こんにちは、16期の近藤です。
7月4日のゼミ活動を振り返りたいと思います。
輪読(担当:田中、福西、池浦、小竹、宍戸)
第5章「基本給を中心とした賃金体系」
問い:日本の賃金制度は戦前からどのように改革されてきたのか。
答え:①出来高賃金から固定賃金へ
②職務給から職能資格給へ
第6章「雇用類型と組織」
問い:日本型雇用は日本特有なものか
答え:日本型雇用であるメンバーシップ型雇用は欧米のジョブ型、トレード型雇用と対比され否定的に語られてきたが、トレード型雇用もトレードユニオンや専門職集団内でのメンバーシップが重要であり構造は似ている
コンパクトでありながら、非常に内容の濃い本書。
僕自身、読んでいても理解の追いつかないところもあり、先生の解説で何とか消化しているような感じです(汗)。
問題提起:現在の日本型(といわれる)賃金体系への是非
賛成:安定志向から年功賃金がいい
反対:少子高齢化において若者にお金が回るほうがいい(成果賃金賛成)
自由な働き方も望む風潮がある
10数年のゼミ活動の中でも、ゼミ員の意見も時代に状況に合わせて変化しているようです。
ただ、近年は将来不安の大きさから年功賃金を望む声が大きいとのことでした。
第2回卒論報告
①「公共図書館の空間的機能について」(村井)
問い:人々が公共図書館に求める空間的機能はどのように変化してきたか
仮説:戦後、情報提供機能に偏重した貸出サービスを重視していた公共所感は、学生・高齢者など一部の層の人々のみによる知的活動の場として機能していた。
その後、雇用の不安定化、個性化が進む中で、日常からの解放を味わえる「憩い」に特化した空間、かつその場から薄いつながりを実感できる空間を求めるようになった。公共図書館はそれに応えると同時に、相互交流・地域形成の場へと人々を誘う機能を持つようになった。
②「共食」(近江)
問い:現代における共食の意味とは何か。
仮説:「ライブ性」である。このライブ性は食の個人化に対する反動として現れた。この現象は音楽業界と同様のものである。
先生からは、以下のようなアドバイスを頂きました。
・仮アウトラインは今の段階では小問文を書こう
・因果関係を明確に
・事例分析も、その事例の前後関係を明らかに
・時代区分は変化の画期に合わせて
・先行研究は単なる紹介ではだめ。研究の傾向やスタンス、問い、仮説との関係をしっかりと
次に報告がある僕としては、心に刻むべきものばかりです。
春学期の天王山として、頑張りたいと思います。