6月14日(木) ゼミ日誌

こんばんは、12期古川です。

先週の水曜日に小さなフットサル大会があり、平野ゼミも4人で参加したそうですね。
自宅のベランダから見える徒歩3分で行けるフットサルコートでしたが、その頃は爆睡していました。
キヨヒデくんごめんなさい。

では、6月14日のゼミを振り返ります。

【4限】ビデオ鑑賞

次の輪読書である『第四の消費』のための補助資料として約2時間の映像を鑑賞しました。
高度経済成長期から1990年頃までの日本の社会を振り返るといった内容でした。

ほとんどが僕達の生まれる前の映像だったため、違和感を感じる部分が多くありましたが、2時間も見ていると何だか懐かしい気分になりました。「昔はよかった」と言い張る大人たちの気持ちが少し理解できたような気がします。
個人的には、高校受験に失敗した少年が印象に残りました。受験の失敗を映像にまとめられて販売されているのが可哀想に感じました。彼は今頃どこで何をしているのでしょうか。


【5限】輪読

三浦展『第四の消費』2012,朝日新書

第1章 消費社会の四段階 (担当:岡田、虎岩、小池、川中、中西、平塚、政木)

問い:日本の消費社会はどのように変化したか?

答え:モダン・洋風を志向した第一の消費社会
   一家に一台、大量消費の第二の消費社会
   一人一台、個別化の第三の消費社会
   人々のつながりを求める第四の消費社会 という4段階の変化を経た。



第2章 第二の消費社会から第三の消費社会への変化 (担当:同上)

問い:第二の消費社会と第三の消費社会の違いは何か?

答え:1.家族から個人へ 2.物からサービスへ 3.量から質へ 4.理性、便利さから感性、自分らしさへ 5.専業主婦から働く女性へ の5点である。

新世代の台頭、市場の飽和、物質主義への反省などにより、以上の5点の変化が起こり、第二から第三の消費社会へと変化したことを論証してくれました。


問題提起:
①「第三の消費社会では、個人性や自分らしさを付加していく個人化や差別化が行われたが、消費者は自分が何が欲しいのか分からず、欲しい物を自分に問いかけながら、消費しなければならなくなり、これが消費者の負担になっていた」と筆者は主張しているが、消費者は本当にに消費に疲れ、面倒くさいと感じていたのか。

②筆者は90年代以降、「自分探し」ブームが拡大したと述べ、「何が『彼らを自分らしさ主義者にしたのか。彼らを自分らしさ主義者にしたのは間違いなく消費社会なのだ。」と主張しているが、それ以外の要因はないのか。


①に関しては、個性や自分らしさを発揮することに喜びを感じているため疲弊してないのではないかという意見や、それに対して自分らしさというものを見つけるまでの過程で疲れてしまう人々が増えているのではないかという意見も出ました。
さらに、ネットの発達などで情報が溢れている現在こそ人々は消費を面倒くさいと考えているのではないかという考えもありました。

②に関しては、少子化により1人当たりにかける金額の増加などで人々の選択肢が増えたことが影響しているのではないかという考えに対し、結局自分らしさを発揮する手段は消費しかないのだから消費社会の影響は大きいという意見が出ていたように思います。
また、90年代以降が「失われた20年」と言われるように、国の停滞に反する動きとして自分らしさが生まれたのでは、といった発言もありました。


以上です。

来週火曜日は毎年恒例の潮杯があるそうです。自分は行けるか分かりませんが、「平ゼミの香川真司」ことさっしーさんに次ぐ新たなヒーロー、「平ゼミの宮市亮」の誕生を期待しています。

このあと爆笑小咄を書くつもりでしたが、手が疲れたので大トリの吉田真君に譲りたいと思います。虎岩ごめんね。

最後に、平ゼミのT-岡田こと山田(寛史)君の早期復帰を願っております。
では、失礼します。