題性の指標となるため利用者として不便

・インフルエンサ―の特定に表示が必要なビジネスがある

 

インスタグラムについてゼミ員全員が利用しており、それぞれの感想や実体験に話が及びました!

 

◆輪読『有閑階級の理論』

○10章

問い:有閑階級の武勇は現代ではどのような形で見られるか

答え:近代的な戦争、営利的職業、スポーツや勝負事において見られる

 

○11章

問い:運頼み的な思考習慣とは何か。またそれは今日の社会にどのような影響を与えているか。

主張:運頼みは掠奪時代以降のアミニズム信仰から発展した思考習慣である。それがさらに擬人神信仰へ発達し、今日の社会に経済的、世俗的な影響を与えている。

 

9月から扱っている『有閑階級の理論』ですが、久しぶりの輪読となったため、平野先生より内容の確認や整理をしていただきながら進めていただきました。

今後もしっかり読み進めていきたいです。

 

 

それでは、以上です。

 

11月28日 ゼミ日誌

こんにちは。19期の伊大知です。

三田祭や補講日などがあり、28日は3週間ぶりのゼミ活動となりました。

三田祭の論文展示にお越しいただいた皆様、この場を借りて御礼申し上げます。

 

11月28日のゼミでは、三田論についての最終的な報告と、3年生3人の第一回卒論報告が行われました。

 

◇三田論報告

問い:日本におけるポップミュージックはどのように変化していったか?また、どのような要素が大きな要因と言えるか?

仮説:経済環境の変化や技術革新が社会の在り方を変容させ、同時にそれを構成する人々の中での音楽の意味付けが変化していったのではないか。

 

内容については本人たちも納得のいかない部分も多少あったのかもしれませんが、9人で1つの論文を無事に完成させることができたことについては、4年生はもちろん、平野先生も評価をしてくださいました。

 

◇3年卒論報告

・星野くん

問い:メディアによって描かれたサッカー日本代表は何を表象しているのか。また、その姿はどのように変化してきたのか。

仮説:メディアによって描かれたサッカー日本代表は各時代の価値観を表象してきた。そして時代とともに社会の価値観が変化すると、日本代表の描かれ方にも変化が現れた。

 

・中村さん

問い:1.ライフスタイルの変化はテレビ視聴にどのような影響を与えたのか。2.またドラマはどのようにして時代に適応し視聴者のニーズに応えているのだろうか。

仮説:1.家族の在り方や視聴スタイルに影響を与えた。2.時代の空気感に呼応し、共感を得ることが出来るもの。

 

・柴田さん

問い:髪形の変化に大きく影響を及ぼす要因は何か。

仮説:1.個人的志向・有名人による影響 2.文化・社会の変化

 

偶然にも、この日は4年の卒論のドラフトの提出日でした。これから先、色々と悩んで迷走することもあるかもしれませんが、「自分が一番知りたいことは何なのか」をその都度振り返って、頑張ってほしいと感じました(自分にも言えますが)。

 

以上です。

11月7日 ゼミ日誌



大変遅くなりました!堀岡です。


11月7日のゼミ活動では、19期の卒論報告が行われました。


【卒論中間報告】

*落合さん


問い:参加者が映画祭に求めているものは何か

仮説:①非日常 ②映画祭でしか見る事ができない映画を楽しむこと③映画について語り合う場



*山本さん


問い:女子力また女子とはどのような意味か

仮説:古典的ジェンダーの再生産



*平田さん


問い:日本におけるチェーン形態のカフェ空間が持つ性質とは何か

仮説:画一性がもたらす安心感により、自由な時間の使い方が許容されていること



*葛さん


問い:日中間の教育の違いが形成された要因

仮説:①教育政策、社会背景(ゆとり教育文化大革命) ②歴史伝統文化、国⺠性(科挙制度)③経済成長

以上です。

三田祭明けの次回からは、20期の卒論報告が始まります。
12月も目前に迫り、酷く冷え込むようになりました。皆様あたたかくしてお過ごし下さい!


堀岡

10月31日 ゼミ日誌

こんにちは、20期の星野です!

更新が遅くなってしまい、申し訳ございません。

ここ数日で一気に冷え込んできて、布団から出るのが億劫な季節になってきました…。


10月31日のゼミではNSを1つ、4年生の卒論報告を2つ、最後に三田論の最終報告を行いました。


NS: 台風などの災害時、路上生活者に一般の避難所利用を認めるべきか。

○YES側

・路上生活者を他の人と区別することは平等原則に反する。

・命に関わる事例なので拒否することはできない。

○NO側

・余計なトラブルを回避するために配慮をすべき。(避難所を分けるなど)

・路上生活者がいるとその他の人が避難所に行きづらくなる。


卒論報告

○田上

テーマ:小林一三への歴史的評価

問い:「小林一三スゴイ論」は彼の功績に対して妥当なのか?そうでないのなら、なぜ妥当でない評価が蔓延しているのか?

仮説:妥当でない。その要因としてジャーナリズム・メディアの影響と彼の人脈が挙げられる。


○伊大知

テーマ:若者消費の差異化対象

問い:若者の消費における差異化対象はどのように変遷しているか。またその理由はなぜか。

仮説: 「開かれた他者」から「閉じられた他者」へと変遷した。バブル崩壊SNS の本格的な普及などが転換点ではないかと推測する。


三田論報告

テーマ:J-popの歌詞

問い:日本におけるポップミュージックはどのように変化していったか? また、どのような要素が大きな要因と言えるか?

仮説:経済環境の変化や技術革新が社会の在り方を変容させ、同時にそれを構成する人々の中で の音楽の意味付けが変化していった。


三田祭が迫ってきました!平野隆ゼミは南校舎463教室で論文展示を行います!興味のある方は是非お越し下さい!ゼミ員一同心よりお待ちしております!

10月27日 ゼミ日誌

こんにちは! 20期の中村です。

 

最近は気候の変動が激しく、体調を崩してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか、、。

 

体調管理に気を付けて、今年も最後まで乗り切っていきましょう!!

 

それではさっそく、本題に参ります!

本日は、NS2本と、卒論報告3本というラインナップでした。

 

まず初めに、NSから紹介します。

一つ目は、

【問題提起】

小売業界にダイナミックプライシングは浸透すべきか

 

【YES側】

・商品選択において価格面での選択の幅が広がる

・売れ残りや在庫を減らすことができる

 

【NO側】

・従来定価で購入していた商品の価格が高騰しうる

・外部要因を考慮するため価格戦略がより複雑になる 

 

その他に、商品を買うお金以外にもどの値段の時に買うべきか見定めるための取引コストがかかるというような点や情報の非対称性があることからも、ダイナミックプライシングは浸透すべきでないという意見も出ました。

 

二つ目は、

【問題提起】

運動会、体育祭での組体操を全面的に中止すべきか。

 

【YES】

・子供たちの安全面を考えて禁止にするべき

・教師の負担が減る

・団結力や結束力は他のことで養える

 

【NO】

・達成感をもたらすことができる

・危険な技(ピラミッドなど)を禁止するなど安全面に考慮すればよいのではないか

 

私は小学生の頃に組体操の練習中にけがをしてしまいましたが、本番ではみんなで一致団結して成功を収めることができました。その時の感動や景色は今でも私の中で鮮明に残っています。青春のような感じがしてなんだかいいですね、、。

 

次に卒論の紹介をします。

今回は19期の高橋、平野、中嶋の3人です。問と仮説を紹介していきます。

 

一人目は高橋です。 

【問い】
ローカルコンビニが衰退している原因は何か
 
【仮説】
大手 3 社のローカル進出(通説)
+全国展開の維持・拡大により、経営資源を分散させたこと(ローカルコンビニ自体の原因)
 
(反対に、セイコーマートは出店地域を限定するという経営資源の集中により、衰退を免れ
たのではないか)
=下の表の「ターゲット市場」に相当する

 

二人目は平野です。

【問と仮説】
問:バラエティ番組において、笑い(演出)の種類はどのように変容したのか。
仮説:優越理論に依拠しない笑い(演出)が増えていった。

 

三人目は中嶋です。

【問い】
女子が使う「かわいい」にはどのような感情があるのか
【仮説】
・1970 年代~1980 年代:他者(特に男性)に認められたい
・1990 年代~2000 年代:自身の価値観を重視したい、共感してもらえる人とのみ関わりたい
・2010 年代:自分(たち)の価値観を重視したいという感情を抱きながらも、他者に認められたいという
感情も抱いている(=よりもどし)

 

どの卒論も非常に興味深く、毎回新たな調査結果が追加されていくのを楽しみにしています。皆さん頑張ってください!!