1月9日 ゼミ日誌 

14期の杉村です。
1月9日のゼミでは、4年生の卒論最終報告とニューススピーチを行いました。
まずは卒論報告から。

【卒論報告】
中西さん
〈タイトル〉
オーディオおたくの普遍性と特殊性 おたく層の形成過程と『動物化するポストモダン』について
〈問い〉
オーディオおたくと漫画・アニメおたくの間にはどのような共通点があり、どのような相違点があるのか?
〈仮説(結論)〉
こだわりの対象によって多くのカテゴリ分けが発生したのは1980年付近(共通)
「自分の好みを最優先し、《動物的に》消費する」という点はオーディオおたくには見られない。むしろ「他者と差別化された自分を意識して消費する」(相違)

直人さん
〈タイトル〉
外食産業の変遷
〈問い〉
日本の外食産業はどのように変遷し、人々に受容されたか。
〈結論〉
外食は1970年以降の海外チェーンの流入を機に広まり、レジャーの1つや最先端の流行といった「特別なもの」として受け入れられた。その後、地方進出や新メニュー導入で日本に浸透し、成長していったが、FFでは低価格競争が始まった。その後、バブル崩壊の影響で低価格競争はFRにも広がり、成長が鈍化した。その後は、居酒屋にまでも低価格競争が広がり、消費者のニーズを実現した新興企業が旧企業に入れ替わり、成長は停滞した。一方で、低価格化によって外食は身近なレジャーへと変化し、気軽に家族団らんや友達同士で交流できる場になり、日常の中に違いを生みだすものにもなった。

小池さん
〈タイトル〉
学校教育制度と家族形態の変化に見る子どもの逸脱行動
〈問い〉
子どもの逸脱行動はどのように変遷してきたか。また、それらの行動はなぜ「逸脱」とされたか。
〈結論〉
子どもの逸脱行動は各時代の成長至上主義と個人主義との関係性の中で変遷していった。また、それらの逸脱行動は各時代の理想的とされる社会に適合しないため「逸脱」とされた。

川中さん
〈タイトル〉
病棟部における居住性の向上と医療提供者−受容者関係の変化
〈問い〉
戦後、日本において、病棟はどのように変化したのか。また、その要因とは。
〈結論〉
元来、病棟は、入院患者の①治療の場かつ、②生活の場であったが、生活の場としての性格は長年軽視されてきた。しかし、70年代後半より居住性の向上が見られるようになった。90年代以降は、さらにその動きが活発化した。これは、医療提供者の力が弱まり、相対的に医療受容者の力が強まったことによる変化である。

こうしてみると平野ゼミの卒論は多種多様なものがあり、それぞれの興味が色濃く出ているので、聴いてて面白いですよね。
自分のやりたいことを研究できるのも平野ゼミの良いところだと思います。
次にニューススピーチです。

【ニューススピーチ】
〈記事〉
靖国神社参拝、首相、持論を優先、保守層配慮、年内こだわり。
2013/12/26 日本経済新聞 夕刊 3ページ
〈問題提起〉
内閣総理大臣靖国神社参拝を行うべきか
〈メリット〉
・遺族感情
・国のために戦死した人に哀悼の意を示す
内政干渉を受けることなく自国の信念を貫ける
〈デメリット〉
侵略戦争の正当化
憲法違反(政教分離
アジア諸国との関係悪化

昨年末に安倍首相の靖国神社参拝が話題になりましたね。
多くの番組で、この事例が取り上げられているのを何度も目にしました。

今年度のゼミも残りわずかです。
3年生は就活が忙しくなり、4年生も卒論が大詰めで色々と大変ですが、残りのゼミも頑張りましょう。

次回の日誌担当は長堀かな?
みなさん期待して待ちましょう(笑)