6月5日 ゼミ日誌

こんばんは。17期の三枝です。
6月5日のゼミ日誌をお送りします。

【NS1】「政府が都内大学の定員増加・新設を認めないことへの是非」
(YES)
 ・若者の東京一極集中を抑制できる。
 ・地方志向を高めることができれば、その地域の活性化に繋がる。
 ・都内の私立大学の乱立を許せば、教育水準が低下してしまう危険性がある。
(NO)
 ・都内の大学のブランド力が、逆に地方大学に良い競争を生み出している。
 ・大学の定員増加と学生の東京一極集中との因果関係は薄く、大学への規制だけでは不十分である。
 ・関東の大学を志望する学生は定員を基準に大学選びをしておらず、政策の効果は薄い。

【NS2】「2025年に大阪万博を誘致することの是非」
(YES)
 ・高齢者を中心に国内需要を喚起することに繋がる。
 ・海外にリピーター観光客を生み出すきっかけになる。
 ・超高齢化社会を迎える日本が「いのちかがやく未来社会のデザイン」の理念をもとに医療技術などを展示するのは意義深い。
(NO)
 ・開催後に負の遺産を残す可能性がある。
 ・今回は他国の立候補地が有力であるため、広告宣伝費が無駄になるのではないか。
 ・そもそも万博はそんなに人気ではない。
 ・IR(統合型リゾート)を誘致するための、政策のダシになっている。

【輪読】間々田孝夫『21世紀の消費』第1章(2012、ミネルヴァ書房)
 問:他の消費文化と比較して、「第一の消費文化」の特徴とは何か。
 答:1.交流的価値、文化的価値の実現を妨げることがあるが、それに対してこれらを回復させる動きも見られる。
   2.交流的価値、文化的価値の実現を妨げるのは、第一の消費社会の特定分野だけであること
   3.交流的価値、文化的価値の想像を促すこともあること。
 問題提起:「今日ミニマリストが話題となっているが、第一の消費文化は人間にとって望ましいものか」(モノが最低限のほうが幸せではないか)
 (提起に対する意見)
 ・あくまでミニマリストという存在は第一の消費文化(高機能化や量的拡大を志向すること)の上で成り立っている。
 ・「モノが最低限」といっても、やはり最低限のクオリティを満たしている必要があり、第一の消費文化が必要なのではないか。
・消費の選択肢があることが豊かな生活には必要。
 ・企業を始め、国全体の成長が望めなくなる。
 ・もはや進歩が無くなる。
 ・ミニマリストMacを使っているし、彼らは本当に消費社会から自らを遮断しているわけではない。あくまでファッションとしてのパーソナリティにすぎない。

「THE・消費社会論」といった趣の本で、最高です。
以上です。