12月10日 ゼミ日誌

こんばんは。
15期の齋藤です。

前回のゼミでディベートを終えて、少しほっとしている今日この頃です。

さて
12月10日のゼミ活動は、ニューススピーチ、輪読、3年生の卒論報告でした。

まず、4限は…

【ニューススピーチ】(担当:内藤) 
 問い:温暖化の責任は、途上国・新興国と先進国とが平等に負うべきか。

 Yes側
  ・温暖化対策という世界共通目標のためには、平等に責任を負うべき。
  ・先進国が資金や技術面で支援を行うことでバランスをとることができる。

 No側
  ・途上国は、二酸化炭素削減よりも優先すべき問題がある。
  ・先進国には、これまで二酸化炭素を排出してきた歴史がある。

【輪読】
今回のゼミから、ウェルナー・ゾンバルト金森誠也訳)『恋愛と贅沢と資本主義』を扱います。

第1章 新しい社会  (担当:佐藤、宍戸、チョウ、鳥飼、古川)
 
問い:初期資本主義時代のヨーロッパにおける貴族社会の構造はどのように変化したか。

答え:1 貴族と美女の参入により王侯の宮廷に栄華がもたらされ、近代的な宮廷社会が誕生した。
   2 市民の富の形成に伴い振興成金が貴族の一員となり、新たな社会層が生まれた。


問題提起
フランスでは、貴族は政治的もきわめて優越した立場に置かれており、貴族に属することは、たんに社会的利益ばかりでなく、物質面でもかなりの利益を享受できるとされている。(P.42)。そこで、金持ちが政治に関わることについて賛成か反対か。

特権階級の人々は、公共的なものを施す義務があるのかという部分に焦点を当てた問題提起でした。


次に、5限は…

【3年卒論報告】

「給食におけるデザートの拡大と社会構造」(近藤)

問い:日本におけるデザートはいかにして広まったのか。またその社会的要因は何か。

仮説
戦後直後は、飢餓などの問題から、フルーツまで支出する余裕はなく、近くになったミカンや柿をおやつとして食べていた。昭和30年代になると、給食が栄養バランスを重視するようになり、また手間の少ないフルーツを提供するようになった。これに、農家も呼応し果物の生産も安定してきた。40年代後半以降には缶詰を使ったフルーツポンチなども登場した。各家庭にも経済的な余裕が生じるようになり、食後にフルーツが出てくると、「デザート」という概念も広がった。戦前には上流階級、都市部でのみ食べられたデザートは、戦後30年余りで、一般的なものになった。


「日本のマンガから見るユーモアの変遷」(池浦)
問い:戦後日本のマンガに見られるユーモアはどのように変化してきたか。またその要因は何で、社会とどのような関係があるか。

仮説
戦後すぐは、読者の「日常」を扱うものが広く受け入れられた。
しかし、読者の成長に対してその「日常」は全く変化しないため、読者への共感が得られず衰退した。次にギャグや絵を用いた突発的な笑いを多用したものが増えたが、読者の期待を裏切れなくなって衰退した。現在では読者にある程度の情報を与えてから裏切る「内輪ネタ」のような笑いが増えていると考える。
つまり日本において大島(2006)が述べているような高コンテキストのユーモアは昔からあったわけではなく、戦後徐々に変化して現在のような内輪ネタを好む環境になったと考える。


二人とも入ゼミレポートの内容を広げて取り組んでいて、とても興味深かったです。
先行研究を読み込んで、新しい発見をしたり内容を深めたりしてほしいなと思います。
今後が楽しみです!
 
【ニューススピーチ】(担当:中澤)
 問い:企業の内部留保へ課税するべきか。

 Yes側
  ・法人税率引き下げ分の財源を確保することができる。
  ・設備投資や賃金にお金がまわり、景気の好循環を作り出せる。
 No側
  ・先行きが不透明な中、内部留保は必要である。
  ・内部留保に課税するのではなく、法人税の引き下げを行わない方が良い。


次は、はやちゃんです!