7月7日 ゼミ日誌

2014/07/07

こんにちは、14期の宮本です。
さっそくですが、まずは7月7日のゼミについて振り返りたいと思います。
ゼミの流れ
 ・4限:ニューススピーチ①、輪読
 ・5限:ニューススピーチ②、卒論×2


――――4限――――

【ニューススピーチ①】(担当:小川)
問題提起:
 こどもに高学歴を求めるか。
メリット:
 ・可能性の幅を広げるため
 ・就職時の被差別を受けないようにするため 等
デメリット:
 ・選択の自由を与えるべき
 ・(就活に関して)企業の学歴重視の風潮が変わりつつある


【輪読】『モール化する都市と社会――巨大商業施設論』第5章
(担当:石田、石塚、齊藤、霜鳥」)
問い:
 現代の「SCのある社会」とは、かつての社会どのように異なるか。
答え:
 現代の巨大な商業施設は、幻影と手触りによって自然な存在として考えられるようになった。そしてその幻影と手触りは商業施設の外に広がり、社会はそれを受容して質的な変化を果たした新たな消費社会となった。
問題提起:
 消費社会は終わったのか。


問題提起を受けて、「消費社会」という言説の盛衰、消費社会それ自体の変容、それぞれについて確認し、議論を交わしました。なかでも興味深かったのは、現代に特徴的な消費の兆候として、「マイルド化」という現象が広まってきているのではないか、というものでした。加えて、ヴェーバーやリッツァらの概念について整理する機会もあり、有意義な輪読の時間を過ごせたかと思います。


――――5限――――

【ニューススピーチ②】(担当:門脇)
問題提起:
 富士山の入山料を、1000円強制徴収にするべきか。
メリット:
 ・保全・安全管理の資金が増えるから
 ・登山者もすすんで応じてくれるのではないか 等
デメリット:
 ・(1000円よりも)高めに設定してもいいのではないか
 ・(入山料を課さずとも)駐車場などの負担が登山者にかかるから
 ・(利用者負担は)人類共通遺産という理念に反するのではないか 等


【卒論】
 ・杉浦「日韓比較からみる韓国アイドル産業の特殊性」
 ・杉村「ゲーム業界における イノベーションのジレンマ

■杉浦「日韓比較からみる韓国アイドル産業の特殊性」
問い:
 どのようにして韓国のアイドル産業は確立され、根付いてきたのか。 また日韓のアイドル産業の相違点から明らかになる韓国のアイドル 産業の特殊性とその特殊性が生まれた背景は何か。
仮説:
 韓国のアイドル産業は、通貨危機による経済的ダメージ回復のため の国をあげた文化産業振興政策によって生まれ、国の一大産業として根付いてきた。日韓のアイドルは似た性質を持つが、日本のアイド ルは幼さや素人っぽさを求められファンの年齢層が幅広い世代であるのに対し、韓国のアイドルは楽曲の良さや歌、ダンスのスキルを求められファンの年齢層は完全に中高生メインである点で異なる。また、 そのような相違は、文化産業(アイドル産業)が政府の主導で拡大したことによって生じた。


題材にはあまり馴染みがなかったものの、日韓アイドル産業を通時的・共時的に比較しようという試みからは、その時代、その地域の雰囲気が伝わってきて、面白かったです。また、用語集の用意などといった報告を聞く側に対する気づかいも、ぜひ見習いたいと思いました。


■杉村「ゲーム業界における イノベーションのジレンマ
問い:
 イノベーションのジレンマはゲーム業界においても適用 される理論なのか
仮説①:
 適用される。ゲーム産業はイノベーションを繰り返すことで、新たな受容を生み出してきたが、現在では持続 的技術が消費者の需要に合致していない。またマス市場とニッチ市場の併存により、持続的イノベーションはマス市場における需要を生み出さなくなってきて おり、破壊的技術によりジレンマが起こっている。
仮説②:
 適用されない。任天堂の再興はシェアの奪取ではなく 拡大であり、それまでゲーム業界においての消費の中心層であった人々は依然として持続的イノベーションによる製品を消費している。またゲーム産業はソフトとハードという産業の特異性からも、イノベーションのジレンマが起こっているとは言えない。


今回、2通りの仮説示してくれたように、着眼点ないし分析の結果しだいで論文の色が大きく変わってくるかと思いますが、個人的には、ゲーム業界に特異な点が際立つような結論が出るとより面白いのでは、と思いました。今後の進展が楽しみです。
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ゼミ内容のおさらいは以上です。
ところで最近、13期の先輩お2人と会う機会がありました(ごちそうさまでした!笑)。先輩方、気が向いたらぜひ(また)呼んでください!楽しかったです


つぎの日誌担当は、15期のなかでひときわ異彩を放つ、小川です!
彼は「平野ゼミのイノベーター」の異名をとるほどに、ゼミに新しい風を吹き込んできました。自然と、日誌の内容にも期待してしまいます(更新遅くなってごめん笑)。