こんばんは、兵平です。
 最近、めっぽう寒くなってきました。早い所ではインフルエンザも流行り始めているとか。自分はマスク女子が好きです。

 さて、今日のゼミではニューススピーチ×2、輪読(プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 1章3節)、3年生の卒論中間報告(2回目)を行いました。

−4限−
〈ニューススピーチ〉
担当:行本
「北海道は2026年冬季五輪開催地に立候補すべきか」

Yes・後続の選手たちの士気が高まる。
   ・経済への波及効果がある。(経済波及効果は道内だけで7737億円が見込まれる)
   ・自国民、そして他国に日本国の威信を示す機会になる。
No ・アクセスの強化や競技場整備などに費用が掛かる(増税)。
   ・都心部への負担が大きい
   ・選出されないリスクがある。

 2018年冬季五輪は平昌、2020年夏季五輪は東京といったようにアジアが続き、更に2022年冬季五輪に立候補している都市はアルマトイカザフスタン)と北京(中国)の2都市のみということで、3大会連続アジアでの開催が予想されています。こういった状況を踏まえると、2026年に再び日本で(アジアで)、五輪が開催されることは、正直現実的ではないかなと思ったり… 今後の動向に注目です。

〈輪読〉
担当:霜鳥、内藤、長堀、兵平、行本

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ウェーバー

1章3節 ルターの天職の概念ー研究の課題

問い:ルターは「資本主義の精神」の形成にどのように寄与したか。
答え:ルターは「天職」という観念によって、職業生活に道徳的性格を与えた。それによって、世俗的な義務、すなわち職業の遂行が促され、「資本主義の精神」の形成に寄与した。

問題提起:日本において、労働観はどのように変遷してきたか。また、天職のような宗教的な労働概念は存在したのか。

 カトリック統治下における労働観からルターの天職概念が生んだ労働観へと変わったことで、世俗内における職業が道徳的な行いとして奨励されたことを説明している節でした。これによって、資本主義の形成における前段階が整い、ルターの後に登場するカルヴァンの教えによって、資本主義の精神がより強固なものとして作り上げられていきます。あくまでも、これらルターやカルヴァンの考えや教えは、意図して資本主義を目指していたわけではなく(むしろルターは資本主義的な営利活動を峻拒していました)、彼らの意図しない形で資本主義の形成に一役買っていたという逆説的な見解が面白いところです。続く、2章ではカルヴァンの及ぼした影響について詳しく考察していきます。

−5限−
〈ニューススピーチ〉
担当:五十嵐
「都市部にある私大の定員抑制を行うべきか」

YES ・学生の都市部の集中を抑えられる。
   ・地方の過疎化を抑えられる。
   ・大学教授の負担を抑えられる。
NO ・地方の大学に流れる保障はない。
   ・学生の教育の質が落ちる可能性がある。
・都市部の大学の経営維持が厳しくなる。

 今回のお題は、大学生全体の4分の3を占める私大生のうち、5割程度が首都圏に集中している現状を変え、地方の過疎化に歯止めをかけるのが狙いだそうです。ゼミ内では圧倒的にNO側の意見が多く挙がっていました。もし定員抑制を行った場合、今以上に、破綻してしまう大学も少なくなくなるでしょう。

〈卒論〉
担当:門脇
「駅およびその周辺における消費の変遷の特殊性」

問い:駅およびその周辺の消費の変遷は、周辺部以外と比較して特殊性を持っているか。持っている場合、その理由は何か。
仮説:特殊性を持っている。駅周辺は、そこに立地する小売業の業態の変遷に特徴があるゆえに、駅周辺以外と消費の時代区分が異なるからである。小売業の業態の変遷に特徴がある理由としては主に2点考えられる。
1点目に、駅は圧倒的な立地が良さゆえに、どの時代も様々な業態の商業施設ができたからである。
2点目は、駅周辺は公害の開発が全盛期を過ぎた後に「再開発」が進み、その時期に新たにできた商業施設が多いからである。

担当:小川
「『絆』意識の神話性」

問い:東日本大震災における絆意識(意識と行動)の継続期間は阪神淡路大震災新潟中越地震と比べてどうであるか?またその要因は何か?
仮説:東日本大震災には「絆」という言葉が蔓延したが、過去の震災における絆意識の継続期間と変わらない。つまり、東日本大震災の絆意識は今までの震災と変わらない。

 2人とも分析を進めていました。昨年の自分たちを振り返ると、3年生の今の段階で分析に入っているなんて…すごい。
今後一年間ほど取り組む課題でもあるため、今回得たフィードバックを糧にして、良い研究に昇華してもらいたいです。他人事のように言っていますが、4年生は卒論の提出も迫ってきました^^; 急げ。

 これで、ゼミ日誌を書くのも最後。輪読も最後の担当でした。早いもので、今年度のゼミも残すところ9回です。ゼミに入った当初と比べて少しは成長できたかな?

 次回は輪読書のプロ倫(定価¥2400+税)をマックに置き忘れて、新たに買い直すほどプロ倫大好きな宮本くんです。よろしくね〜(^ν^)