6月11日 ゼミ日誌

こんにちは16期の小竹です。
11日のゼミではNS、『じゅうぶん豊かで、貧しい社会 ー理念なき資本主義の末路』1章の輪読、三田論中間報告を行いました。

《ニューススピーチ》
「部活動の顧問を外部委託すべきか」

○外部委託すべき
・教員の精神的・肉体的負担が軽減される
・安全性が高まる
・専門的な指導が可能になる、公平な指導機会を得られる

○外部委託すべきではない
・生徒指導が希薄化するおそれがある
・巨額のコストがかかる(大阪市での全面外注には数十億円が必要)
・責任の所在が不明確になる
・部活動は学校運営の範疇にある、学校ごとの特色が失われる

日本特有の活動の場である部活動が今回のテーマでした。専門職による公平な指導が可能になる一方、学校ごとのアイデンティティーにもつながる問題であるため意見が分かれました。


《輪読 『じゅうぶん豊かで、貧しい社会』序論、第1章「ケインズの誤算」》担当:門脇、齋藤、村井

問い:所得の伸びに応じて平均労働時間が減らなかったのはなぜか

答え:
�働くのが楽しいから
�働かざるを得ないから
�もっともっと働きたいから

問題提起:貪欲を抑制するには、どのような方法が考えられるか
・労働時間・税への法規制強化
社会主義の導入
・座禅

《三田論中間報告》

(担当:小竹、近藤、宍戸)
テーマ:デパ地下

問い:各デパートのデパ地下のリニューアルと消費のトレンドを対応しているのか、またそこで新しく入ってきた店舗はどのような消費社会の変化・特徴を先取りしていたか

仮説:対応している。デパ地下は流行に関して先見的な面がある一方、柔軟に取り入れる面もある。


(担当:池浦、近江)
テーマ:インスタント食品

問い:インスタント食品は、私たちの消費社会にどのように適応していったのか

仮説:
�冷凍庫の普及とともにインスタント食品市場が一気に拡大した
�消費生活の個人化が進むことでインスタント食品市場がさらに拡大した
�消費生活の個人化が進むことでカップめんなどの一人用インスタント食品は特に売り上げが増加した


(担当:瀬高、チョウ、橋本)
テーマ:居酒屋

問い:居酒屋の変遷とその社会的役割の変化はどうなっているか

仮説:1980年代以前の居酒屋は個人経営のいわゆる『赤提灯』がほとんどで、主に『第三の場』としての役割を果たしてきた。しかし1980年代以降の居酒屋はチェーン店化が進んだことで客層が幅広くなり、赤提灯とまた違う役割を担っている。これは、消費傾向が移り変わったことと関係しているのではないかと考える。


(担当:岩田、佐藤、村井)
テーマ:ファストフード

問い:マクドナルドの変化からみる大衆消費志向はどのように変遷したのか

仮説:
1971〜1975:アメリカ志向
1975〜2004:多様な新メニュー、デフレに伴った低価格志向
2005〜:品質へのこだわり・多様な生活スタイル


三田論の中間報告では先輩や先生からのたくさんのご指摘に心がずたずたになりましたが、先行研究の洗い出しや問いの推敲などの準備不足を次までの課題としたいと思います。
来週は3年生だけでのディベートがあるので気を引き締めてがんばります。