12月21日 ゼミ日誌

12月21日 ゼミ日誌
こんにちは。再び司会担当は18期に戻ってまいりました。18期高橋です。

ゼミ内容は3年生による卒論報告3つとNS2つでした。

NS? 秋田さん 
アメリカで新たに承認されたデジタル錠剤について

錠剤に含まれた約三ミリのセンサーが服用後、胃液に反応し外部に信号を発し、それをスマホタブレットで第三者も確認できる。薬の飲み忘れ防止効果が期待される。一方、患者の様子を過度に監視することにもつながりかねないとの懸念がある。

問題提起:日本でもデジタル錠剤を承認すべきか

【賛成】
・飲み忘れに伴う緊急事態を未然に防ぐことができる
・医者や家族等と詳細なデータを共有することで、効果的な治療ができる
・第三者のアクセスを決める権利は患者側にある

【反対】
・監視されることによるプライバシーの侵害
・医療データの漏洩や監視ツールとしての無断使用の可能性

善意であれば過度な監視には至らない、また、親族などの身近な経験から賛成側に回る人が大多数となった。しかし、その後議論は認知症の高齢者への監視の必要性と当事者が決めるべきという当事者主権の話へ。



NS? 加藤さん
孤立出産への対応策「内密出産」について

妊娠した女性が個人の経済的、人間関係的問題から助産師などによる医療的ケアを受けずに自宅などで1人で出産する、いわゆる「孤立出産」をするケースが相次いでいる。内密出産とは匿名で出産せざるをえない母親が医師や看護師からケアを受けられる病院で出産し、生まれた赤ちゃんを病院が預かるというもの。後に子供が生みの親を知ることもできる。
問題提起:「内密出産」を導入するべきか?

【賛成】
・母子の危険が減る
少子化しているからこそ出産のシステムを多様化するべきだ
・子供の親とのつながりを知る方法の確保
・問題の顕在化に繋がる

【反対】
・望まれない出産が増える
・法律とのミスマッチ
・命への意識が低くなる
・最悪の場合のセーフティーネットとしての機能しか持たない

ゼミ員の賛否は分かれた。賛成側の意見は制度ができることで、世間に上のような状況の母親がいることを認知させることが出来るということ。反対側からは、制度が根本的な解決策にはなっていないなど、制度に不完全性に関するものが多かった。

卒論?風見「若者がSNSで自分の情報を発信する理由」
共感やインスタ映えの為に商品を買うなどの消費の形を若者文化の流れから考えるようです。

卒論?小松「飲酒行為から見る社会」
禁酒文化の歴史から、近年の飲酒を避ける社会的風潮(アルハラという言葉の登場など)の背景に迫りたいとのこと。

卒論?徳永「日本教育の変遷-経済発展の視点から」
日本教育に対し指摘されてきた様々な問題点を経済成長の観点から批判的に考察する模様。

言葉の定義を今後どのように定めて進めていくかは皆、課題のようです。みんなが指摘されている点は自分にも刺さります。。。
今日は、卒論報告が終わって、消化試合的なゼミのなりそうな3年をそうはさせないために当てていくお仕事でした。
次回は2017年最後のゼミ。クリスマスに浮かれず今年の締めに相応しい卒論報告に期待したいですね。