5月18日 ゼミ日誌

 こんばんは、16期の瀬高です。
 5月18日のゼミでは、ニューススピーチを2つと『経営革命の構造』の第3章〜5章の輪読を行いました。

【ニューススピーチ① 担当:近江】
Uberを利用禁止とすべきか?」
《賛成意見》
・タクシー業界への配慮
《反対意見》
・外国人観光客が手軽に利用できる
・業界としてのサービス向上に繋がる

 既存のタクシーにどのような影響を与えるか、利用者がどう感じるかの2点を中心に話し合われました。日本のタクシーは他国と比べてもとても優れたものであるため、Uberの普及によってそこまで日本のタクシー業界に大きな影響を与えることはないのかなと思いました。

【ニューススピーチ② 担当:小竹】
「政府は特許切れの先発薬を選択する患者の自己負担を増やす制度を導入すべきか」
《賛成意見》
・高齢者が今後増えていくため、安価な後発薬を普及させその人たちの負担を減らす必要がある
・特許の期間を変えることで、新薬開発の意欲を損なわないようにする
《反対意見》
・日本の製薬業を世界的なものにするためにも、新薬の会社を守らなくてはいけない
・新薬があってこその後発薬であり、健康に直結する物の選択肢を狭めてはいけない

 日本で後発薬があまり普及しないのは、薬局などで後発薬についての説明が不十分であるため、消費者が後発薬についての知識を持っていないからではないかと思いました。また、新薬の開発企業が世界的なものになれないのは企業努力が足りないからだという意見はとてもおもしろいものだと思いました。

【輪読①『経営革命の構造』第3章 担当:池浦、村井、瀬高】
問い…当時のアメリカの巨大企業が成功のために行った組織革命は何か?
答え…①垂直統合戦略と複数職能別組織
   ②経営階層の確立
   ③多角化戦略事業部制の確立

問題提起…範囲の経済と規模の経済はそれぞれどのような市場において発動しうるか?
意見…範囲の経済:Amazonなどのネットショッピング、衣料品
   規模の経済:精油などの重化学工業

 範囲の経済も様々で、原料が共通であるもの・同じ設備やシステムを使うもの・ノウハウを受け継ぐものなどがあるということで、このような問題を考えるときは前提をしっかりさせる必要があると感じました。また、ブランド物には規模の経済は発動しないのでは?という意見や範囲の経済は企業や製品が普及した後に発動するのではないか?といったような意見もありとても面白かったです。この輪読は自分も担当したのですが、自分たちの立てた問題に対してゼミ生が真剣に議論しているのを見ているのはなんだか嬉しかったです。反省としては、もっと問い⇒答えを意識した発表を心がけなくてはいけないと思いました。

【輪読②『経営革命の構造』第4、5章 担当:宍戸、チョウ】
問い(1)…戦後日本が数々の問題を乗り越えながら経済発展を遂げることができた要因とは何か?
答え(1)…①鉄鋼業における西山パラダイムの誕生
     ②自動車産業におけるジャスト・イン・タイム方式の誕生
問い(2)…情報革命によって誕生したシリコンバレー・モデルの特徴とは?
答え(2)…①アジャイルコンペティション
     ②ベンチャーキャピタル
     ③簡便な公開市場

問題提起…日本で国際競争力の更なる獲得につながる経営上の革新が起こりそうな業界(または具体的な企業)はどこか?
意見…農業における植物工場で果物のブランド力を上げ、販売力を強化する
   エネルギー業界

 戦後以降についての章であり、より身近な話題に近づいてきた印象がありました。歴史は人間が主体的に動かすものである、イノベーションはインバランスが起きることで発生するという筆者の考えを、この1冊を通して学ぶことができました。

 更新が遅くなってしまい日付が変わってしまいましたが、以上が5月18日のゼミの活動内容です。ゼミの時間はとても充実していて、2限続きでもあっという間に感じます。2年間で多くを学び成長していきたい!という意気込みで初めてのゼミ日誌を締めさせていただきます。
 2年間よろしくお願いします!

 瀬高駿太郎