12月17日 ゼミ日誌

みなさまこんにちは、
年末と年始なら年末の方が好きな15期鳥飼です。

今年は就活をしていたせいか、時間が過ぎるのが非常に早く感じられた1年でした。
それだけ充実していたともいえるのでしょうが、できれば二度と就活はしたくないですね…

それでは12月17日のゼミについて、以下ご報告いたします。

―4限―

<ニューススピーチ(齋藤)>

問:技能実習制度の拡充に伴い、外国人の受け入れを増やしていくべきか。

■賛成

国際貢献につながる。

・外国人観光客も増加しており、ニーズがあると考えられる。

■反対

・あくまで労働力不足の穴埋めとして使われており、本質的な労働環境の改善にはつながらない。

・労働者が働きたいと思うような処遇体制づくりが怠られてしまう可能性がある。


しばしばテレビ等のドキュメンタリー番組では、外国人労働者が日本にやってきて低賃金で働かされている実態が取り上げられています。もちろん、外国人の受け入れが増えると対外的には好アピールとなるのでしょうが、実態がこれではいくら外国人を受け入れても手放しで喜べないような気がします。


<輪読『恋愛と贅沢と資本主義』第3章 担当:岩田・瀬高・内藤・諸星>

問:中世からロココ時代にかけて、両性間の関係はどのように変化したか。

答:中世ヨーロッパにおいて、制度上結ばれていない(=結婚していない)性愛はすべて罪とされていた。しかし、後に結婚と愛が相反するものであると認識されるようになった。そして、後者(=愛)の対象としての高等娼婦が権力を持つに至った。


問題提起:結婚と自由恋愛とでは、もたらす消費への影響は異なるか。


問題提起の議論では、結婚と自由恋愛がそれぞれ有する消費に対する態度の違いが主な論点になっていたように感じられました。個人的には「形式」を重んじる結婚と「個性」を重んじる恋愛では、消費への考え方も変わってくるような気がしていますが、実際に結婚を経験するとまた考え方が変わってくるのかもしれないですね。


―5限―

<ニューススピーチ(金)>

問:親は子ども用リード(迷子ひも)を積極的に使うべきか

■賛成

・周囲への配慮となる

・買物時などに手がふさがっている際には、非常に便利である

■反対

・見た目がペットの首輪のように見えて、受け入れられないと思われる。

・世間体が悪いではないか。


先日のニューススピーチでマタニティマークの普及の是非を取り上げた際、平野先生から「日本社会は妊婦に厳しすぎるのではないか」という意見がありました。個人的には今回の問にも通じる部分があるのではないかと考えており、議論を通じて日本社会の子育てへの理解不足を改めて痛感することになりました。


<卒論報告(チョウ)『日中の食事スタイルの違いと人間関係』>

問:日本と中国の食事スタイルの特徴と違いは何か。また、その特徴は人間関係とどう関連するか。

仮説:
・日本も中国も最初は「銘々膳」という一人一膳の食事スタイルをとっていたが、中国は唐代にテーブルとイスの普及に伴って大皿の配膳方式が一般的になった。日本は大正時代にちゃぶ台が普及し、昭和時代にダイニングテーブルも普及し大皿方式の配膳法が普通になったが、個別盛りのがいまだに続いている。

・人間関係において、中国の飲食店は大皿方式が多く、一緒に食事をすることは親密な関係の特徴である。日本は店によって配膳方式も違うので、一緒に食事をしても、必ずしも親密な関係とはいえない。しかし、これから仲良くなりたいという人と大皿方式の飲食店に行くことは考えられる。


<卒論報告(佐藤)『ニュータウンにおける商店街』>

問:(A)郊外における住宅消費はどのようは変化をしたか。

  (B)SCと共存を果たしている港北NTの商店街の役割はなにか。

仮説:
(A)バブル景気によって都市から人が郊外へ流れ、郊外の住宅需要が高まった結果、限界差異指向は1985年前後に都市から遅れて郊外に浸透していった。そして、都市からの人口流入が滞るにつれて徐々に指向が変化し、都市から遅れたまま90年代後半に快適指向となった。

(B)SCに対抗するべく、商店街は当初から「モール化」していた。またSCとNTが持っていなかった、地域のコミュニティの場となる役割も兼ね備え、モール的性質と地域のインフラ的性質を持つハイブリッドな商店街として存在している。

2人ともとても面白い卒論発表でしたが、何より一番感心したのはスライドの見やすさです。それぞれイラストや画像を適宜加えながらプレゼンしてくれたので、非常に理解がしやすかったです!


報告は以上となります。


次の日誌担当は、年末と年始では年始が好きそうななかはるさんです!