10月27日(木)ゼミ日記

空高く風は冷たく、木々の彩りの間を抜け、夕暮れ染まる街を抜け、東京へ新しい季節を運んできました。
夏を名残り惜しむ人々の装いも新たに、また季節が一つ巡りました。
そう、秋です。
はい、11期の小守林です。
さっそくゼミを振り返りたいと思います!

【4限】
・ニューススピーチ byえりうだがわ
≪記事≫「衆参憲法審議会が始動、18歳参政権など議論へ」読売2011/10/21
記事概要としては、国民投票法が検討を求めながら手つかずとなっていた18歳参政権など、憲法改正に向けた手続きで課題となったものが議論されるというものでした。
≪問題提起≫日本は成人年齢を18歳に引き下げるべきか
≪見解≫(一部の法律等を)引き下げるべき
≪理由≫メリット・若者の政治参加への促進・少年犯罪の厳罰化
デメリット・消費者被害拡大の懸念・喫煙、飲酒などの健康への懸念・以降のタイミングと国民の混乱
議論では大学進学など、高校卒業年齢が一つの転機になるため改正すべき、いきなり社会に放り出す(知識不足)ことは危険なため反対、厳罰化で本当に犯罪は減るのか、被害者感情のためにも厳罰化すべきetc...議論が白熱しました。
この話題は長い間様々なところでも議論されており、今回の憲法審査会で決着がつくのか注目です。
私の18歳はとても青かったのでとても「成人」にはなれていませんでした。

・輪読(まいうー、さっしー、ちゃんおか、とら、しんよしだ)
ソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』筑摩書房、1998
第4章 顕示的消費
問:有閑階級による顕示的消費の内容や方法は①どのようにし発展し、②なぜ顕示的閑暇にとって変わったのか?
答え:①経済発展や社会構造の変化、あるいは富の蓄積によって、消費形態も洗練され、体系化されていき、②富の証拠としての有効性の上昇・製作者本能によってとって変わった
問題提起①:「有閑階級の生活の作法と価値基準が社会全体に対する規範を与えていた」とあるが、現代日本において誰が規範を与えているのか。
プレゼンターの見解→年長者が規範を与えている
階級うんぬんではなく、年長者が規範(一過性のものではない伝統など)を与えているとの見解でした。
しかし、冠婚葬祭などのマナーはインターネットで検索することも多いことからも、規範は年長者が与えるものではないとの意見もありました。
周りに合わせる、人並み、などの意識がそうさせるのではないかと。
問題提起②:現代の日本において田舎と都会どちらが顕示的消費の効果が大きいか。
プレゼンターの見解→田舎の方が大きい
これは三重出身のしんよしだが提起してくれました。
田舎の方が差異化が行われ、顕示的消費が残存し効果が大きいということでした。
他に意見は、都会の方が匿名性が高いのでより顕示的消費が起こる
田舎では容易に模倣ができないためより差異化が行われる
しかし、互いに顔見知りのため所得水準を超える消費を行うとばれてしまう・・・
などなど。
また、都会では匿名性ゆえに互いの消費に関心がないのではという意見もありました。
この議論では加藤さんの「私はずっと都会に住んでいるので田舎のことは全然わからないんですけど・・・」という発言が物議を醸しました。
宮城県はいいところです。


【5限】ニューススピーチ byやまちゃん
≪記事≫「神奈川県のポリオワクチン独自接種、厚労相が批判」読売2011/10/18
概要としては、生ワクチンより安全性が高い不活化ワクチンを神奈川県が希望者に接種する方針を固め、それに対して厚労相が予防接種行政上望ましくないと批判。
≪問題提起≫黒岩知事(神奈川県)の行動は評価できるか
≪見解≫評価できる
≪理由≫・小宮山厚労相は行政上の理由しか述べていない・生ワクチンのデメリットが大きい
生ワクチンによりポリオウイルスに感染する危険性があるのはとても恐ろしいことだと思いました。
しかし、同時に不活化ワクチンの負の面というのがまだ表れていないのでそれに関しても疑問が残りました。
副作用がない薬というものはあまり聞いたことがないので。
また、副作用が発生しても国が対応しないということに関しても不安が残りました。
地方分権についても考えるいい機会でした。


・三田論(三年生)
三年生の三田論の中間報告でした。
詳しく書きたいのですが、これは三田祭までのお楽しみということで。
今回の報告では前回に比べてより詳しくなっているなという印象を受けました。
ただ、論の展開や根拠など曖昧な部分もあったので今後の展開が楽しみです笑
毎年三田論には苦労するので、ぜひとも三年生にはその苦労を味わってもらいたいと思います。
乗り越えた先に新しい世界が拓けるはずです。
若いうちの苦労は買ってでもしろと言いますしね。
頑張って!

さて、明日は商学部ゼミ説明会です。
平野ゼミはクオリティの高い(であろう)ゼミパンフレットを配りますので是非ぜひ二年生の方は足を運んで下さい!
OB会で会いましょう!