12/1 ゼミ日誌

立て続けに更新です。
こんにちは、14期の長堀です。
とうとう12月に入りました!2014年もあと1ケ月ですね、早いものです。今年は、今までになく1年が早く過ぎていった気がします。前半は就活などがあったからですかね…?残りのゼミも少なくなってきたので、改めて頑張っていきたいと思います!!では、12/1のゼミについてです。

今回から、今年度最後の輪読書である、マックス・ウェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の発表が始まりました。この本は、一昨年のオープンゼミの際にも扱っていた本で、当時聞いていた時は「何なんだこれ?」と思っていた記憶があります(笑)では、ゼミの内容を書いていきます。

【5限:NS → 輪読】
<NS:諸星>
問題提起 → 「道徳」の授業を教科化すべきか

現在、道徳の授業は各クラスの担任に任せられている部分が多く、その内容が席替えの時間に充てられるなど、形骸化が叫ばれており、その問題を解決するべく、教科化すべきである、といった記事内容でした。

賛成派:
・そもそもの常識を学ぶ機会が少なく、それが原因で常識のない人が増えているため、教科化によってそうした機会を増やせる。
・道徳の授業が本来持つ目的を果たすことができる。

反対派:
・正当な評価が出来るのか?生徒自身も点数をとるための勉強しかしないのでは?
・本来、教科書などで学ぶべきものではない。
・先生自身の考え方を変えるべき(道徳の授業の重要性を再確認する必要性)

自分の意見としては、道徳は教科書で学ぶものではないのでは、と思っています。自分の中学では、道徳の時間は校長講話というものに充てられており、その時間は充実したものだったので、授業を行う側の変化が必要だと思いました。


<輪読:『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』第1章1,2節
                     担当→五十嵐、石田、金、齋藤、鳥飼>
(1節)
問い → ウェーバーが本著を執筆するに至った問題意識とはどのようなものか?
答え → 経済的に優位な立場や地位においてプロテスタントの割合が多いという事実を、従来の通説などの歴史的な視点から述べようと無理が生じる。そこで、プロテスタントの内面的な特質からこの事実を検討する必要がある、と考えた。

(2節)
問い → 「資本主義の精神」とは何か。そしてどのように資本主義を成立させたか。
答え → 資本主義の精神とは、自分の職業を宗教的な「天職」と捉え、資本を増殖させることを自己目的とした倫理に従って行動する観念のことである。これが前資本主義社会において存在した他の観念に打ち勝ったことで、資本主義社会が存在した。

長くなりましたが、問いと答えは以上のようなものでした。
1節では主に、ウェーバーがどうような点に問題意識を置いていたのかについて、プロテスタントの特徴を挙げながら説明している。
2節では、ここでいう「資本主義の精神」とは、職業を天職と捉える倫理的観念のことであり、こうした観念から資本主義社会が成立した、とあった。
初めということもあり、先生も詳しく説明を挟んで下さいました。オープンゼミの際にも、先生による説明があると思うので、2年生の方も安心してください(笑)


【6限:輪読(問題提起) → 3年卒論×2】
時間が足りなかったため、問題提起を6限に持ち越しました。

問題提起 → 強い宗教観を持っていなかった明治時代以降の日本が、宗教的性格(=プロテスタンティズムの禁欲性)の強い資本主義を導入して近代化に成功した理由は何か。

これについては、ゼミ生からもいくつか意見が出ましたが、基本は先生が挙げて下さったものに含まれるのではないでしょうか?先生は、日本に導入された資本主義について、その背景や特徴から鑑みて、①儒教資本主義(公益、国益) ②日本人国民性(職人資本主義) ③外的環境 ④普遍的近代化 などに分類できると説明してくださいました。この他にも様々な分類があるとのことでした。


<3年卒論一人目:古川>
テーマ:日本のテレビCMからみるジェンダー・バイアスの変遷と背景

前回とは全く違うテーマになっていて驚きでした!日本のテレビCMを観ると、性別分業のような性ステレオタイプ的描写が依然として強いという主張もあれば、こうした性バイアスは改善しているという主張もあるが、実際はどうなのだろうか?また、こうした変遷は社会背景と並行しているのか?といった内容でした。
分析に使おうとしているCMそのものが、バイアスのかかったものになっていないか、などが今後注意していく部分かと思いました。
まずは、論文全体に関わる社会背景の部分を厚くしていく必要があると感じました。


<3年卒論二人目:原>
テーマ:おひとりさま消費

こちらも若干の変更有でしたね。分析で扱おうとしているドラマが懐かしいものばかりで、観直したいなと思いました(笑)アットホームダッドやハケンの品格など。。
なぜ、おひとりさま消費が誕生したか、普及したかといった点を、社会背景からきちんと見ていくことが重要だと感じました。また、他の消費の形態とも比較していくと、相対化できてくるのでは、思いました。


テーマを変えようとしている3年生も少なくないと聞いていますが、この時期ならまだ大丈夫だと思います。ただその時、早く分析などに入ろうとするのではなく、問題意識や研究意義の部分を最重要視した方がいいのでは、と思います。このテーマを研究していくことには、どのような(社会的)意義があるのか、といった土台部分を明確にするのが先決かと思います。みなさん、頑張ってください!!


長くなってしまいましたが、以上でゼミの内容については終わりです。最後のゼミ日誌だったので、長くなってしまいました!
輪読も始まり、3年生の第2回卒論発表も始まり、ディベートも迫ってきて忙しくなってきましたね。

ゼミ日誌担当もこれで最後だと思うと悲しいですね。。初回のゼミ日誌とかどんなこと書いてたんだろう…とか今になると気になりますね。後で検索してみます(笑)
残り2ヶ月、みなさんよろしくお願いしますm(_ _)m

次は兵平です!どんな感じで書いてくれるのか、楽しみですね!!では、よろしく〜!