6月26日ゼミ日誌

 皆さんこんにちは。14期の杉村です。
 この日誌って自分では覘くことがあまり多いとは言えないのですが、どれだけの人が見ているのですかね?(^_^;)あと最近は深夜にワールドカップの中継があるので、慢性的に寝不足です(笑)

 さて6月26日(木)のゼミでは、いつも通りのニューススピーチと輪読に加え、14期の卒論中間報告も始まりました。

 一本目のニューススピーチでは、杉浦さん担当の『佐賀県武雄市:小1にプログラミング教育』というタイトルの記事で、プログラミング教育を小学校から進めるべきかという内容でした。進める利点として、興味の幅が広がる(進路を選ぶ上で視野が広がる)、プログラミング技術を使う職の増加に対応できる、海外では小学生からプログラミング教育を始める国が増えている流れに合致できるというものが挙げられました。一方で問題点として、中学校の技術、情報等の授業で十分、技術を教えられる人が少ない、評価が難しい(授業として行う場合)という点が挙げられました。各自の意見も半分に分かれ、様々な意見が出ました。特に論点になったのは、授業の内容にもよりますが、実行可能性、効果、取り組む意義の3点ですかね。その中でも教育として効果をもたらすかどうかは置いておいて、その目的は何かに焦点が集まったと思います。
 二本目のニューススピーチは、私が担当した『給食に牛乳合わない? 米飯増え提供見直し、一部自治体、課題は栄養面。』というタイトルの記事で、学校給食に牛乳は必要か否かという問題提起でした。この問題提起対して、少し笑いが起きました(笑)牛乳の利点としては、他の食材で栄養を賄うのが難しい、栄養源として高い効果があるということ、問題点としては、米飯に牛乳が合わない、カルシウム不足に陥る、牛乳の安全性という論点が挙げられました。ゼミ員の意見はちょうど半分くらいに分かれ、賛否が分かれるテーマでした。私としては論理的なメリットももちろんですが、個人的に牛乳が好きなので、たとえ和食でも給食で出てくれると嬉しかったから無くさないでほしいですね。

 4限の輪読では前回に引き続き、若林幹夫さんの『モール化する都市と社会』の第2章を扱いました。まさにゼミの研究領域ど真ん中の書籍ではないですかね。本章では、〈社会〉を夢見る巨大商業施設と題し、ショッピングセンター協会誌という業界誌において、ショッピングセンターの担う役割がどのように変遷してきたのかという戦後のSCの系譜を辿りました。
 プレゼン担当者は、神尾・諸星・鳥飼・私の4人です。今回のプレゼンでは3年生が大活躍でした。今回のプレゼンでは、協会誌はショッピングセンターの存在をどのように定義してきたかという問いを設定し、協会誌は、ショッピングセンターを各時代の社会に変化に合わせて、コミュニティ、カルチャー、エンターテインメント、エコロジーの送り手という存在として定義してきたという仮説を設定しました。
 ショッピングセンターの役割の変遷という事で、あまりそれらの施設に行かない人にはなじみのない事例だったかもしれませんが、理論上の話だけでなく、様々な事例を元に語られていたので、そう言われれば確かにそうかも…と思いあたる節も多く、比較的わかりやすかったのではないでしょうか。

 5限では、とうとう14期の卒業論文の中間報告が始まりました。これから数回は4年生にとって修羅場が続きますね(笑)
 栄光ある卒論報告1人目は石田でした。本当にお疲れ様です。内容は『日本の機内サービスの特殊性』についてで、日本と欧米の機内サービスを比較して、日本の機内サービスの特殊性を比較することで、LCCが欧米で成功し、日本で苦戦している理由を導き出すというものでした。分析もだいぶ進めてあり、かなり具体的な話に突っ込んでいて聞いていて面白かったです。分析を進めているからこそ、課題も明確になってきており今後に期待しています。
 卒論報告2人目は、石塚でした。内容は『喫煙と日本社会』というタイトルで、喫煙率の変化の要因を、ジェンダーや青少年などの社会の変化などから読み取るというものでした。途中でテーマを変更したということもあってか、急ピッチで進めていて大変そうです。しかし論文としての実現可能性も重要ですし、自分の場合もそうですが、やはり興味のあるテーマの方がモチベーション高く続けられるのでテーマの変更は論文を書くための一つの手段として有効ではないかと思います。
 先生も仰っていましたが、卒業論文を執筆するにあたって論文の独自性に当たる部分、その問いを立てる意義をしっかりと考える必要があると思いました。

 春学期のゼミもあと数回になりました。ディベートに卒論、3年生は三田論と忙しい日々が続きますが頑張りましょう。
 次の日誌担当は長堀です。きっとユーモア溢れる素晴らしいお言葉を書いていただけると思います。期待して待ちましょう(笑)
 杉村でした。