6月25日 ゼミ日誌

こんばんは、16期の宍戸です。本来は前回に日誌を書くはずだったのですが、輪読担当だった関係で瀬高君に代わってもらいました。瀬高ありがとう。
思い返せば、前回日誌を書いたのは新歓合宿でした。あれからあっという間でしたね。

さてさて、昨日のゼミは前回と同じく、NSと輪読そして三年生によるPRの報告でした。

NS1「勉学のインセンティブとして、お金を用いることに対して賛成か反対か」(霜鳥さん)

賛成・学力向上につながる(学生)
  ・家計の助けになる (家庭)

反対・勉学の本来の目的とずれる(学生)
  ・お金がなければ勉強しない子供になる恐れ(学生・家庭)

賛成派からはほかに学生の勉学への一つのモチベーションとしてお金が使われるのはいいのではという意見や、結果として生徒の進学実績が伸びた例もあるから反対する理由はないのではといった意見が出ました。また反対派からは、お金に関係なく勉学というものに学生は取り組むべきだという意見がでました。

輪読 「じゅうぶん豊かで貧しい社会〜第五章〜」(チョウ・橋本・中澤・霜鳥

問い 
環境保護主義が示す成長抑制論のよりどころやルーツは何か?また、それがかかえる誤りはいかなるものか?
答え 
環境保護主義が示す成長抑制論は、科学的根拠が薄弱であり信仰や感情をルーツ・よりどころとしている。しかし、自然の価値の本質的なものは人間の視点とは無関係だとした点に誤りがある。

問題提起
今後、人間は自然(人間以外の生命体)とどのように付き合っていくべきか?

個人的に面白かったのは、先生が現代科学も環境保護主義も根本はある種熱心な宗教心からスタートしているという話でした。現代科学は、ガリレオの話にもあるように宗教の反対にあるものとしてみることが今まで多かったので新鮮でした。

NS2「全国の図書館は『絶歌』を購入すべきか?」(鳥飼さん)

YES・凶悪事件の加害者の心情を理解できる貴重な資料として価値がある
  ・一人でも内容に興味ある利用者がいれば、図書館の使命として購入すべき

NO ・遺族感情に配慮すべき
  ・出版にそのものに否定的意見が多い本を購入することに、地域住民の理解が得られるのか

意見のなかには、韓国での似たような事例であったり、遺族の中でも出版に対する考え方は違うといったものが出ました。図書館の配架に関しては、はだしのゲンの問題など、この件と毛色は変わりますが、様々な問題が以前からありますね。非常に難し問題だと思います。私個人としては絶歌を読みたい人は一定数いると思うので読み手の需要にこたえるという図書館の使命を重視して、本を配架してもらいたいなと思います。

PR報告〜
瀬高 「デジタルコンテンツビジネスにおけるプラットフォーム戦略の成功要因」

問い…デジタルコンテンツビジネスにおけるプラットフォーム・リーダーの地位を獲得した企業の成功要因は何か

答え…プラットフォームの無償提供という共通点をもち、それを利用した独自の戦略と収益モデルを構築することで成功を収めた。

テーマ案「ハードウェア端末は本当にゴミなのか?―ハードウェア端末の変遷とその役割の変化から考える」

岩田 「消費空間としてのスポーツスタジアムの再編『ファンタジーシティ』論を手掛かりとして」

問い…「自己再帰的文化空間」を社会学的に分析するために、消費空間としてのスポーツスタジアムを分析したときにわかることは何か

答え…「ファンタジーシティ」の娯楽空間の中や、その周辺に生じる都市住民の自生的活動をすくいあげようとする理論が必要である。

テーマ案「日本におけるスポーツスタジアムの変遷は消費社会の動きと関連があるのか/「自己再帰的文化空間」は通常と異なるレジャーとして存在しうるか」

佐藤 「福祉国家における商店街のポジショニング―ポーター理論を用いたアプローチ」

問い…商店街にふさわしいポジショニングとは何か

答え…外から受ける脅威から身を守り、それらの影響力を最小にするようなポジショニングである

テーマ案「ニュータウンと商店街/商店街はなぜ復興しないのか」

村井 「公立図書館における指定管理者制度導入の実態」

問い…公立図書館における指定管理者制度の導入実態はどのようなものか

答え…2011年度以降指定管理者制度を導入する自治体の増加は鈍化している。また、図書館は指定管理者制度として民間企業を指定することがおおく、さらに実績を有する特定の企業に指定が集中する、という現状である。

テーマ案「指定管理者制度のどうにゅうによって公共図書館の在り方はどのように変化したか/大学図書館はどのような変遷をしてきたか」

各自それぞれの興味関心が伺える興味深い報告だったと思います。
以上が昨日のゼミ活動でした。

余談ですが、今回初めての司会を担当しました。進行において段取りが悪い部分があったので、そこが反省点ですね。ゼミ活動をスムーズに行うためにも司会の役割の大きさを感じました。
明後日はいよいよ16期初めてのエクスカーションですね。次回の日誌をお楽しみに!