12月14日 ゼミ日誌

こんにちは!

「とりぴ」の代打で書くことになりました、15期の内藤です!

12月も半ばになり、来週はいよいよクリスマスですね。
平野ゼミは仲が良いので、来週木曜のゼミ後はクリスマスパーティーを行う予定です!(注:相手がいないからゼミ員で集まるってわけではない…ですよ! 笑)


さて、以下より14日のゼミについて書きます。


―4限ー

4限には、ニューススピーチと輪読が行われました。


ニューススピーチ(担当:霜鳥

問題提起:「マタニティーマーク(の認知・所有)を普及させるべきか?」

■賛成
・お腹の目立たない妊娠期間が一番危険な時期である
・万が一のときに、適切な処置をしてもらえる

〈ゼミ中の議論で出た意見〉
・(反対派の意見にあるような)嫌がらせ・トラブルの事例はそれほど多くないと考えられるので、普及させるメリットの方が大きい

■反対
不妊女性への配慮として、普及させるべきでない
・嫌がらせを受けた事例がある

〈ゼミ中の議論で出た意見〉
・つけるかつけないかは、妊婦自身に任せるべき(強引に普及させることには反対)



 議論後に、先生から「欧米に比べ、日本は妊婦に対する保護意識が低いと言われている」というお話がありました。マークを普及させることも妊婦保護のために有効かもしれませんが、それ以上に妊婦を保護するという意識を国民が共有することが大事なのではないでしょうか。また、ゼミ員の女子の中に仮に自分が妊娠してもマークをつけたくない人が多くいたことが興味深かったです。



輪読『恋愛と贅沢と資本主義』(第2章、担当:近江・金澤・小竹、齋藤)


〈問い〉
16〜18世紀において大都市が生まれた背景は何か。

〈答え〉
欧州の諸都市では文化の発展に伴い、人口が集中したが、主に奢侈消費をする貴族など大資本家の流入により、都市の巨大化が行われ、大都市が形成された。



〈問題提起〉
ゾンバルトは、都市に人が集まって消費の場となり資本主義が発展したという立場であるが、一方ウェーバーは都市部の生産が農村部に広がり資本主義が発展したという立場である。どちらのプロセスで資本主義は発展したか?


問題提起は、以前ゼミにおいて『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を通じて学んだウェーバーの思想を絡めたものでした。スケールが大きいため難しい議論でしたが、多様な意見が飛び交いました。



―5限―
5限には、3年の卒論報告が行われました。


卒論報告

1人目:橋本『「宅配」と消費社会』

〈問い〉
1970年代から現代において、宅配事業はどのように誕生し変容してきたか。また、その背景は社会構造や消費社会に変化とどのように関係しているか。

〈答え〉
「大量生産・大量消費時代」とよばれた高度成長期が終焉すると、買い手が中心で消費が動く時代となり、それまでの国の鉄道・郵便サービスでは対応できない分を補う形で民間宅配便が誕生した。
その後、ニーズの多様化や製品の軽薄短小化に応える形で様々なサービスが生まれていった。


2人目:村井『サービスの変容から見る、公共図書館の地域形成の在り方』

〈問い〉
太平洋戦争以降、公共図書館のサービスの変化は、地域形成における図書館の役割にどのような影響を与えてきたか。

〈答え〉
太平洋戦争前後では、公共図書館は国家の統制下で、民衆の教化の役割を課されていた。戦後から1950年代にかけて、レファレンスなど資料提供の面でのサービス充実が進んだ。1960年代から「中小レポート」や「市立図書館の運営」など運営方針の明確化による公共図書館数の急速な増加のため、全域へのサービスや資料提供サービスのさらなる拡充を達成した。

1980年代になると、新たな図書館づくりが進み、児童や障碍者へのサービスや集会機能など、地域住民への奉仕を重視した運営が実現し、人と人が出会う場として機能し始めた。2000年代になると、民間へ運営委託が進むことで、町づくりの一環として機能する図書館も現れ始めた。


2人ともユニークなテーマで、聞いていて面白かったです!
次回は、「より自分が知りたいこと」を問いにして発表できるといいですね。

来年以降の発表も聞きたい…泣



以上です。
次の日誌は、今度こそ「とりっぴー」です!